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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

ゴラム再び!黒単アグロで新カードを使いこなそう(スタンダード)

岩SHOW


 2026年8月の新セット『マジック:ザ・ギャザリング | ホビット』。他のコンテンツとのコラボセットであるユニバースビヨンドであるわけだが、このセットは同じくユニバースビヨンドであり『指輪物語:中つ国の伝承』と共通の世界を取り扱っている。《一つの指輪》を巡る戦いと冒険を描いた前セット、その前日譚となるのが今回の『ホビット』。なので共通の登場人物や種族といったものを見ることができる。たとえばオークとゴブリンが共に行動していたり、魔法使いであるガンダルフが登場したり……物語としてのつながりが、マジックのカードとしてもしっかりと再現されている。

 

 指輪物語の作中でもインパクトの大きいキャラクターは……多くの人にとってゴラムだろう。映画版のあの奇妙なビジュアルと、指輪に執着する不気味でどこかユーモラスな面もある独特なキャラクターは、マジックのカードでも再現された。《忍耐強く企む者、ゴラム》や《ゴラムの噛みつき》といったカードに彼の姿を見ることができる……そしてゴラムは『マジック:ザ・ギャザリング | ホビット』で取り上げる物語でも登場する。今回もカード化され、1枚は神話レアだ!そんなゴラムの新カードを2種類採用したデッキリストを発見したので、デッキ解説と共に新カードも見てみよう!スタンダードの「黒単アグロ」だ!

Bertram - 「黒単アグロ」
Magic Online Standard Challenge 32 第11位 / スタンダード (2026年8月11日)[MO] [ARENA]
2 《泥干潟村
4 《魂石の聖域
17 《
-土地(23)-

4 《悪夢のビーバー
4 《見捨てられた鉱夫
4 《玉虫色の蔦打ち
4 《時系列の選別者
4 《見捨てられた者、ゴラム
3 《なぞなぞ名人、ゴラム
-クリーチャー(23)-
4 《報いの呪詛
2 《保安官を撃て
4 《迷いし者の骸
4 《紋章旗
-呪文(14)-
4 《強迫
3 《古からの確執
2 《大洞窟のコウモリ
2 《保安官を撃て
2 《除霊用掃除機
2 《蜘蛛を貪る者、モーラン
-サイドボード(15)-
Magic Online より引用)

 

 

 アグロとは低コストのクリーチャーを展開して最序盤から攻撃を仕掛けていくデッキの総称……そんなアーキタイプ名通りに、このリストは1マナのクリーチャーが12体という軽量構成で、開幕からガンガン攻める!アグロにとって嬉しいクリーチャーの能力と言えば、速攻。戦場に出してタイムラグなしですぐ攻撃できる速攻持ちは、1ターンでも早くゲームを終わらせたいアグロにうってつけの存在だ。

 このリストでは《時系列の選別者》が速攻を持っており、また《迷いし者の骸》がスケルトンのパワーを上昇させ速攻を持たせる。躯自身がスケルトン・トークンを生成し、また《見捨てられた鉱夫》や《魂石の聖域》もスケルトンのタイプを持つのでこの恩恵を受けられる。そういった軽くて速いクリーチャーを並べて攻めて、それらをまとめて……《紋章旗》で強化!色を選び、その色のマナを加える&その色のクリーチャーを+1/+1修正する、単色アグロにとって心強いアーティファクトで、一気に勝負を決める!

 

 《見捨てられた鉱夫》はブロックにこそ参加できないが、1マナで2/2とハイスペックでかつスケルトンであるため躯の恩恵を受けられる……そして墓地から戦場に戻ってくる能力を持ち、除去されても再出撃させることで攻撃の手が緩まるというアグロにとっての最悪のケースを防いでくれる、偉いヤツ。この鉱夫を墓地から戦場に戻すには、対戦相手やそのクリーチャー、墓地などを対象に取るという条件を満たす必要がある。これはつまり《報いの呪詛》でクリーチャー除去をしたり、《強迫》を唱えたりといったアクションをとればOK。その際に黒マナを払えば墓地から舞い戻ってきてくれるのだ。

 この鉱夫を最も手軽に戦場に戻す手段は《玉虫色の蔦打ち》。上陸、土地を戦場に出すことで誘発する能力で、対戦相手を対象にとって1点のダメージを叩き込んでくれる。打点を担う重要なダメージ源であり、そしてスケルトン再利用を促してくれる、デッキを円滑に動かすために重要な存在だ。鉱夫や墓地からワープで唱えられる《時系列の選別者》を用いて、どれだけクリーチャーを除去されようとも何度でも起き上がり、攻め続けろ!

 

 さて、冒頭の話に戻って……この黒単色のアグロデッキに採用された新たなゴラムをチェック!まずは《見捨てられた者、ゴラム》!これまたブロックには参加できないが、戦場に出た時に対戦相手の墓地からカードを追放し、ライフを2点失わせるという強い誘発型能力を持つ。これも鉱夫を戦場に戻すための引き金になるね。そしてクリーチャーかアーティファクトを生け贄に捧げると墓地から手札に戻るという能力ももつので……これで鉱夫や選別者を生け贄にして戻し、それらを再展開することで、戦線の再構築がスムーズに行えるのが素晴らしい。地味ながら、確実に仕事をする対戦相手からすれば鬱陶しい1枚となるだろう。

 そして神話レアである《なぞなぞ名人、ゴラム》!2マナでパワー3と打点も良い感じ。奇数か偶数を指定し、対戦相手がその指定したマナの呪文を唱えると、3つの能力のいずれかの恩恵を受けられる。まだ選んでいないものしか選べないという制限はあるが、とりあえず1ドローが可能なため、損をすることがない作りになっているのが嬉しい。対戦相手のデッキを見極め、そのデッキが多く用いるマナ域を思い浮かべ……しっかりと外すことなく、能力が誘発するようにしたい。このゴラムに対して唱えてくる除去をイメージして、それが属する方の数字を選ぶのが外さない運用方法になるだろう。これらの新カードが揃って2マナ域というのも、アグロデッキにとっては無理なく運用できて有難いね。

 『マジック:ザ・ギャザリング | ホビット』原作のお気に入りのキャラクターを使うも良し、逆にマジックのカードで気に入ったキャラクターについて知るために原作に触れるのも良し……ユニバースビヨンドならではの楽しみ方も存分に堪能しつつ、新カードが加わったスタンダードで盛り上がろう!黒単アグロは単色故に土地周りも無理がなく、組むのもプレイするのもハードルが低くてオススメだ!

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