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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

ある一家の加入で大幅強化!ジャンド・サクリファイス(スタンダード)

岩SHOW


 スタンダードの進化、止まらねぇ……これだよな、これこれ!という実感で満たされている。毎週のように新たな試みのデッキが姿を現し、可能性を提示してくる……少し前のスタンダードで少々窮屈な思いをしたデッキビルダーやチューナーたちが、スポットライトを浴びられるなら……スタンダードにおいてそれは本当に喜ばしいことだ。というわけで早速、スタンダードから……黒赤緑、ジャンドと呼ばれるカラーリングのデッキを見てもらおう!

morris - 「ジャンド・サクリファイス」
Magic Online Standard League 5-0 / スタンダード (2026年9月11日)[MO] [ARENA]
4 《始まりの町
2 《血の墓所
3 《踏み鳴らされる地
4 《草むした墓
4 《花盛りの湿地
2 《ウェイストウッドの境界
1 《噴水港
1 《
1 《
-土地(22)-

4 《ラノワールのエルフ
4 《遺伝子送粉機
4 《強欲な掠め盗り
4 《生体工学の専門家
4 《サックビル=バギンズ一家
4 《影の帯の盲信者
3 《生けるスライム、ミュータンジェンマン
-クリーチャー(27)-
3 《ウィザーブルームの魔除け
4 《陽気な哀歌
4 《妄執の追跡行
-呪文(11)-
4 《強迫
3 《保安官を撃て
3 《魂標ランタン
2 《始まりの液体
1 《ウロボロイド
2 《客員講師、ラル・ザレック
-サイドボード(15)-
Magic Online より引用)

 

 

 クリーチャーが主体のこのデッキ、《ラノワールのエルフ》《遺伝子送粉機》といったほかのアーキタイプでも目にするマナクリーチャーもいるが……それ以外はニッチな役目のカードが占めている。中でも注目すべきは《生体工学の専門家》。着陸船・トークンを生成してマナ加速に貢献するだけでなく、アーティファクト全般が生け贄に捧げられることで2点ダメージを対戦相手に叩き込む、なかなかにパンチの効いた誘発型能力を持つ。自身が用意する着陸船はもちろんのこと、他にも宝物などのトークンや……とにかくアーティファクトならなんでも、生け贄に捧げることで2点ダメージに置き換えられる。これと《影の帯の盲信者》を組み合わせたデッキである。

 盲信者はクリーチャーかアーティファクトを生け贄にして諜報が行える。能力の起動コストにマナは含まれていないので、気にすることなく1ターンに何度も生け贄が行えるのだ。トークンやクリーチャーであるアーティファクトを並べて、一気にサクリファイス(生け贄)!大ダメージを与えてフィニッシュするコンボな動きが魅力のアーキタイプである。

 

 というわけでこの「ジャンド・サクリファイス」自体は以前より構築可能なデッキではあった。しかしキーカードである《生体工学の専門家》のみに頼るのが心もとない部分があり……ブームを巻き起こすほどには至らなかった。されど、この夏に『マジック:ザ・ギャザリング | ホビット』から新カードが加入!《サックビル=バギンズ一家》!

 このいかつい一家は、トークンをサクると能力が誘発し、対戦相手のライフを1点失わせる……《生体工学の専門家》の追加枠を担える1枚だ。戦場に出た際にクリーチャーかアーティファクトをサクって1枚ドロー&宝物生成という能力も持ち合わせている。そのためこれで適当なアーティファクトを餌にして、専門家とともに対戦相手のライフをゴリッと削りながら……ドローで次のサクるカードを探しつつ、宝物をサクってマナを捻りつつまたライフを……一気に3点、6点、9点という風に刻んでいける。《強欲な掠め盗り》をサクれば、宝物が2個並んでダメージ効率が最高に良い……というわけで、ダメージ減となるコンボパーツが4枚から合計8枚に増加し、このアーキタイプを大幅に強化されたのだ。バギンズ一家は伝説なので複数並べられないが、それでもデッキ内の主要パーツが倍になった意味は非常に大きい。

 

 そしてこれらのコンボパーツと相性が抜群なのが《陽気な哀歌》!このソーサリーはカードを探してきて墓地に置くモードと、マナの合計が4になるように2体リアニメイトするというモードを持っており、放題コストを支払えばその両方を用いることが可能だ。《生体工学の専門家》《サックビル=バギンズ一家》《影の帯の盲信者》らをこの哀歌で埋めて、まとめて釣り上げれば……一気に勝負を決める態勢が整う!1枚でコンボを成立させ得るナイスサーチ呪文だ。

 また非クリーチャー呪文なら《妄執の追跡行》も要注目。毎ターン手掛かりをもたらしてサクる種を用意してくれることも偉いし、手掛かりを普通に消費してドローしても美味しい。さらにこのターンにサクったパーマネントの数だけクリーチャーを強化し、絆魂までももたらしてくれる!という超優秀なエンチャント。これのおかげでコンボが決まらなくても殴り勝てるデッキに仕上がっている。

 

 コンボを大きく後押しし、またそれとは関係なく勝つための一手になるカードといえば《生けるスライム、ミュータンジェンマン》もかなりのやり手。ミュータンジェン・トークンを複数個生成し、それらを盲信者でサクってフィニッシュ……あるいは普通に使ってクリーチャーを強化&《妄執の追跡行》でさらに強化というムーブも強い。

 さらに、1枚で複数のアーティファクトをもたらすカードであるため……『リアリティ・フラクチャー』新カード《アエリド・コンストラリ》と組み合わせても面白い。このスフィンクスは、それ自身が魂木というアーティファクトのトークンをもたらす。この新要素であるトークン、このデッキで活かせる素材であることは言わずもがな。そして、{6}支払えばさらに魂木を生成したうえで、アーティファクトの数だけパワーが上昇!なんらかの理由でパーマネントの生け贄が封じられたり、コンボパーツがぶっこ抜かれてすべて追放とかされた際には……アエリドが新たな別ベクトルの勝ち手段になってくるかも?というわけでリリースが楽しみな1枚だ。

 スタンダード、本当に毎日デッキリストを漁るのが楽しみだ。このワクワクが、新セットのリリースでさらに深まるのかと思うと……この秋はスタンダードと向かい合う時間が長くなりそうだ。デッキを考えている時が一番楽しい!

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