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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

イゼット果敢:定番デッキの振り返り、新たな勝ちへの一手(スタンダード)

岩SHOW


 マジックのスタンダードにおいて、皆はどのようなゲーム体験を求めるだろうか?個人的には、各プレイヤーがそれぞれ個性豊かなデッキやカードを持ち込み、ラウンド毎に異なる展開が待っている……というのが理想的だが、同時にある程度主流デッキも存在してほしいとも思っている。一強という状態は……正直に言ってあまり面白いものではないが、数種のアーキタイプが三つ巴だったりそれ以上のぶつかり合いを見せているような環境の大会は、挑戦のし甲斐があるというものだ。目ぼしい仮想敵が定まっている方が、戦いやすくなるからね。強いことが天下に知れ渡っているデッキを研究することが、スタンダードで勝利を重ねて楽しむ秘訣である。

 そんなわけでデッキリストを一覧に目を通している時、見慣れたアーキタイプ名であっても、すべてくまなくチェックすることをオススメするよう。そんなわけで今回はスタンダードに慣れたプレイヤーなら必ず知っているアーキタイプをあえてピックアップしてご紹介!

Arianne - 「イゼット果敢」
Magic Online Standard Challenge 32 トップ4 / スタンダード (2026年6月27日)[MO] [ARENA]
2 《マルチバースへの通り道
4 《蒸気孔
4 《尖塔断の運河
4 《リバーパイアーの境界
7 《
-土地(21)-

4 《精鋭射手団の目立ちたがり
2 《サブマリナー、ネイモア
3 《渦泥の蟹
-クリーチャー(9)-
4 《ブーメランの基礎
1 《跳ね弾き
4 《噴出の稲妻
1 《鮮やかな迸り
2 《呪文貫き
1 《秘密の正体
4 《選択
4 《手練
4 《没頭
4 《嵐追いの才能
1 《咆哮する焼炉 // 蒸気サウナ
-呪文(30)-
2 《焼きつけ
3 《アベンジャーズ解散
1 《舷側砲の一斉射撃
1 《呪文貫き
1 《瞬間凍結
1 《今のうちに出よう
1 《無効
1 《魂標ランタン
1 《除霊用掃除機
1 《サブマリナー、ネイモア
1 《陽背骨のオオヤマネコ
1 《轟く機知、ラル
-サイドボード(15)-
Magic Online より引用)

 

 

 「イゼット(青赤)果敢」!《嵐追いの才能》のカワウソをはじめ、果敢やそれに似た能力を持ったクリーチャーを用いるアーキタイプだ。クリーチャーでない呪文を唱えると+1/+1修正を受ける果敢、そしてこのリストでは同じ条件でパワーが2上昇する《精鋭射手団の目立ちたがり》を採用。これらを出しながら《選択》《手練》《噴出の稲妻》など軽い呪文を唱え、サイズアップさせながら対戦相手に攻撃を仕掛ける……見た目のクリーチャー数は多くないが、アグレッシブにライフを攻める、スタンダードにおいて強力な主流アーキタイプの筆頭だ。

 《ブーメランの基礎》で《嵐追いの才能》を手札に戻して、ドローしつつ才能を出し直してカワウソを追加。この動きでクリーチャーらのパワーがゴリっと上昇……あるいはブーメランで《咆哮する焼炉》を戻して出し直せば、相手のクリーチャーを2体除去することも可能だ。こうした安定感と破壊力を併せ持った「イゼット果敢」、流行っているのも納得だ。

 

 墓地を利用するのもこの果敢デッキのオプションである。《渦泥の蟹》は本来7マナとかなり重いクリーチャーだが、墓地のインスタントやソーサリーの枚数分コストが軽減され、最大で青マナ2つのみになるまでコスト軽減が可能だ。瞬速も持っており、対戦相手のクリーチャーを2体タップするという、攻防両面で優れた素晴らしい1枚。これは呪文の連打で序盤から攻める果敢デッキに噛み合った1枚で、最後の数点をこの蟹を絡めて削り取るのが理想の展開。また《没頭》も墓地にインスタントとソーサリーがあることがプラスに働く。この2種類が同時に存在していれば、このカード1枚が手札2枚分になる!これで手札を潤し、切れ目のない攻めで押し切るべし!

 

 蟹のように果敢とは異なる能力を持った勝ち手段は、デッキの柔軟性を高める。あまり沢山採用するとメインコンセプトがぐらついてしまって本末転倒だが、数枚そういったカードを潜ませることがデッキをブラッシュアップしてくれることがある。そしてこのリストでは《サブマリナー、ネイモア》が採用されている!『マジック:ザ・ギャザリング | マーベル スーパー・ヒーローズ』の新カードが、スタンダードを代表するデッキに参入!

 ネイモアはマジックのカードになるにあたってマーフォークのタイプを与えられており、飛行を持ちマーフォークの数だけのパワーを持つという青いクリーチャーになっている。そして彼はクリーチャー出ない呪文を唱えた際に、それの青マナシンボルの数だけのマーフォーク・トークンを生成する。《手練》などに1/1のオマケがついてきて、しかもそれらがネイモア自身のパワーを上昇させる……《嵐追いの才能》を《ブーメランの基礎》で戻して、墓地のブーメランを才能のレベル2能力で拾って……というループでカワウソを並べていくのが果敢デッキの定番ムーブだが、これがネイモアによってトークン生成量が倍増する!これらのトークンに地上のブロックを任せて、飛行持ちで上から攻める……果敢デッキの勝ちパターンを太く強化する、期待大な1枚だ。

 「イゼット果敢」はスタンダードの大定番デッキであり、詳しく知ったつもりでいるかもしれないデッキでも、《サブマリナー、ネイモア》を採用したリストが現れたように、日々変化していたりする。またこのデッキか……と思うようなリストもしっかりと確認し、学び、仮想敵として理解を深めるも良し……ほれ込んだなら自分で使うも良し。定番の主流デッキがあり、それらの流行り廃りを見極めて戦うのもスタンダードの魅力だ。全てのデッキリストが、プレイヤーにとっての教科書になってくれるだろう!

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