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岩SHOWの「デイリー・デッキ」

今週のCool Deck:瞬殺、ソリン・ベルチャー!(タイムレス)
今週も金曜日がやってきた、一週間で最もクールを体感できる金曜日が!クールなデッキを紹介するCool Deck、はてクールなデッキとはなんだろうか?それは他のリストと明らかに異なる雰囲気を放つもの。そしてコンボ、決まったら即勝利という瞬殺コンボであればそれはもう最高にクールだ。
というわけで今回はクールな瞬殺コンボを紹介しよう。フォーマットは……MTGアリーナのオリジナルフォーマット、タイムレス!これはアリーナ内に存在するありとあらゆるカードが使用可能な、なんでもありのハチャメチャなフォーマット。ルール無用、無差別級、デスマッチ……他のフォーマットでは使えないようなデンジャラスなカードが闊歩する、殺意剥き出しのクールなフォーマットだ。そのタイムレスで瞬殺コンボとなると、それはもうクールなものに決まっているではないか!
4 《ボガートの獲物さらい》 4 《魔女の結界師》 4 《悲嘆》 4 《孤独》 4 《聖エレンダ》 -クリーチャー(20)- |
4 《暗黒の儀式》 4 《生け贄》 1 《悪魔の教示者》 4 《ネクロポーテンス》 4 《ネクロドミナンス》 4 《ゴブリンの放火砲》 4 《アガディームの覚醒》 1 《マラキールの再誕》 2 《剃刀草の待ち伏せ》 4 《不敬者破り》 4 《玻璃翼の恩寵》 4 《傲慢な血王、ソリン》 -呪文(40)- |
1 《止められぬ斬鬼》 1 《安らかなる眠り》 2 《強迫》 2 《防御の光網》 4 《神聖の力線》 2 《危難の道》 1 《不憫な悲哀の行進》 2 《現実》 -サイドボード(15)- |
瞬殺コンボと言えば……《ゴブリンの放火砲》!ベルチャーと呼ばれ愛されるこのアーティファクトは、ライブラリーのカードを公開し土地が出てくるまで捲り続ける。土地が出ればそこでストップ、そこまで公開したカードの枚数分のダメージを対象に与えるという起動型能力を持つ。
これで対戦相手のライフを吹き飛ばすにはどうすればよいか?答えは明白、ライブラリーに土地がなければよい。土地がなくて20枚以上のライブラリーがあれば、対戦相手をドカンと一撃で粉砕できる……そんなことできるのかって?クールなカードたちがそれを後押ししてくれるのだよ、両面カードというクールな傑作が!カードの両面にそれぞれ異なるカードテキストが書かれたものの中でも、第2面に土地が書かれたもの。これはライブラリーや手札などにある時は第1面を参照するため、そこに書かれた呪文として扱われる。これを手札から土地として、第2面のモードでプレイできるわけだが……ベルチャーデッキでは土地カードは不採用&これらの両面カードを盛り込むことで、「普通に土地を置けるのにライブラリーの中には一切土地がない」という奇妙キテレツな状況を作りだせる。そんなクールなチューンを施したデッキで放火砲を起動すれば、サクッと40点オーバーのダメージが飛ぶオーバーキルを体感できる!
放火砲起動で確実に大ダメージが出るのは良いが、だからといって放火砲を唱える&起動のための計7マナを真面目に土地を並べて捻出するのは……時間がかかりすぎる。タイムレスという広大でパワフル揃いなカードプールであればそれもまた杞憂だ。まず定番中の定番、《暗黒の儀式》。手札を1枚消費して黒マナを3つ得る。どんなデッキに入れても強いというカードではないが、短期決戦・瞬間に全てを注いで勝利をもぎ取るコンボにおいてこれほど頼もしいものもない。
そしてもう一つのマナ加速が……《生け贄》だ。このカードはマジック最古のセットに含まれた1枚。クリーチャーを生け贄に捧げて、それのマナ総量分の黒マナを加えるというインスタントだ。これも資源を消費するものだが、ハマれば《暗黒の儀式》の効率を越えるポテンシャルを誇る。《生け贄》で生け贄に捧げるベスト・クリーチャーとは……《悲嘆》!これは手札を追放することでマナの支払いなく唱えられる。その場合は戦場に出た時に生け贄に捧げなければならないが、その誘発を解決する前に《生け贄》にしてしまおうという算段だ。これで4マナGETしつつ、対戦相手の手札を確認して1枚捨てさせるというかなり強いアクションが行える。これはバチバチにクールというものだろう。手札の消費を恐れず、勝負所にすべてを賭けるべし!これらのマナ加速から《ネクロポーテンス》《ネクロドミナンス》を唱えて擦り減った手札を一気に補充というのもクールかつ激つよムーブ!
放火砲ルートと別に、もう一つのコンボが搭載されていることにも注目だ。《傲慢な血王、ソリン》で巨大な吸血鬼を戦場に出す!かつてパイオニアを席捲していたクールなコンボだ。そのコンボパーツだった《血管切り裂き魔》も強力だが、タイムレスでは別の選択肢も。それが《聖エレンダ》!これが戦場に出ると、プレイヤーは彼女の呪文書からカードを1枚手に入れられる。それは以下の4種類のカードからチョイスするという形式だ。
《信仰の足枷》《神聖の発動》《若返りの儀式》《駆り立てる僧侶》……いずれも4点のライフを得ながら、何かをする白いカードだ。そしてこの選んだカードを手札に加え、そのターンの間はマナを支払わずに唱えることができる。4点回復しつつ何かしらのアクションをタダで得られるのだ。
そしてエレンダは自ターン終了時、そのターンの間に得たライフ分のパワー/タフネスを持つアバターを生成する。つまり4/4が確約されているようなものだ。次のターンからはエレンダ自身の絆魂を活かせば、また4/4以上を呼び出せるかもしれない。この異常なまでに強い吸血鬼を、ソリンから繰り出そうというクールなプロジェクトを行う。《暗黒の儀式》から1ターン目エレンダで勝負アリという展開も往々にして発生する。タイムレス最強クリーチャーの一角、一度ご賞味あれ!
2023年12月より始動したタイムレス。1年を経て、禁止制限なども動きがなく……パワーカードがひしめき合うことで、逆にバランスが取れてしまったというのはクールな話だ。デッキを組めば長く遊べるということでもあるので、興味のある人はどんなデッキでも良いので、アリーナで眠らせているカードを引っ張り出して遊んでみよう。クールなカードやデッキと出会えること間違いなし。瞬殺コンボで暴れよう!
それじゃあ今週はここまで。Stay cool! Instant kill!!
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