READING

戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

緑単上陸:ド定番デッキの動きをおさらい、そして上陸新カードも(スタンダード)

岩SHOW


 前回はスタンダードのデッキの中でも主流デッキの1つである「イゼット(青赤)果敢」を紹介させていただいた。スタンダードプレイヤーなら誰もが知るアーキタイプであり、見飽きたという層もいるかもしれないが……定期的に最新のリストをおさらいすることで、微妙な変化も記録できる。何よりも『マジック:ザ・ギャザリング|マーベル スーパー・ヒーローズ』がこれまでマジックをプレイしていなかった方々への入り口となってくれたことで、プレイヤーの増加も期待できる。そういった層にスタンダードのド定番デッキを紹介することには意義があると思うのだ。

 というわけで今回もそんなデッキをピックアップ!

Elioda - 「緑単上陸」
Magic Online Standard RC Super Qualifier 第11位 / スタンダード (2026年6月28日)[MO] [ARENA]
3 《バーシンセー
4 《寓話の小道
3 《脱出トンネル
2 《解体爆破場
14 《
-土地(26)-

4 《サッズのヒナチョコボ
4 《ラノワールのエルフ
4 《アナグマモグラの仔
1 《鋭い目の管理者
1 《モロイドの支配者、モールマン
4 《氷耕しの探検家
4 《強靭形態の調和者
-クリーチャー(22)-
4 《幻獣との交わり
3 《溶かし歩きの消散
1 《王のもてなし
4 《土のベンダーの位に至る
-呪文(12)-
2 《倦怠の宝珠
1 《溶かし歩きの消散
2 《鋭い目の管理者
1 《沼地のハンター、レザーヘッド
1 《モロイドの支配者、モールマン
4 《苔生まれのハイドラ
2 《若木の生育場
1 《神出鬼没の狩人、スーラク
1 《吹き払う嵐魂
-サイドボード(15)-
Magic Online より引用)

 

 

 「緑単上陸」!その名の通り緑単色でまとめられたリストで、これの他にもセレズニア(白を足したもの)も見られる。上陸とはクリーチャーやエンチャントが持つ能力のことで、土地を戦場に出すことで誘発する能力の相称である。《サッズのヒナチョコボ》がわかりやすい。元は0/1と非力極まりないが、土地を戦場に出せば+1/+1カウンターを得る。少しずつ確実に成長して、最終的には自分よりもマナ総量が上回るクリーチャーを踏み潰すことに。このヒナチョコボをはじめ、上陸と書かれたカードを集めて組まれた、クリーチャーで殴り勝つことを狙うアーキタイプが緑系の上陸デッキだ。

 土地をただ毎ターン真面目に手札からプレイしていくだけでも上陸は誘発するが、ショートカットも重要だ。《寓話の小道》《脱出トンネル》《解体爆破場》……これらの土地は戦場に出すことで上陸を誘発させたのち、生け贄に捧げてライブラリーから別の土地を持ってきて戦場に出せる……つまり1枚で2度の上陸を誘発できるわけだ。これらの土地を《氷耕しの探検家》で墓地からプレイしたり、《バーシンセー》《アナグマモグラの仔》などの土の技でクリーチャー化させてから生け贄に捧げる→戦場に戻る、と何度も使いまわすことで、ヒナチョコボらクリーチャー陣のサイズがえげつないことに……また自然と使えるマナも増えるため、同一ターンの行動回数も多くなるのも上陸デッキの強みだ。

 

 上陸デッキの重要パーツが《土のベンダーの位に至る》。このエンチャントは土地に土の技を用いてクリーチャー化させ、同時にライブラリーから基本土地を探してきて戦場へ……マナ加速であり、各カードの上陸を引き起こす。そしてこれ自身も上陸能力を持ち、探索カウンターが乗っていく。これが4個以上になると、上陸の度に+1/+1カウンターをクリーチャーに乗せてトランプルを持たせられる。この土のベンダーを用いてカウンターをばら撒き、強固な戦場を作り上げるのが必勝パターンだ。

 さらにこの土のベンダーと組み合わさって大ダメージを弾き出すのが《強靭形態の調和者》!この昆虫は上陸により、クリーチャーのパワーを2倍にする。上陸で育て上げたクリーチャーをさらなる領域へと引き上げて、一撃必殺を狙うべし!上述の《氷耕しの探検家》と各種土地カードと組み合わせれば、パワー4倍、8倍なども夢物語ではない!

 

 さて、そんな定番中の定番デッキに『マジック:ザ・ギャザリング|マーベル スーパー・ヒーローズ』から新カードが加入している。《モロイドの支配者、モールマン》!地底に関するヴィランらしく上陸能力を引っ提げての登場だ。彼は上陸により1/1のモロイドという固有のトークンを生成する。このミニオンは攻撃すると、ライブラリーを1枚切削して墓地に落とす。そしてモールマンは墓地からの土地のプレイも可能にする……というわけで、トークンを生成できる《氷耕しの探検家》のようなカードにデザインされている。探検家の方がマナが重い分、追加の土地のプレイも可能になっており、爆発力はこちらに軍配が上がる。モールマンはより軽いコストで隙なく展開出来て、トークンをぞろぞろと並べられるため他の上陸カードがなくとも盤面を形成できるという点で勝っているね。もちろんこれら2枚が組み合わさり、《寓話の小道》などを使いまわせれば、モロイド大量発生により盤面を支配できるだろう。

 上陸デッキには同様にトークンを生成する《若木の生育場》という選択肢もあり、このリストでも再度に採用されている。メインでは《強靭形態の調和者》などの単体の突破力で戦い、サイド後はこれらのトークン生成でカードで面で攻める……多角的な戦い方が、モールマンでより強くなるかもしれないね。

 定番デッキを振り返りつつ、新カードの可能性についても紹介させていただいた。緑単上陸はカード1枚1枚はそう難しいものではなく、初心者でもそれらのかみ合わせが織りなす化学反応を楽しめる……そしてやりこめばやりこむほど、小さなテクニックやライフの詰め方など、腕が反映される要素があり、あらゆる人にお勧めできる良いデッキだ。スタンダードをプレイする上で、自分のデッキの選択肢としても仮想敵としても、しっかり把握しておきたい主流アーキタイプだ。最新リストを常にチェックして研究を深めるべし!

  • この記事をシェアする

RANKING

NEWEST

CATEGORY

BACK NUMBER

サイト内検索