READING

戦略記事

新セットめった切り!

KJ&フジケンの「基本セット2012」トップ5!後編

読み物

新セットめった切り!

main_m12_top5-2_20110715.jpg

By 鍛冶 友浩 & 藤田 憲一


 ついに『基本セット2012』発売!

 これまでに数々の名場面を創りだしてきた由緒あるカードも、もちろん新たに参入してきたカードも、さまざまな視点から見れば、新たな発見があるものです。

 「KJ&フジケンの『基本セット2012』トップ5!」と題してお送りしているこの企画、前編は『KJ』鍛冶 友浩のレビューをお伝えしましたが、今回はその後編として、伝説の『フジケン組長』藤田 憲一が、選び抜いた5枚のレビューをお届けします。

fujiken.jpg

「日本初のグランプリ覇者」藤田 憲一

 長年の経験で磨き抜かれた視点から、どんな評価が飛び出すか?
 昔はマジックに熱中してた! 久しぶりにマジックしてみようかな? 特に「あの色」が大好き! という方には、特に参考になるかもしれません!

 それではさっそくまいりましょう!


 ※なお、今回はランキング形式ではなく、表示順=評価順ではありませんので、ご留意ください。


Garruk_+Primal+Hunter.jpg
原初の狩人、ガラク


原初の狩人、ガラク

 おそらく、『基本セット2012』環境で《記憶の熟達者、ジェイス》に匹敵するカードパワーを秘めるプレインズウォーカーでしょう。

 《野生語りのガラク》時代には忠誠度マイナス能力だった「3/3ビーストを戦場に出す」能力が、なんと忠誠度プラス能力になっています。状況にもよりますが、トークンを出した次のターンに「(最低)3枚ドロー」という流れは非常に強力に思われます。
 特に、ドローしたターンにマナが使えるのが大きいですね。

 ただし、最後の必殺技は、他のプレインズウォーカーほど「撃てば勝つ」という能力ではないので注意しましょう。返しで《審判の日》や《漸増爆弾》なんかで除去られたら目も当てられませんので。




Chandra_s+Phoenix.jpg
チャンドラのフェニックス


チャンドラのフェニックス

 フェニックスというクリーチャータイプは、MTGの歴史の中でもたびたび登場していますが、それらのほとんどは、文字通り不死鳥のごとく墓地から蘇る能力を有しています。

 《チャンドラのフェニックス》も例外ではなく、火力メインのデッキに投入しておけば、ほとんどの場面でプレイヤーの手札か、場に存在することができるでしょう。《ゴブリンの太守スクイー》ほどとは言いませんが、「手札を捨てて何かする」効果と噛み合うことがあるかもしれません。

 また、その名が示すとおり、「チャンドラ」の名前を持つプレインズウォーカーと相性がいいですね。でも、どちらかというと『基本セット2012』で収録された《炬火のチャンドラ》ではなく、《燃え立つチャンドラ》とのシナジーのほうが、より強力に見えるのは気のせいですかね?




Goblin+Grenade.jpg
ゴブリンの手投げ弾


ゴブリンの手投げ弾

 これは懐かしいカードですね。自分がMTGを始めた頃に発売された、「フォールン・エンパイア」というセットに入っていたカードで、当時も大活躍していた覚えがあります。そんなに優秀なゴブリンがいなかったにもかかわらず、赤単は常にトーナメントの一勢力として認識されていました(サイドボードに《赤の防御円》は必須でした)。

 とにかく、たった1マナで5点というコストパフォーマンスは脅威です。追加コストに関しても、ゴブリンデッキを組めばそうそう弾に困ることはないでしょう。

 残念ながら《稲妻》はセットから落ちてしまいましたが、一撃で全体ライフの1/4を削るインパクトは大きいですね。絶対的守護神がいるプロ野球チームみたいに、自分だけ違うルールのゲームをやっているようなものですし。




Solemn+Simulacrum.jpg
真面目な身代わり


真面目な身代わり

 マナベースを安定させ、死んだ時にはドローに変換。ブロッカーがいないならもちろん攻撃することもできますし、相討ちなんて望むところです。
 MTG史上、もっとも除去を撃ちたくないクリーチャーのひとりに数えられるでしょう。

 アーティファクトであることも評価ポイントです。
 自分はよく黒いデッキを使うことが多いのですが、《真面目な身代わり》がスタンダードに入っていた頃は、かならずデッキに入れていました。特に、コントロール系のデッキと相性がいいですね。

 いついかなる時も無駄にならず、いい仕事をしてくれます。現実世界でも、こういう友人が欲しいものです。




Grave+Titan.jpg
墓所のタイタン


墓所のタイタン

 自分はこのカードを入れたデッキを借りて、一度だけトーナメントに出場したことがあります。
 とにかく、意味のわからない強さでした。本人が大きい、黒除去が効かない、出た時点でパーマネントが増える、殴ればもっと増える、と欠点が見つかりません。

 基本セット2011から収録されているカードなので、すでに語りつくされてはいますが、現状、黒という色がやや不遇な印象を受けるので、すでに鍛冶くんが紹介した《復讐に燃えたファラオ》共々、がんばって黒の地位向上の一翼を担ってほしいところです。

 できれば、黒単で。





 お楽しみいただけましたか?

 これをご覧の皆さまも、ご自分の「好きな色」からセットやデッキを見なおしてみると、発見があるかもしれませんね。

 そして、本日発売の『基本セット2012』していただけたなら、この記事の右上と右下にあるツイッターボタンを利用して、「あなたのトップ5」を語ってみてください!

 全カードリスト全カードギャラリーも公開されていますので、ぜひご利用ください。





 それでは今日から、クラシックで新しい『基本セット2012』を存分にお楽しみください!


基本セット2012

jpnats11_mainimage01

  • この記事をシェアする

RANKING

NEWEST

CATEGORY

BACK NUMBER

サイト内検索