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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

コモンのみで無限ダメージ!《ホークアイの弓》コンボ(パウパー)

岩SHOW


 これを書いているのは『マジック:ザ・ギャザリング | マーベル スーパー・ヒーローズ』がオンライン上でリリースされて約30時間後……MTGアリーナ及びMagic Onlineで、このビッグなタイトルがプレイ可能になって…筆者もアリーナでドラフトでカードを集めつつ、Magic Onlineのデッキリスト掲載ページでF5キーを定期的に叩いて、最新のデッキを追う……そんな時間を過ごしていた。

 流石に完全新規デッキがそう早く登場することもないか……などと思ってはいたのだが……あるフォーマットで、新環境始動前から話題になっていたがあの1枚が、新しいデッキを生み出し一気に存在感を示していた。全5戦を行うMagic Onlineのリーグ戦、全勝リストにいくつかその姿を確認できた。さらにはChallengeイベントが開催され、45名のプレイヤーが参加。そこでも新デッキが優勝を掻っ攫い、間違いなくフォーマットにおける新たな台風の目となっている……その構築フォーマットの名はパウパー!

 

 パウパー、このフォーマットのルールはシンプル極まりない。コモンのみを使ってデッキを構築する!コモンとはマジックのカードにおけるレアリティで最も下に位置する、出現頻度が高く入手しやすいカードである。ついついレアや神話レアに目が奪われがちだが、コモンカードを侮ってはいけない。リミテッドはコモンがなければ成立しないし、最も多く出現すると言ってもそれが即ち弱いとも限らない。《稲妻》のように歴代のレアや神話レアよりも優れたものも存在し、コモン=カードが弱いという図式は成り立たない。各セットの特徴を色濃く反映したり、妙に複雑な能力を持ちやたらと強いコモンがあったりして、奥が深い。

 さらにはコモンと言っても、初出は別のレアリティだったカードもある。《謎めいた海蛇》のように、再録された際にコモンに割り振られた結果、パウパーで使用可能になった……そんなコモンの枠を超越したカードも多数存在し、それらで組んだデッキは独特の味、他のフォーマットにはないゲーム体験をもたらしてくれる……そんなパウパーにおいて、『マーベル スーパー・ヒーローズ』リリース直後に組まれた新たなアーキタイプが……こちらだ。

seasonofmists - 「ホークアイ・コンボ」
Magic Online Pauper Challenge 32 優勝 / パウパー (2026年6月24日)[MO] [ARENA]
4 《砦門
4 《崖門
2 《屋敷門
4 《バジリスク門
4 《平地
3 《
-土地(21)-

4 《聖なる猫
3 《無法者の医者
4 《天光を求める者
4 《こそこそサクサク
-クリーチャー(15)-
3 《未達への旅
4 《虹色の断片
1 《信仰無き物あさり
4 《過去の追求
4 《苦々しい再会
4 《邪悪鳴らし
4 《ホークアイの弓
-呪文(24)-
4 《割れ仮面の侍者
2 《古えの遺恨
1 《未達への旅
2 《稲妻
4 《紅蓮破
1 《無法者の医者
1 《ギルドパクトの守護者
-サイドボード(15)-
Magic Online より引用)

 

 

 タップ能力で対象のクリーチャーをアンタップできる《天光を求める者》。このエルフと組み合わせるのが新カード《ホークアイの弓》!お馴染み最強弓使いの手にする道具は、装備しているクリーチャーのパワーを上げ、到達を持たせるという弓らしい装備品。そしてこれを装備したクリーチャーがタップ状態になると、1点のダメージを対象に叩き込む……これは装備して攻撃すれば誘発するというわけだが、そうでなくともタップ状態になる方法はいくらでも……そう《天光を求める者》のタップ能力のようにいくらでもある。

 求める者に弓を装備させ、これの能力を起動。タップ状態になり1点。アンタップする対象は、求める者自身……またタップして1点、アンタップ……無限ダメージ!コモンのみで2枚のカードで、ゲームに勝てるコンボが完成したというわけだ。求める者と弓のマナコスト、装備コストも軽いため、このコンボは実現性も高く…それ故に新環境開幕直後より数を増やし、トーナメントでも優勝を勝ち取ったと。鮮烈なデビューとはまさにこのデッキのようなことを言うのだろう。

 

 コンボのためのパーツ自体が少ない分、デッキリストの大半の部分はこれら2枚のカードを手に入れるための手段に割かれている。パーマネントを探せる《邪悪鳴らし》、そして《信仰無き物あさり》などの手札を入れ替えるドロー……これらによりコンボパーツをかき集め、除去や打ち消しを受けようともコンボを成立させるために果敢にトライできる。《苦々しい再会》は2枚掘り進めるだけでなく、その後はエンチャントとして戦場に残る。そしてこれを生け贄に捧げればクリーチャーに速攻を持たせられる……《天光を求める者》の能力を即起動できるようになり、タイムラグなく勝ちに行ける。こういう存在は勝率に直結する、大事なパーツだ。

 また《過去の追求》もそうだが、2枚引いて2枚捨てるアクションを行うカードが目立つ。これは意図的なもので、同一ターン内の合計3枚目のドローにより、墓地に落ちている《こそこそサクサク》が戦場に戻る。マナを踏み倒してパワー2の飛行が展開可能で、これでブロックし続けて時間を稼ぐも良し、コンボを囮にして普通に殴りに行って勝つも良し。弓を装備すれば打点もバカにならない、逆に《こそこそサクサク》に耐えきれず除去を使ってきたなら、求める者を繰り出しコンボを決めてやる……コンボデッキにおいて別の勝ち筋を用意するのは重要なことで、このマジックの根本原理はパウパーでも変わらないのだ。

 2枚コンボというのは、マジックプレイヤーとしてはやはり追い求めたくなるものである。2枚揃えて無限ダメージ……誰もが狙ってみたくなるその魔力により、使用者を増やしている《天光を求める者》×《ホークアイの弓》コンボ。コモン2枚でこれはすごい!今後もコモンカードからも目が離せないな。他にも面白いカードやコンボがないか、最新セットのカードと様々なデッキリストをチェックしてみよう!

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