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鍛冶友浩の「今週のリプレイ!」

第27回:オーストラリア選手権優勝・Aaron Nicollの「TwinPod」をリプレイ!

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鍛冶友浩の「今週のリプレイ!」

2011.08.02

第27回:オーストラリア選手権優勝・Aaron Nicollの「TwinPod」をリプレイ!


 こんにちは、鍛冶です。

 中国、日本、フランスに引き続き、今週はオーストラリア選手権(リンク先は英語カバレージ)を優勝した「TwinPod」を紹介したいと思います。

Aaron Nicoll
オーストラリア選手権2011 優勝 (スタンダード)[MO] [ARENA]
4 《
2 《
2 《
3 《怒り狂う山峡
4 《銅線の地溝
4 《霧深い雨林
4 《沸騰する小湖
1 《ハリマーの深み

-土地(24)-

4 《極楽鳥
4 《草茂る胸壁
2 《呪文滑り
1 《幻影の像
4 《詐欺師の総督
1 《探検家タクタク
2 《真面目な身代わり
1 《溶鉄の尾のマスティコア
1 《酸のスライム
1 《隠れしウラブラスク
2 《霜のタイタン

-クリーチャー(23)-
3 《思案
3 《定業
3 《出産の殻
4 《欠片の双子

-呪文(13)-
1 《呪文滑り
1 《シルヴォクの模造品
1 《オキシダの屑鉄溶かし
1 《強情なベイロス
1 《最後のトロール、スラーン
1 《ワームとぐろエンジン
2 《自然の要求
3 《マナ漏出
4 《紅蓮地獄

-サイドボード(15)-

 フランス、イタリアと続いたCaw-Bladeの活躍によって陰に隠れてしまった双子コンボですが、《出産の殻》シナジーを内蔵した新しい形で生まれ変わりました。

 最近、どんなデッキでも使われるようになった《呪文滑り》にも、コンボに頼り切らない構造になったことで耐性が付き、《極楽鳥》を得たために最速killターン数が早まったりもしました。
 しかし、そうした良いことがある反面、デッキ構築とプレイの選択肢が増えて難しくなったのではないでしょうか。

 逆に、対戦相手は《出産の殻》デッキに双子コンボを内蔵しているかを見極めることはとても難しいので、純正の青赤とどちらが良いかは甲乙付けがたいですね。
 《酸のスライム》+《欠片の双子》でもコンボになったりと、戦場に出るときの効果とのコンボも簡単に揃うところも見逃せません。

 それではリプレイを見てみましょう!


これが「TwinPod」!(対・緑単エルドラージ)

http://www.youtube.com/watch?v=MgnBEkHaQv4


0:00
 一度マリガンしたが、2マナの加速から4、5マナ域が見えるとても良いハンドだ。
 もちろん、その5マナクリーチャーの《酸のスライム》は、《霜のタイタン》へと繋がる!

0:26
 《流転の護符》を出されないように、4マナが揃わないよう気をつけながらプレイ。
 《思案》で都合よく《詐欺師の総督》が引けたので、土地を攻めるプランでゲームを掌握しに行く。

1:00
 そして案の定出てくる《流転の護符》を、《霜のタイタン》で氷漬けにして時間を稼ぐと、さらに2枚目を戦場に加える対戦相手。

 若干厳しい気がしてきた・・・のもつかの間、《欠片の双子》を引いてしまい、すごい角度からコンボ成立!



 今週から8月の夏本番に入りましたし、続いてはヒヤっとするミスを含んだリプレイ動画を紹介します。
 もちろん、狙ってやったわけではないですよ!


ミスクリック!(対・黒単《鞭打ち悶え》)

http://www.youtube.com/watch?v=s3gUbZ4qqlI


0:00
 2マナからパーマネント展開できるカードがあるが、心配なのは青マナがないこと。
 だが、デッキに入っている枚数は十分だし、後手なのでこれをキープ!

0:18
 キッカー込みの《マラキールの門番》でマナ加速はを妨げられたが、
 《》と《真面目な身代わり》が引けたので、アドバンテージの損出はすぐに補填できるだろう。
 《呪文滑り》を出しつつ、《出産の殻》のタイミングとプランを練る。

0:42
 地上は止まっているし、飛行も所詮1/1。しかし、なめていたところへ突如現れる《鞭打ち悶え》!
 ゆっくりマナを伸ばそうとしていたが、これによって残り3ターンで決着を付けないといけないのか?

1:05
 都合よく、トップデックで《詐欺師の総督》をゲット。
 ハンドに《欠片の双子》を余らせているのはバレているが、《幻影の像》も使って生き残ることに全力を注ぐ。

1:37
 これでもう一枚の除去を持たれていたら負け!と、勢い良くコンボを揃える。
 すると、対戦相手からの対応はなく、あとはトークンを20ダメージ分生み出せばOK。

 ・・・のはずが、ミスクリックによって中途半端な数で戦闘に入ってしまう!

 返しのターンに除去を引かれる、という最悪のパターンにはならず、
 運良くゲームに勝利したが、かなりの冷や汗ものだった。


1ターン目から間違えた!?(対・白単《鍛えられた鋼》 サイドボード後)

http://www.youtube.com/watch?v=PTHIPoSziPM


0:00
 一度マリガンをしてしまったが、サイドボードカードの《紅蓮地獄》と《自然の要求》を初手に引けた。
 しかし、よく見ると手札に緑マナはないため、不安はあるがキープを選択。

0:10
 いきなり予想外の《レオニンの裁き人》登場!
 最初に《沸騰する小湖》を置いておけば良かったが、《思案》を引いた場合のことを考えてしまった。

0:36
 幸運にも、《鋼の監視者》や《鍛えられた鋼》といった強化系カードは惹かれなかったので、まずは《呪文滑り》を破壊。
 続いて《紅蓮地獄》でクリーチャーを一掃する。

1:29
 《出産の殻》で、戦場に出る時の効果を誘発させながら《オキシダの屑鉄溶かし》から《酸のスライム》、《霜のタイタン》へと繋ぐ。
 こうなってしまうと《激戦の戦域》も《オパールのモックス》も機能せず、逆転される可能性はゼロ!



 いつもとはちょっと違った、ミスプレイな動画はいかがでしたか?

 現実のカードを使ったゲームでは絶対起こらないことも、MOの世界では起こりえます。

 自分のMO歴も長くなりましたが、その中で一番面白かったミスといえば、「ミラディンの傷跡」リミテッドで、《錆ダニ》自身が自分をタップしてしまったことですね。
 なぜか永遠にアンタップできないクリーチャーになってしまい、画面を前に爆笑してしまいました。 MOをプレイされたことがある方は、経験があるのでは?


 そしてついに今週末へと迫ったアメリカ選手権。
 ChannelFireballに、StarCityGamesといった世界レベルのチームはどんなデッキを持ち込むのか、そして代表には誰が選ばれるのか目が離せませんね!

 それではまた来週!

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