READING

戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

ディミーア・テンポ:レガシー環境でビルボが暗躍!(レガシー)

岩SHOW
 

 《真夜中の盗人、ビルボ》……なかなかすごいカードが登場したものだ。『マジック:ザ・ギャザリング | ホビット』の要注目カードであるこの神話レア、クリーチャーとして戦闘面では2マナ2/2に過ぎない。ブロック回避能力や除去耐性など皆無で、簡単にブロックや除去されてしまう。対処のされやすいカードであるわけだが、だからこそ強力な能力を与えられている。攻撃時に墓地にあるアーティファクト・インスタント・ソーサリーの呪文を1つ唱えることができる。そのマナなどのコストは支払わなくてはならないが、ビルボ自身が手札以外から唱える呪文のコストを減少させる能力も併せ持っているので、お手軽に呪文を使い回せるのだ。

 相手の盤面にクリーチャーがいてもこれで除去、ドローなどのアドバンテージ獲得呪文を再利用できれば……それだけでゲームを決めかねない。そんなわけで脆いクリーチャーでありながら、生きてターンが返ってくれば、勝敗の天秤をぐっとこちら側に傾けさせられる……期待が高まる1枚として注目を集めている。

 

 ビルボの能力を堪能し尽くすのであれば、軽いカードが多いフォーマットが好ましい。コスト軽減可能とはいえ、呪文の連打になるのであれば素のコストが軽いカードに越したことはない。その点、レガシーならうってつけだ。《渦まく知識》《思案》《没頭》……これらを再利用して手札の内容を万全に整えられる。それに《思考囲い》や《稲妻》、《剣を鍬に》などこちらから相手に仕掛けていくカードも揃っている。《ミシュラのガラクタ》《ウルザのガラクタ》であれば{0}でドローができる!またレガシーであれば《意志の力》《目くらまし》などマナ不要の打ち消し呪文が揃っているので、ビルボを戦場に出したターンという関門もクリアできる可能性が高い。

 これらの理由から『マジック:ザ・ギャザリング | ホビット』リリース前から、レガシープレイヤーの注目を大きく集めていた《真夜中の盗人、ビルボ》。彼が採用された新環境のレガシーのデッキをピックアップして紹介させていただこう!

Yanagisawa Yuta - 「ディミーア・テンポ」
店舗大会 トップ4 / レガシー (2026年8月8日)[MO] [ARENA]
4 《汚染された三角州
1 《溢れかえる岸辺
1 《沸騰する小湖
1 《霧深い雨林
1 《湿地の干潟
4 《Underground Sea
1 《地底街の下水道
4 《不毛の大地
1 《
1 《
-土地(19)-

4 《知りたがりの学徒、タミヨウ
4 《真夜中の盗人、ビルボ
2 《バロウゴイフ
2 《濁浪の執政
-クリーチャー(12)-
4 《ミシュラのガラクタ
4 《渦まく知識
4 《思案
3 《没頭
4 《思考囲い
4 《意志の力
2 《否定の力
3 《致命的な一押し
1 《殺し
-呪文(29)-
3 《幽霊街
2 《記憶への放逐
2 《水流破
2 《攪乱のフルート
1 《シェオルドレッドの勅令
1 《虐殺
1 《ハーキルの召還術
1 《仕組まれた爆薬
1 《虚無の呪文爆弾
1 《バロウゴイフ
-サイドボード(15)-
晴れる屋 より引用)

 

 

 レガシーのディミーア(青黒)カラーのテンポ系のデッキだ。0〜1マナの呪文を中心に組まれており、1枚のカードパワーは低くともその手数で勝負。相手が3マナ払って行ったことを1マナ以下で対処できれば、大きなテンポ・アドバンテージを稼げる。クリーチャーは《致命的な一押し》や《殺し》で除去、それ以外は《意志の力》《否定の力》などで打ち消すといったように、マナの面で有利に立ち回りながら相手のアクションを捌きつつ、《思考囲い》で脅威を未然に抜き去る……これらの妨害を行いつつもクリーチャーで攻めるのがテンポデッキの基本戦術であり、このリストはその攻め手役にビルボを4枚採用!大胆に新戦力を取り入れて、その使用感を確認するという試みだろう。先述したようなカードをビルボで拾い、手札を整えたり相手に妨害を仕掛けていく……。

 

 ビルボで殴り切れれば御の字だが、そうも甘くはないのも現実。ということで他に勝ち手段を担うクリーチャーもしっかりと採用。《知りたがりの学徒、タミヨウ》はパワー自体は0でライフを狙うものではないが、攻撃すると手掛かりを生成してドロー源を確保。同一ターンに3枚ドローするという条件を満たせばプレオヤーズウォーカーに変身。これの[-7]能力を起動してライブラリーの半分を手札にすれば……流石に物量が違いすぎて、対戦相手も投了を選択せざるを得ない状況に。

 テンポデッキ定番の《濁浪の執政》もしっかり採用されている。このドラゴン、墓地を追放することで唱えるためのコストが軽減され、それにより追放したカードによってはサイズアップする、飛行も持っているため非常に決定力の高いフィニッシャーだ。墓地を追放するということです、一見ビルボとの相性は良くないようにも見えるが……テンポデッキの手数であれば墓地などガンガンと貯まっていく。実際に1ゲームで2回執政を唱えるゲームなどざらにあることからも、墓地が枯れてしまうことを懸念するのは杞憂かもしれないね。むしろ墓地を枯らすぐらいにビルボがブン回っているならそれで勝てそうだしな……。

 そして墓地といえば《バロウゴイフ》!これまた墓地にあるカードの種類を参照したサイズとなるクリーチャーなので、ビルボであれこれやりすぎると戦力としてのキレが落ちることも?ただ逆に言えばビルボがフル回転して、相手のクリーチャーを除去したり打ち消しにも対処できていれば、バロウゴイフの攻撃が対戦相手に通り、その暴力で墓地が冷えて執政などのクリーチャーが手に入るチャンスが到来!肥えた墓地の中からビルボで拾って美味しいカードがあれば、もう勝ったようなものだな。これらディミーアでお馴染みのクリーチャーらと共にビルボが戦う光景、レガシーの定番となっていくのかな?

 採用枚数や組み合わせるカードなど、まだまだ研究すべき存在である《真夜中の盗人、ビルボ》。面白く、ハマった時の全能感が強いカードであることは間違いないので、手に入れたら色んなフォーマット、デッキでプレイしてみよう?

  • この記事をシェアする

RANKING

NEWEST

CATEGORY

BACK NUMBER

サイト内検索