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鍛冶友浩の「デジタル・マジック通信」

第11回:世界選手権まであと1週間!「MO世界選手権」準備号

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鍛冶友浩の「デジタル・マジック通信」

2011.11.08

第11回:世界選手権まであと1週間!「MO世界選手権」準備号


 こんにちは、鍛冶です。

Worldsbanner_en

 オンラインでのイニストラード発売から3週間にわたってスタンダードのリプレイをお送りしましたが、今回は世界選手権が迫ってきているということで、Magic Online(以下MO)の導入を改めてご紹介していきたいと思います。

Magic Online


どうして世界選手権の前にMO導入の話が?

 そう思われる方も多いかもしれませんが、併催イベントの「Magic Online Championship(MO世界選手権)」は、当然ながらMO上でトーナメントが開かれることになっているのです。

AA at MOC2010

こんな風に、世界選手権の会場でMagic Onlineするわけですね!

 そしてその試合の模様はMOを通じて配信される予定で、$100,000を賭けてプレイされているゲームをリアルタイムで見ることができるんです!
 去年の浅原さんのシークレット・テク、《苦花》のフェアリー・トークンに《変身》からの《引き裂かれし永劫、エムラクール》!なんて瞬間に今年もお目にかかれるかもしれませんね。

 開催地がアメリカのサンフランシスコなので、現地と日本との時差がかなりあるのが難点ですが、もちろんゲームは後からでも見ることができるようにもなっていますよ。

 この週刊連載ではMOを使ったリプレイを紹介していますが、生中継は全く違ったものですし、現役トッププレイヤーたちのプレイは参考になることも多いのではないでしょうか?


 そのためにも、まずはMOの導入が必要!
 まだMOのアカウントをお持ちでない方は、以前の自分の連載である「今週のリプレイ!」から、


 を参考にしていただけたらと思います!

Magic Online

 当時とは、案内のページのイラストがエルズペスからリリアナになっていたり、為替レートなどが変わっていたりしますが、他の内容はそのまま使えます。


「Deck Editor」でデッキがもっと強くなる!?

 続く第17回第18回でもリミテッドと構築をそれぞれご紹介していますが、ここではもう少しだけ「Deck Editor(デッキ作成機能)」の踏み込んだ解説をしていきたいと思います。

 自分は週刊連載とは別に、「デッキ構築劇場」でも記事を書かせてもらっているのですが、そのデッキを作るときも必ずMOを使って考えるほど便利な機能があるのです。

deckeditor

 それはこの画像左上の黄色い枠で囲んである検索バーです。

 英語で入力する必要があるんですが、このバーに気になるキーワードを入れて、例えばこの画像だと"Wizard"と入力すると、全ての"Wizard"という単語がついたカードがHitします。

 これには未来予知にあったウィザード・サイクリングや、《激浪の研究室》といったテキストにウィザードとあるものが全て検出することができます。

 たとえカードを持っていなかったとしても、赤い矢印の"MY CARDS"のチェックを外せば所有枚数が0枚でも検索が可能です。

 また、広すぎるカードプールを緑の枠のチェックボックスで狭めることもできます。

filter

 左から、色とカードタイプ、レギュレーション、マナコストとなっています。
 ちなみに、爪のマークがクリーチャーで、杯のマークがアーティファクトだったりとイラストで見分けられるのもいいですね!
 これを使えばスタンダードに"draw a card"とつくカードを全てリストアップしたりと、見落としてしまいがちなカードにもめが行き届きますね。

 もちろんすべてMOのアカウントさえあれば便利ツールは使い放題なので、これを機にとりあえずアカウントを作ってみるなんていかがですか?
 また、すでにアカウントを持っている人も、友達を誘ってみてはどうでしょうか。


 も自分も調べるまでは全く知らないことのオンパレードでしたので、一読してもらえればオンラインでのチャットも面白くなるはず!?


「MO世界王者」に挑む者

 さて、気になる今年のMO世界選手権の参加者ですが、実は先日英語版の公式サイトにて発表されていました。

 今年の選ばれし12名は以下の通りなのですが・・・


Season 1: ponza
Season 2: sandydogmtg
Season 3: flying man
Season 4: prolepsis9
Season 5: yoshidora
Season 6: goobafish
Season 7: __SipItHolla
Season 8: Toffel
Season 9: HeavenX
Season 10: Gainsay
Last Change Qualifier: SEVERUS
Player of the Year: reiderrabbit

 うーん、MOのアカウント名ではさっぱり誰のことか分かりません(笑)

 しかし、世界選手権のイベント・インフォメーション(2011 Magic: The Gathering World Championships Event Information、リンク先は英語)をしっかり探してみると、以前、


 で紹介した招待リスト(2011 World Championships Invitation List、リンク先は英語)を再び発見することができます。

 そこには招待枠が「2011 MTGO Championship」になっている12名の名前を見つけることができ、


Jun'ya Iyanaga
Yuki Yoshioka

 という日本人らしき2名の名前が!

彌永 淳也 at グランプリ・北九州07 優勝

 本人に確認したところJun'ya Iyanagaは彌永 淳也(東京)で間違いないそうで、飛行機のチケットもしっかり取ってあるそうです。
 2009、2010ともに惜しくも優勝を逃したMOCS、今年こそはタイトルなるか気になるところですね。


生まれ変わる、世界の頂点への道

 さらに、先日発表の 『2012年イベント構造の変更について(その3)』で書かれていたのですが、来年度から世界選手権は全く違うものに生まれ変わるというニュースがありました。

 もう内容はご存知かもしれませんが、この16人と限られたイベントの招待枠をよく見ると、「2011年マジック・オンライン王者(2011年マジック・オンライン選手権優勝者)」が!

 今回僕は原稿を書きながら、来年度は必ず欠かさずにMOCS予選に参加しようと、心に決めたのでありました・・・

 それではまた来週!



☆今週のイベント・インフォメーション!


2011年 MO世界選手権 詳細

開始時間: 2011年 MO世界選手権 は11/17(木)から4日間に渡り、世界選手権との併催として行われます。登録したプレイヤーは両方のイベントに参加できます。
開催地: サンフランシスコの世界選手権会場内
参加費: 無し-招待者のみ
フォーマット:2011年度のMO世界選手権は、四日に渡り以下の種目で競われます。

  • 11/7(木) : スタンダード構築・4回戦 スイス式ペアリング
  • 11/8(金) : イニストラード ブースタードラフト・3回戦 スイス式ペアリング
  • 11/9(土) : モダン構築・4回戦 スイス式ペアリング
  • 11/10(日) : 決勝戦・モダン構築

参加人数: 12名.
採点法: 最初の3つのイベントでは、以下の勝ち点表に基づきチャンピオンシップ・ポイントが付与されます。

マッチ勝利数 チャンピオンシップ・ポイント
1 4
2 10
3 17
4 25

 各プレイヤーの稼いだチャンピオンシップ・ポイントは、最初の3つのイベント終了後に合計されます。そのチャンピオンシップ・ポイントに基づいたスタンディングの上位2名が日曜日の決勝戦に勝ち進みます。
 同点によるタイブレークが必要ならば、3つのすべてのトーナメントのものが計算され適用されます。

賞金: 賞金・賞品は大会の最終順位に基づいて支払われます。

順位 賞金・賞品
優勝 25,000米ドル
箔押しのデジタル・コンプリートセット1つ(プレイヤーの選んだもの)
スタンダードのデジタル・コンプリートセット1つ(プレイヤーの選んだもの)
準優勝 17,000米ドル
箔押しのデジタル・コンプリートセット1つ(プレイヤーの選んだもの)
スタンダードのデジタル・コンプリートセット1つ(プレイヤーの選んだもの)
3-4位 9,000米ドル
スタンダードのデジタル・コンプリートセット1つ(プレイヤーの選んだもの)
5-8位 6,000米ドル
スタンダードのデジタル・コンプリートセット1つ(プレイヤーの選んだもの)
9-12位 4,000米ドル
スタンダードのデジタル・コンプリートセット1つ(プレイヤーの選んだもの)

 参加者は2011年のMO世界選手権の権利を獲得したアカウントでプレイしなければならず、構築イベントのためのデッキはそれぞれが用意しなければなりません。
 イニストラード・ブースタードラフトに使用されるパックは供給されます。


マジック・オンライン プロツアー予選:ホノルル

開始時間: 下記スケジュールをご参照ください。
開催場所: 「Premier Events room」
参加費: 30チケット
プロダクト: イニストラードのブースターパックが6つ、Top8にはドラフトに使用されるイニストラードのブースターパックも3つ、支給されます。
参加人数:33人~768人
イベント内容: イニストラード・シールドデッキ戦。各イベントではシールドデッキ構築と、参加者数に応じた回戦数のスイスラウンド、Top8ではシングルエリミネーション3回戦が行われます。
賞品: トーナメントの最終順位に基づいて配布されます。

最終順位 賞品 QP
優勝 プロツアー・ホノルルの参加権利
及びスーパードラフトの招待
イニストラード ブースターパック 36個
6
準優勝 イニストラード ブースターパック 36個 5
3,4位 イニストラード ブースターパック 27個 4
5-8位 イニストラード ブースターパック 18個 3
9-16位 イニストラード ブースターパック 9個 0
17-32位 イニストラード ブースターパック 6個 0
33-64位 イニストラード ブースターパック 3個 0

開催スケジュール

開催日 開始時刻
11月13日 AM4:00
11月14日 AM0:00
11月25日 PM10:00
11月27日 AM4:00
11月28日 AM0:00
12月4日 AM4:00
12月10日 PM11:00
12月18日 AM4:00
12月23日 PM8:00
12月25日 AM4:00
12月26日 AM0:00


参加人数によるラウンド数
参加人数 ラウンド数
8 3
9-16 4
17-32 5
33-64 6
65-128 7
129-226 8
227-409 9
410人以上 10
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