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鍛冶友浩の「今週のリプレイ!」

第26回:フランス選手権優勝・Armel Primotの新「Caw-Blade」をリプレイ!

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鍛冶友浩の「今週のリプレイ!」

2011.07.26

第26回:フランス選手権優勝・Armel Primotの新「Caw-Blade」をリプレイ!


 こんにちは、鍛冶です。
 日本選手権が終わり、あっという間に一週間が経ってしまいましたね。

 ですが、世界ではこれからの選手権に向けて準備している人たちがいます。
 例えば、僕らの選手権の前に、『第24回:Chen Zhuangの「青黒コントロール」をリプレイ!』では直前に行われた中国選手権の結果をすこしお伝えしましたが、
 日本選手権の結果を見てから行われた選手権が2つありました。

 それぞれのTop8で、あわせて16のデッキがあるわけですが、面白いことに《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》は一人もいません。

 そして、オーストラリアでは双子コンボ+《出産の殻》デッキが、そしてフランスではCaw-Bladeが優勝しました。
 先週紹介した石田さんタイプの《鍛えられた鋼》もいたのですが、ネタバレしたあとの連続優勝は難しかったようです。

 また、同日に行われたStarCityGamesのオープン・スタンダードの決勝もCaw-Bladeのミラーマッチで、川崎と板橋で行われたプロツアー・フィラデルフィア予選の優勝デッキもCaw-Bladeと、一つのアーキタイプが優勝をほぼ独占しました。

 この辺りの詳しい話は、明日の津村の週刊連載記事で読めると思いますので、明日までちょっとだけお待ちください。

Armel Primot
フランス選手権2011 優勝[MO] [ARENA]
6 《平地
2 《
4 《天界の列柱
4 《氷河の城砦
4 《金属海の沿岸
4 《地盤の際
2 《墨蛾の生息地

-土地(26)-

4 《戦隊の鷹
2 《呪文滑り
4 《ミラディンの十字軍
4 《刃砦の英雄
1 《太陽のタイタン

-クリーチャー(15)-
4 《定業
3 《呪文貫き
4 《マナ漏出
1 《剥奪
1 《乱動への突入
2 《四肢切断
1 《忘却の輪
2 《饗宴と飢餓の剣
1 《ギデオン・ジュラ

-呪文(19)-
3 《レオニンの裁き人
1 《静寂の守り手、リンヴァーラ
2 《糾弾
2 《存在の破棄
3 《機を見た援軍
3 《審判の日
1 《白の太陽の頂点

-サイドボード(15)-

 というわけで、今回はMagic OnlineにM12は入っていませんが、フランス選手権を優勝したArmel Primotの「Caw-Blade」の《忘却の輪》を《饗宴と飢餓の剣》に変えた、59枚同じデッキでゲームをリプレイしてみました!


Game 1 「vs. 白単《鍛えられた鋼》」

http://www.youtube.com/watch?v=qCJJb17aCgc


0:00
 《定業》に《呪文貫き》と、軽量スペルの充実しているハンドをキープ。
 《刃砦の英雄》もあり、ゲームプランの組み立て易い7枚だ。

0:15
 先攻の《鍛えられた鋼》デッキは、やはり早すぎる。
 たまたま《四肢切断》がトップデックできたので、《鋼の監視者》はなんとかなりそうだが、《鍛えられた鋼》自身が登場すると手も足も出ないだろう。
 だが、相手の手札は2枚。
 そんな完璧なドローは仕方がないと、あえてメインで《鋼の監視者》を除去することを選択する。

0:58
 案の定、《呪文貫き》を構えるよりは良い結果にはなったが、対戦相手は《きらめく鷹》と、クロックを下げないとマズい。
 ここで《定業》で《戦隊の鷹》を掘り当て、なんとかクリーチャー同士の相討ちで戦線を維持することには成功した。

2:13
 一旦盤面のクリーチャーをさばいたら、あとはこっちのもの。
 《鍛えられた鋼》はスピードこそ最速だが、裏をかえせばカードが軽すぎるということだ。
 5マナ目を引き込んだここで、《饗宴と飢餓の剣》を使って攻めに転じる!

2:51
 《饗宴と飢餓の剣》の能力である土地のアンタップと手札破壊を《乱動への突入》で最大限に生かし、《マナ漏出》を構えながら《刃砦の英雄》で勝利は目前!


Game 2 「vs. 赤緑《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》」

http://www.youtube.com/watch?v=EiXdz_Z3Auo


0:00
 土地がなく、マリガンになってしまったが、《戦隊の鷹》があるのであまり損した気分にはならない。
 ただ、相手が《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》なので、クロックの低さが気になるところだ。

1:36
 この盤面は、なんだか旧Caw-Bladeでも見たことあるような。。。
 《饗宴と飢餓の剣》の誘発に対応して1マナ浮かせ、《剥奪》を常に構えながらの《四肢切断》でアドバンテージを築きあげていく!


Game 3 「vs. 同系」

http://www.youtube.com/watch?v=Sq4mLuE6ijg


0:00
 カウンターと、高い殴り値を持つ《刃砦の英雄》と、まさにクロックパーミッションな手札!

0:16
 《墨蛾の生息地》があるので、打ち消さずにはいられない《饗宴と飢餓の剣》。
 《マナ漏出》を引き出したかったが、あえなく《呪文貫き》でカウンターされる。

0:31
 タップアウトの隙に、《刃砦の英雄》が通る!
 このクリーチャーを3ターン守れるだろうか?
 まずは、トークン+喊声で7点のダメージ!

1:04
 相手も《墨蛾の生息地》へ《饗宴と飢餓の剣》を装備させてのアタックを仕掛けてくるが、そのためにこちらも《墨蛾の生息地》を待たせていた。
 感染と装備の+2/+2の関係で、《墨蛾の生息地》は破壊できないが、-1/-1カウンターを載せられたので、実質クリーチャー化できなくさせた。
 そして、さらにこちらのアタックは、2体のトークンが加わり11点のダメージ!




 普段よりもちょっと今週はリプレイの速度を早めてみたのですが、みなさんいかがでしたか?
 ご意見、ご感想があれば是非、Twitterでハッシュタグの「 #mtgjp 」をつけて願いします!

 これから世界選手権へ向けての各国の代表決めとなる、各国選手権が続々開催されます。興味が有る方は英語版のサイトも覗いてみてはどうでしょうか?

 それにしても、今のメタゲームの移り変わりは本当に速いですね! 次はどんなデッキが活躍するのか想像がつかないです。


 それではまた来週!

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