2021年4月7日

　マジックeスポーツ2020-2021シーズンを通して行われてきた「リーグ・ウィークエンド」も終盤を迎え、ポストシーズンに行われる各「ガントレット」が近づく中で、成績上位のプレイヤーとリーグ降格の危機に直面するプレイヤーが定まってきました。

　いよいよ、「第27回マジック：ザ・ギャザリング世界選手権」への切符をいち早く手にする者とリーグ降格という厳しい現実に向き合う者が決する瞬間が訪れます。これまで４度行われたリーグ・ウィークエンドでは全選手の総当たり戦が繰り広げられましたが、残る３つの『ストリクスヘイヴン』リーグ・ウィークエンドでは、2020-2021ポストシーズンへ向かって収束していきます。

ポストシーズンへの道

　お気に入りのMPL選手やライバルズ・リーグ選手の戦いをフィーチャー・マッチや選手個人の配信チャンネルで観戦している方へお伝えしますと、リーグ・ウィークエンド自体はこれまでと同様に行われます。

• 選手たちは１勝ごとに所属リーグのポイントを１点獲得します。
• フィーチャー・マッチの放送はtwitch.tv/magicにて各日とも午前８時(PDT)（日本時間翌午前０時）に開始します。
• フィーチャー・マッチ以外の試合も、選手たちがそれぞれの配信チャンネルで戦いの模様を配信します。

　両リーグとも、『ストリクスヘイヴン』スプリットの最終成績に応じて総額50,000ドル、さらにシーズン終了時にはボーナスとして50,000ドルの賞金が贈られます。３つのスプリットとボーナスを合わせ、総額400,000ドルの賞金を巡る戦いとなるのです。

　2020-2021ポストシーズンを迎えるにあたり、リーグ内の最終順位が選手にとって重要となります。

• 各リーグ上位４名は2021-2022シーズンにMPL所属となり、第27回マジック：ザ・ギャザリング世界選手権への出場権を得ます。
• その他の上位プレイヤーはMPL、ライバルズ・リーグそれぞれの残りの席を懸けて、ポストシーズンに開催される各「ガントレット」イベントに出場します。
• 下位のプレイヤーはリーグから降格となります。MPL所属のプレイヤーはライバルズ・リーグへ、ライバルズ・リーグ所属のプレイヤーはリーグから離れることとなります。

　これまでとの変更点は以下の通りです：

• 総当たり戦は終了：選手たちはシーズン全体の順位をもとにグループに分かれ、スイス式ラウンド３回戦を行います。
• ３回戦ごとに更新された順位をもとにグループが組みなおされ、これを２日間合計で４セット行います。
• 各『ストリクスヘイヴン』リーグ・ウィークエンドの終了時に、各グループ内の順位が１位のプレイヤー（７月のリーグ・ウィークエンドでは上位２名）は第27回マジック：ザ・ギャザリング世界選手権へと招待されます。下位の選手数名は次の「リーグ・ウィークエンド」から除外となります。

　以上の内容を詳しく見ていきましょう。

ポストシーズンのイベント出場枠と降格

　グループに分かれて行われるスイス式ラウンドでは、まさにその名の通り８人（４月および７月）または10人（５月）のグループに分かれて全３回戦の試合が行われます。勝者は勝者同士で当たり、敗者は敗者同士で当たり、第３回戦終了後に順位を再び更新し、それをもとに新たなグループが作成されます。

　その結果どうなるのでしょう？ つまり戦いを続けるために、そして世界選手権の舞台へ上がるために（あるいはリーグ降格を回避するために）、グループ内の他のプレイヤーを打ち倒さなければならないのです。

　スイス式ラウンド３回戦が終了するたびに（タイブレーカーも考慮した上で）シーズン順位が更新され、また新たなグループが作成されます。ラウンドが進むごとに選手が順位を上げられるチャンスは狭まっていくため、１勝の大切さは変わりません。

　そしてすべての戦いが終わり最終順位が定まると、選手たちの去就が決します。

• 各グループ内の全体順位が１位のプレイヤー（４月および５月。７月のリーグ・ウィークエンドでは上位２名）は、第27回マジック：ザ・ギャザリング世界選手権へと招待され、以降のリーグ・ウィークエンドやガントレットに参加しません。
• MPL内下位３名のプレイヤー、およびライバルズ・リーグ内下位７名のプレイヤーは以降のリーグ・ウィークエンドから除外され、その時点での順位がリーグの最終順位となります。
  • 注：シーズン中に２名の選手がリーグを脱退したため、「『ストリクスヘイヴン』リーグ・ウィークエンド（４月）」においてはライバルズ・リーグから除名されるプレイヤーの数が「下位５名」となります。
• 世界選手権の出場枠を懸けた上位争いやリーグ降格を決める順位など、枠を争う順位が同じ場合は、通常のタイブレーカーは適用されません。その代わりに、同順位のプレイヤー同士でBO3のマッチを１試合行い、優劣を決めます。
  • 同じ賞金や順位を争うプレイヤーが複数人いる場合、最後の２人になるまでは通常のタイブレーカーが適用されます。
  • タイブレーカーの優劣を決めるマッチのフォーマットは、４月および７月はヒストリック、５月はスタンダードとなります。
• 第27回マジック：ザ・ギャザリング世界選手権への参加権利を獲得したプレイヤーやリーグ降格が決定したプレイヤーも、６月に開催される「『ストリクスヘイヴン』チャンピオンシップ」への参加権利は失いません。

　『ストリクスヘイヴン』リーグ・ウィークエンド（４月）では、以下の枠が決定します。

• 第27回マジック：ザ・ギャザリング世界選手権出場 ２名
• 2021-2022シーズンMPL所属 ２名
• 2021-2022シーズンライバルズ・リーグ所属 ３名

　『ストリクスヘイヴン』リーグ・ウィークエンド（５月）では、以下の枠が決定します。

• 第27回マジック：ザ・ギャザリング世界選手権出場 追加２名（合計４名）
• 2021-2022シーズンMPL所属 追加２名（合計４名）
• 2021-2022シーズンライバルズ・リーグ所属 追加３名（合計６名）

　そして『ストリクスヘイヴン』リーグ・ウィークエンド（７月）では、以下の枠が決定します。

• 第27回マジック：ザ・ギャザリング世界選手権出場 追加４名（合計８名）
• 2021-2022シーズンMPL所属 追加４名（合計８名）
• 2021-2022シーズンライバルズ・リーグ所属 追加６名（合計12名）
• 「MPLガントレット」および「ライバルズ・ガントレット」の参加選手

　2020-2021シーズンもついに大詰めです。マジックの歴史の広がりを目撃するべく、『ストリクスヘイヴン』スプリットでの戦いをお見逃しなく！