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今こそスリヴァーを並べる時

Adam Styborski
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2021年3月4日

 

 私が学校で友達からマジックを習った(そしてカードを少しもらった)のは、私が自分で初めてマジックを買うよりも1年ぐらい前のことだ。何を手に入れたらいいのかよくわからなかったし、当時は私が高速インターネット回線と、何があるのか調べるさまざまな手段を手に入れた時代よりもずっと前だった。

 私はブースターパックを眺めて、遊んだことのあるセットの名前を認識した。『ミラージュ』『ビジョンズ』『第5版』だ。しかし私の目を惹いたのはそれよりも大きいパッケージだった。それは紫色で、意地悪そうなドラゴンが過激なタイトルの下で私を振り返って見ていた――『テンペスト』だ。

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 そのマジックのカードの入った箱は「スターター・デッキ」という名前で、見るからにまさしく私が買うべきもののように思えた。その箱を包装から取り出した瞬間のことは今でも鮮明に思い出すことができ、私は中に入っていた「ストーリーブック」の各ページを読んでいくごとにウェザーライトの乗組員たちのラース次元の旅に夢中になった。(参考:英語記事)

 その詳細な中身は私の記憶から失われ、そしてその時開封したカードの大部分もどこかにいってしまった。《二枚舌》は何度読んでもどう使えばいいのかさっぱり理解できなかったカードの1つだったが、別の青のカードが何か別のことが起こっていると私に教えてくれた。

 スリヴァーってなんだ? 他にも引いてるか? それぞれが他の全部に能力を与えるのか?

 その疑問は私が開封したカードを見渡すとすぐに答えへと変わった。

 スリヴァーはそれぞれの個体が最も優れた部分を提供することで永久的な人気を当然のように獲得した。スリヴァーはスリヴァーを参照し、それらの能力を他のすべてに付与し、単純にもっと枚数を引くことによってスリヴァー満載のデッキを組むことを促した。

 マジックにおけるスリヴァーの歴史は『テンペスト』でラースに登場してから、『インベイジョン』ブロックでのラース次元のドミナリアへの被覆、『オンスロート』ブロックで起こった激浪計画による復活、『時のらせん』ブロックでドミナリア次元が死んでいたときに生存していた遠い末裔、そしてそれ以降へと広がっている。

 大破壊後のドミナリアの過酷な環境は、スリヴァーを色の組み合わせからさらに奇妙な能力に適合するように促した――もしくは初めて敵対色のペアを使ってデザインをするのにいいタイミングだった――そしてスリヴァーをもっと見たいと思っている人みんなに笑顔をもたらした。

 この象徴的クリーチャーの帰還なくして『時のらせんリマスター』は真の意味で過去への旅とはならないだろう。

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 これらのスリヴァーは幅広い能力をもたらした。《火跡スリヴァー》と《調和スリヴァー》は強力で有用なエンチャントである《ヤヴィマヤの火》と《オーラの破片》が元になっている。《暗心スリヴァー》も《森の暗き中心》を参考にしているが、《名誉回復》のオマージュである《壊死スリヴァー》よりも強さの面で少し劣っていた。

 そして《ジャングルの障壁》から(防衛で攻撃できなくなるところも込みで)取り出された《休眠スリヴァー》と、《焼灼スリヴァー》がそれらをすべて《ゴブリンの軍団兵》にすることを知っているなら、君は『インベイジョン』ブロックのカードについて深い知識を持っている。

 スリヴァーは過去を見るものである、という過去を見ている!

スリヴァーの軍団

 かつてあった効果を参考にすることはスリヴァーの特徴の1つだが、それだけが能じゃない。私は当時引かなかったが、『テンペスト』にはこの部族のリーダーであることを現した全ての色マナをそのコストに持った《スリヴァーの女王》がいた(訳注:実際に収録されているのは『ストロングホールド』です)。《スリヴァーの女王》は大量のスリヴァーを生み出すという5色スリヴァー・デッキをプレイしているならかなり便利な機能を持っている――この能力は《スリヴァーの女王》とさらに多くのスリヴァーを持つ理由になるだろう。

 これの動きは理解したことだろう。

 次のスリヴァーのリーダーは、ライブラリーからスリヴァーを探すことができ、自分以外のコントロールするスリヴァーを盗むことができる伝説のスリヴァーである《スリヴァーの首領》だ。『未来予知』でも偉大なるスリヴァーのリーダーである《スリヴァー軍団》が現れた。これはスリヴァーへの《旗印》を内蔵することでそのリーダーシップを現していて、プレイする「軍団」の中のスリヴァーが多くなればなるほど、すべてのスリヴァーは大きくなっていく。

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 「自軍のスリヴァーを強化する伝説のスリヴァー」と「他のカードの能力を自軍のスリヴァー全てにつけるスリヴァー」というテーマは『基本セット2014』と『モダンホライゾン』に受け継がれた。後者のセットには『時のらせんリマスター』のボーナスシートに収録されている別のスリヴァーが含まれている。

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 《斬雲スリヴァー》は各スリヴァーをドラフトで強力なクリーチャーである《空騎士の軍団兵》にして、「ドラフトでスリヴァーやる奴」を対戦相手にとって恐ろしい存在にすることを約束してくれる。また飛行と速攻はスリヴァーの軍隊で攻撃するのに優れた手段なので《斬雲スリヴァー》は統率者戦でスリヴァーの統率者をプレイしている場合でもとても優秀だ。

 ただ、その《休眠スリヴァー》はよく考えて出したほうが良いかもしれない。

 『時のらせんリマスター』は3月19日に発売される。帰ってきたカードと旧枠カードを見るには『時のらせんリマスター』カードイメージギャラリーと、プロモおよびボーナスシート・カードイメージギャラリーをチェックしてくれ!

(Tr. MASUYAMA Takuya, TSV YONEMURA "Pao" Kaoru)

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