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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

ボロス応召:新たなスタンダードの幕開け!(スタンダード)

岩SHOW


 新環境、開幕!当コラムも夏休みをいただいている間に、マジックには大きな変化が……まずは『マジック:ザ・ギャザリング | ホビット』が公式発売日を迎えてテーブルトップでもオンラインでもリリースされた!次のセットが出るまで、新たなシーズンの始まりである。

 そして!スタンダードとレガシーではそれに先駆けて環境にメスが入った。禁止及び制限に関する告知が行われ、それぞれのフォーマットで新たに禁止カードが指定された。特にスタンダードは激変と呼ぶに相応しい内容だ。《嵐追いの才能》《ばあば》《アナグマモグラの仔》……いずれも軽く、最序盤から繰り出されるカードであり、そして恐ろしいことに勝敗を決めてしまうカードパワーを持っている。これらを用いるデッキと、そうでないデッキとの差は大きく、この3枚が他のカードの可能性を奪っていたのだ。

 禁止に指定されることでスタンダードで使えなくなることは残念ではあるが、その結果としてスタンダードでより多くのカードやデッキに活躍のチャンスが与えられるのであれば、それは素晴らしいことだ。というわけで当コラムでもポジティブに、新しい環境のスタートを切ったスタンダードのデッキを追いかけて行こうと改めて誓うのであった。スタンダードのブランニューデイ、その開幕当初から、前の環境では埋もれていたようなデッキがイキイキと存在感を示しているッ!

Bartosz Sienkiewicz - 「ボロス応召」
店舗大会 優勝 / スタンダード (2026年8月12日)[MO] [ARENA]
2 《マルチバースへの通り道
4 《聖なる鋳造所
4 《感動的な眺望所
4 《サンビロウの境界
2 《ダルコヴァンの露営地
1 《平地
4 《
-土地(21)-

4 《雇われ爪
4 《闘技場の花形
4 《勝利の楽士
4 《衝撃の名射手
2 《タフなタートル、ラファエロ
2 《ベラドンナ・トゥック
2 《ダルコヴァンの荷役獣
1 《勇敢なる救出者、スキ
3 《最深の力、オヘル・アショニル
-クリーチャー(26)-
2 《縫い目破り
3 《ラスト・ローニンの奥義
4 《政治的勝利
4 《戦導者の号令
-呪文(13)-
3 《没収の強行
2 《領事の権限
3 《ボロスの魔除け
2 《真昼の決闘
2 《過去立たせ
3 《安らかなる眠り
-サイドボード(15)-
MTGTop8 より引用)

 

 

 スタンダードの「ボロス(赤白)応召」!攻撃時に1/1のトークンを攻撃している状態で戦場に出す、応召という能力がキーだ。そのトークンの数はカードによって設定されており、《ダルコヴァンの荷役獣》であれば3体も生成できる!これらのトークンは生け贄となって戦場には残らないので、ブロックに回すというようなことはできないが、それでも単に1/1が戦闘ダメージを与えるというだけに留まらない活用の仕方がある。

 《衝撃の名射手》《タフなタートル、ラファエロ》そして《戦導者の号令》……これらはクリーチャーが戦場に出ることで能力が誘発し、対戦相手に直接ダメージを与えられる。これらのカードと《勝利の楽士》ら応召持ちのカードを組み合わせて、ガンガンダメージを叩き込む……それが応召デッキの戦術だ。どれだけ対戦相手がブロック役のクリーチャーで戦場を固めても、これらの飛び道具で直に攻められるのがこのデッキのセールスポイント。そして《最深の力、オヘル・アショニル》が並べば、それらのダメージは1点から4点以上に大きく跳ね上がる……コンボチックなアグロデッキ、それが「ボロス応召」!

 

 このアーキタイプ自体は以前から存在していたが、冒頭でも触れた通り一部のデッキが支配的な存在として君臨していたことで埋もれてしまっていた。久しぶりに目にしたこのリストは、以前には見られなかった新しいカードの姿も。《政治的勝利》……このプラン・エンチャントは、クリーチャーが戦場に出るたび占術でドローの内容を整えてくれる。そして4回目の誘発となったら、これは生け贄に捧げられてすべてのクリーチャーに+1/+1カウンターをばら撒く……これも応召で一気に4回目まで持っていけるので、見た目よりも即効性の高いダメージ源になる。応召デッキにとって選択肢が少ない1ターン目のアクションになり、後半引いてきてもこのデッキなら活かせられるのがイイネェ……使いたくなるぞ。

 そして『マジック:ザ・ギャザリング | ホビット』の最新カード《ベラドンナ・トゥック》も同じく応召と相性◎!トークンが戦場に出た時に能力が誘発し、その回数によって内容が変動。1回目であればライフを得るだけだが、2回目はドロー、3回目は《政治的勝利》と同等の全体強化……応召を持つクリーチャーがいれば一瞬でこの三段階の恩恵のすべてを受け取ることが可能!この手のデッキにとって課題であった手札切れの対策となるアドバンテージ源が、軽いコストのクリーチャーで埋まったのは大収穫だ。ベラドンナのポテンシャルを最大限に引き出すため、応召に加えて《ラスト・ローニンの奥義》も採用。これで戦闘中などでインスタントのタイミングで能力を誘発させ、対戦相手の計算を大きく狂わせることが可能となっているッ!

 新しいスタンダード、早速新カード用いたデッキが躍り出てきて、胸が熱くなる。この熱気、秋まで続け!スタンダードの盛り上がりは、ここからが本番だ。

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