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岩SHOWの「デイリー・デッキ」

今週のCool Deck:新カードで注目を浴びるパウパー、2つのデッキをピックアップ(パウパー)
マジックというコンテンツのクールさを追い求める、今週のCool Deckのコーナー。今回は勿論、これが掲載されるタイミングで公式発売日を迎えている『マジック:ザ・ギャザリング|マーベル スーパー・ヒーローズ』について触れるところから始めよう。
言うまでもなく世界中の人々にクールさを提供している、アベンジャーズたちを初めとするマーベルのヒーロー、そしてヴィラン。皆の憧れであり、勇気や感動をくれるそれらの存在が、マジックのカードになった……デッキに入れて、盤面で輝かせたり……あるいは単純に大事にコレクションし、眺めるだけでもクールなことだ。皆のお気に入りのキャラクターのカードを集めて楽しもう、ロゴ・カードやクラシック・コミックなど、このコラボならではのクールすぎるビジュアルのカードも目白押しだ。
さて、この手の新セットがリリースされるたびに思うことがある……コモン強くね?と。パックを開けると、そこに最も多く収録されているのが一番レアリティが低いコモンのカードだ。レアに比べて大量に出てくるカードなわけだが……レアリティが低い=弱いという意味ではないのが、マジックのクールなところだ。最近のコモンはクリーチャーや除去も質が高く、リミテッドをプレイしていても「コモンの○○、めっちゃつええ~」と驚かされるものだ。コモンといえば、このレアリティに属するカードのみを用いてデッキ構築を行うパウパー。歴代最強クラスの顧問が集うこのフォーマットでも、近年リリースされたコモン・カードが活躍している。
というわけで『マジック:ザ・ギャザリング|マーベル スーパー・ヒーローズ』のコモンも要注目なのである。中でもリリース前から話題になっているのが……
《ホークアイの弓》!弓矢を使い戦うヒーロー、ホークアイの愛用の武器がマジックの装備品として登場だ。マナコストは赤マナ1つ、装備コストも{1}と軽くて使いやすく、これを装備しているクリーチャーのパワーを1上昇させ、到達を与える。《長弓兵》に見られるように、マジックでは昔から弓を持つクリーチャーは飛行クリーチャーに対抗できるものが多く作られ、マーベルのホークアイが用いる弓も空を舞うクリーチャーをブロックする術を与えるものになっている。
そしてこの装備品がクールなのは、装備したクリーチャーがタップ状態になると対戦相手に1点のダメージを与えられる誘発型能力。これで実質的にクリーチャーのパワーが2上昇しているようなもので、攻撃すればするほど対戦相手を追い詰められる…コモンでありながら扱いやすく確かな強さを持ったカードなわけだが、ここで重要なのが「タップ状態になるたび」誘発するというところ。攻撃するたび、という括りではないので、装備しているクリーチャーの能力を起動してマナを加えるためにタップしたりしても、ダメージは発生するわけである。
そしてパウパーにはこの能力とガッチリ噛み合う1枚がある。《天光を求める者》だ。このエルフはタップすることで、対象のクリーチャーをアンタップすることができる。これに《ホークアイの弓》を装備させ、タップしてその能力の対象にするのは……求める者自身だ。自分の能力でアンタップされ、またタップして自分を起こす。この無限に繰り返せるループが、《ホークアイの弓》と組み合わさることで無限ダメージを生み出す…こいつはクールだ、パウパーに新たなコンボデッキ誕生の予感……というわけで今回のCool Deckは《ホークアイの弓》で注目を集めているパウパーから、デッキをピックアップ!
| 4 《大焼炉》 14 《山》 -土地(18)- 4 《機械仕掛けの打楽器奏者》 4 《ゴブリンの奇襲隊》 4 《ゴブリンの墓荒らし》 4 《ヴォルダーレンの美食家》 4 《炎樹族の使者》 -クリーチャー(20)- |
4 《稲妻》 2 《稲妻の連鎖》 4 《感電破》 1 《火炎破》 4 《角笛城での結集》 4 《レンの決意》 3 《実験統合機》 -呪文(22)- |
3 《粉々》 3 《火の中へ投げ捨てる》 3 《祭典壊し》 4 《紅蓮破》 2 《赤霊破》 -サイドボード(15)- |
こちらはパウパーの赤単。コモンの中でも最強格の《稲妻》や《ゴブリンの奇襲隊》といった名カードを誇る赤、兎に角軽くて速くて強いカードを揃えたアグロデッキ。もっとダメ-ジ呪文に寄せたバーンな構成もあるが、クリーチャーとの両面で攻める「Red Deck Wins」と呼ばれる類のこのアーキタイプの方が、よりプランが崩れにくいという安定した強さがあるだろう。
《機械仕掛けの打楽器奏者》《ヴォルダーレンの美食家》《実験統合機》といった1マナのアーティファクトに関するカード、そしてアーティファクトでもある土地《大焼炉》。これらにより早いターンにアーティファクトを並べられるため、《ゴブリンの墓荒らし》がレアにも負けない高コストパフォーマンスのダメージ源になったり、《感電破》が《稲妻》越えの夢の1マナ4点ダメージになったり……といったようにコモンだけでもシナジーを形成したクールなデッキを組むことが可能なのだ。
そのシナジーの最たるものが《炎樹族の使者》を絡めたもの。2マナ2/2、戦場に出れば赤と緑のマナを加えるというクールな能力を持ち、実質無料でプレイできるというこのシャーマン。加えたマナでさらに2枚目、3枚目と連打することが可能で、2ターン目からうじゃうじゃとクリーチャーが並ぶ盤面を作れる。そしてこれと相性が最高の1枚が《角笛城での結集》だ。1/1の人間を2体生成し、その後全ての人間に速攻を持たせる…《炎樹族の使者》もまとめて速攻持ちになるため、この2枚だけの組み合わせでも計4点分の打点で殴りかかることが可能!使者を連打していればその破壊力は……という具合にクールさに溢れたコンボを搭載しているのだ。コモン×コモンでこの破壊力、恐るべし。
| 7 《森》 1 《お菓子の小屋》 -土地(8)- 4 《ラノワールのエルフ》 4 《エルフの神秘家》 4 《クウィリーオン・レインジャー》 4 《ティタニアの僧侶》 4 《仮面の蛮人》 1 《幸運を祈る者》 4 《森林守りのエルフ》 4 《復讐する狩人》 3 《サグの原生龍》 4 《気前のよいエント》 4 《ニクス生まれのハイドラ》 -クリーチャー(40)- |
4 《土地譲渡》 4 《紆余曲折》 4 《暴走の先導》 3 《骨までの齧りつき》 -呪文(15)- |
3 《フェアリーの忌み者》 3 《木化》 4 《怪物的出現》 2 《太古の巨大生物》 -サイドボード(12)- |
続いては緑単!こちらのリスト、クリーチャーの枚数が40枚とぎっしり詰まっており、その大半はエルフのタイプを持っている。これを参照する《ティタニアの僧侶》で大量のマナを加えたり、《森林守りのエルフ》でクリーチャーのサイズを大きく膨らませたり…コモンだけでも同タイプで揃えたデッキの恩恵は受けられるということを証明している。とはいえその先に繋がる大技はコモンのエルフだけでは難しい部分もあるので、《ニクス生まれのハイドラ》《復讐する狩人》といった他の種族も同居しているのが、パウパーのエルフという感じがしてクールに思えるね。
クリーチャー40枚という構成であるため、その分スペースを削り取られているのが……土地!このリストでは何とわずかに8枚のみが採用されている。そんな構成で土地が引けるのか?マリガン地獄の運ゲー任せ……というわけでは決してなく、これでデッキが機能するからこうなっているのだ。《紆余曲折》や《サグの原生龍》《気前のよいエント》など土地を手に入れる手段はたっぷり。中でも《土地譲渡》は、手札に土地がないことを公開すればマナを支払わずに唱えられる。これにより、土地が全くない手札でもゲームを開始するという荒業も慣行できてしまう。土地が1枚でもあれば《ラノワールのエルフ》《エルフの神秘家》からマナを増やしていけるし、先述の《ティタニアの僧侶》が機能しだすともう溢れかえるレベルだ。
そして《クウィリーオン・レインジャー》……このエルフは、森を手札に戻すことでクリーチャーをアンタップできる。マナクリーチャーを起こしつつ、タップ状態の森を出し直すことで、マナを増やしてくれる。土地を極限まで切り詰めたエルフデッキを支える、立派な屋台骨なのである。
これらのデッキはまだまだパウパーのほんの一部に過ぎない。冒頭でも触れた《ホークアイの弓》がパウパーに全く新しいクールなデッキをもたらすことになるかもしれない……他にも『マジック:ザ・ギャザリング|マーベル スーパー・ヒーローズ』のコモンが、並みいるコモン群に割って入って存在感を示すかもしれない。新セットが出るたびに、パウパーにも注目してみよう、ということで今週はこれまで。Stay cool! Enjoy new commons!!
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