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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

とことん!スタンダー道!『マジック:ザ・ギャザリング | ホビット』のカードも加わった伝説人間デッキ(スタンダード)

岩SHOW

盤上の伝説を……見逃すな!

 スタンダードをこよなく愛する人々に捧ぐデッキリスト解説コラム「とことん!スタンダー道!」。スタンダードという道を、どのように歩むかは人それぞれ。好きなカードを用いてカジュアルに遊ぶ、プロツアーなどを目指して競技思考で打ち込む……どんな歩み方であれど、共通するのはとことんやってこそ、というところ。ちょっとやそっとじゃカードやデッキの魅力は掘り下げられず、実力も上昇しない。タイミングを見計らって、時間を設けてしっかり向き合う!そうすればカジュアルでも競技でも、スタンダードの魅力をしっかり体感できるはずだ。

 デッキの練りがいのある今こそ、より多くの人にスタンダードを遊んでほしい……そんな思いを込めて、今回取り上げるのはこのデッキ!

burnet7 - 「5色伝説人間」
Magic Online Standard Showcase 第5位 / スタンダード (2026年8月22日)[MO] [ARENA]
4 《始まりの町
4 《魂の洞窟
4 《閑静な中庭
2 《神聖なる泉
2 《神無き祭殿
3 《寺院の庭
2 《草むした墓
1 《平地
1 《
-土地(23)-

4 《暗黒騎士、セシル
2 《ザックス・フェア
2 《スペクタキュラー・スパイダーマン
3 《ワンダラス・ワスプ
2 《谷間の国の王妃
2 《ジェニファー・ウォルターズ
1 《マイルズ・モラレス
1 《スーパーアダプトイド
3 《素早き救済者、アン
3 《サイオニック・ウィーバー、アラクネ
2 《絡み合う絆、クロークとダガー
2 《セラ・ファロン
1 《スーパーソルジャー、キャプテン・アメリカ
1 《正直者のラトスタイン
1 《ティ・チャラ王
1 《シーンドライブ、ライトニング
1 《シュレッダーの誕生、オロク・サキ
1 《ザ・ハンドのくノ一、エレクトラ
-クリーチャー(33)-
2 《神々しき再会
2 《秘密のわき戸への鍵
-呪文(4)-
2 《倦怠の宝珠
2 《仕置きの拳
1 《幽霊による庇護
2 《篩い飛ばし
1 《ビルボの作戦
2 《安らかなる眠り
1 《食らいつく変わり身
2 《見下す高手、メイ
1 《星の継承者、セフィロス
1 《金色の守護者、セントリー
-サイドボード(15)-
Magic Online より引用)

 

回転

 スタンダードの5色人間デッキ!現スタンダードには《閑静な中庭》そして《魂の洞窟》……クリーチャータイプを指定して、その呪文を唱えるためならどの色のマナでも加えられる、タイプ的デッキを組むのにうってつけの土地が揃っている。それらが安定供給するマナに支えられ、人間のタイプで統一した4色以上のアグロデッキ。以前よりスタンダードで目にするものだったが……転換期を迎えるスタンダードで躍進の予感だ。赤を用いないリストもあったりするが、このリストでは文字通り5色の人間が勢ぞろい。そしてそれら人間はすべて伝説のクリーチャーでもある!というわけで《セラ・ファロン》の恩恵を受けられる。マナ軽減能力で一気に展開し、2体以上の他の伝説という条件を満たせば……セラはアーティファクトへと変身。伝説のクリーチャーを+2/+2にすることで盤面を大きく強化し、勝負を決める一手になる!

 このセラというキーカードにアクセスする手段が《神々しき再会》。Xマナのクリーチャーをサーチするソーサリーで、手札に加えるだけでなく、それと同一タイプのクリーチャーが戦場にor手札に合計2枚あれば、直接戦場に出すことが可能だ。展開力を強めたいときはセラ、相手のクリーチャーに対処したいときは《素早き救済者、アン》《ザ・ハンドのくノ一、エレクトラ》を、墓地のカードを拾いたければ《正直者のラトスタイン》を……と、デッキ内の様々な役割のカードにもアクセスできる。ただ殴るだけのデッキでなく、臨機応変に戦えるのがこの5色伝説人間デッキの強みだ。

 

 このリストには伝説の人間であり英雄であるクリーチャーが揃っており、だからこそ《スーパーソルジャー、キャプテン・アメリカ》も採用されていたりするのだが……それらとは全く異なるタイプの持ち主も1枚潜んでいる。《スーパーアダプトイド》──ロボットであり悪人である。このロボットのパワーは伝説のクリーチャーの数によって変動し、すべて伝説のこのデッキにおいてはかなりの打点へと成長することが見込まれる。そしてこれは戦場に出た時と攻撃した時に能力が誘発。速攻など、常盤木キーワードと呼ばれるあらゆるセットに収録されている基本的なキーワード能力……飛行とかトランプルとか、そういった能力を、対象のクリーチャーが持っていればこれもそのカウンターを得ることができる。飛行をはじめ、色んな能力を持った伝説が勢揃いのこのデッキであれば、かなりのハイスペックロボになれるというわけだ。《絡み合う絆、クロークとダガー》《シーンドライブ、ライトニング》といった複数のキーワードを持つものは特に激熱!先制攻撃に接死とトランプルが付けば、もうだれにも止められない破壊の化身の誕生だ!《セラ・ファロン》のコスト軽減により、{0}マナで戦場に出すことが可能というのも、《スーパーアダプトイド》の面白い点だな。

 

 伝説と言えば最新セット『マジック:ザ・ギャザリング | ホビット』にも収録されているぞ、というわけでまずは注目の神話レア《谷間の国の王妃》!対戦相手がクリーチャー出ない呪文を唱えた時、各ターンの最初のそれに対して王妃の能力が誘発しカードを1枚引いて捨て、それが土地でなければ1/1の人間・兵士トークンを生成する……徴募という能力の持ち主だ。相手の動きに依存するものの、非クリーチャー呪文がゼロというデッキは数少ない……ので、手札の不要なカードを別のものと入れ替えつつ、1/1であるとはいえ戦力を増強できるのは優れものだ。特に同じカードを複数枚引くと手札でだぶついてしまう、この手の伝説デッキにとっては有難いカードである。

 重複した伝説の処理と言えば《秘密のわき戸への鍵》も素晴らしい。クリーチャーがブロックされなくなる能力で、強引にダメージを通せるアーティファクトであり、この時点で殴り勝つこのデッキにとってプラスに働くものになっている。そして肝心のもう1つの起動型能力は、戦場に既に出ている伝説と同じ名前のカードを手札から捨てることで、カードを2枚引くことが出来る……2枚ってつええ!《暗黒騎士、セシル》や《ワンダラス・ワスプ》など、序盤を支えてくれるクリーチャーは枚数が欲しいが、引きすぎてしまうと無駄ドローに……という伝説デッキのジレンマを、この鍵は解決してくれるのだ。1枚の手札が2枚になるのはかなり強い!起動のタイミングこそ限定的ではあるが、デッキのアクセントとして採用すれば、かなりいい仕事をしてくれることだろう。味わい深いアンコモンだ。

 盤面に様々な世界の英雄やら王やらアバターやら……兎に角大集結な「5色伝説人間」。マナ基盤が優秀なので、伝説の人間であればどんなカードでも採用の選択肢に入ってくる。独自チューンのデッキも組みやすい土台が、とことんデッキを使い込んで手に馴染むものに仕上げたいプレイヤーにはぴったりだね。それじゃあスタンダード、デュエルスペースでまた会おう!

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