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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

とことん!スタンダー道!:「ナヤ・トークン」&「ゴイフスペシャル」のその後(スタンダード)

岩SHOW

 さあさあやってきたよ、「とことん!スタンダー道!(仮)」のお時間だ。前回から一週間、僕は5日間ほど各日2時間から長くて3時間半くらいかな?MTGアリーナをプレイしていたよ。フォーマットはもちろんスタンダード!

 「プレイヤーズコンベンション横浜2023」で、スタンダードの激闘を観てからというものこのフォーマットに対する熱が上がっていてね。競技レベルでプレイするのに向いているのは勿論のこと、まったりカジュアルにマイデッキを練り上げていくというアプローチでもスタンダードは楽しくて奥が深い。環境定番デッキを自分に合うように調整し続けるも良し、ユーザー数が少なそうなアーキタイプを一人でコツコツ形にしていくも良し。スタンダードの楽しさを伝えるためにも、今週もデッキを2つ紹介しよう!じゃあ早速……。

とことん!トークン!

 近年のスタンダードではトークンのバリエーションが豊富で、あらゆるデッキがトークンを生成するようになっている。パックにトークンが封入されるようになってからその数を増やしてきたトークン系カード、今現在はクリーチャーやそれ以外も含めて多種多様なトークンが飛び交う第トークン時代とも言えるね。そんなスタンダードをある意味で象徴する、トークンがメインテーマのデッキが登場だ。

Francisco González Iturriaga - 「ナヤ・トークン」
LA LIGA 5CH 7位 / スタンダード (2023年3月17日)[MO] [ARENA]
1 《ジェトミアの庭
4 《草茂る農地
3 《日没の道
3 《落石の谷間
2 《低木林地
2 《戦場の鍛冶場
2 《カープルーザンの森
2 《反逆のるつぼ、霜剣山
2 《平地
3 《
-土地(24)-

4 《毅然たる援軍
4 《祝祭の出迎え
4 《ジェトミアの情婦、ジニー・フェイ
3 《茨橋の追跡者
2 《輝かしい聖戦士、エーデリン
1 《栄光のドミヌス、モンドラク
-クリーチャー(18)-
2 《家の焼き払い
3 《スクレルヴの巣
4 《婚礼の発表
4 《鏡割りの寓話
3 《放浪皇
2 《群れの希望、アーリン
-呪文(18)-
3 《スレイベンの守護者、サリア
3 《削剥
2 《兄弟仲の終焉
2 《勢団の銀行破り
2 《免れ得ぬ破滅、ルーカ
2 《永遠の放浪者
1 《レンと七番
-サイドボード(15)-
Melee より引用)

 

 ナヤ(白赤緑)のトークンデッキ!メインでは土地以外の36枚中、トークンを生成しない・あるいはトークンに関連する能力をもっていないカードは……0!まさにトークンによるトークンのためのデッキである。

 基本的な戦術はトークンを並べて攻撃する、それだけというシンプル極まるもの。昔はトークンデッキと言えばイロモノ枠であったりもしたものだが、このデッキは勝ちにいっている実力派。《喉首狙い》などの単体除去をメインとしているデッキに対して、複数のクリーチャー・トークンを並べる戦い方は滅法強い。また、クリーチャーの攻撃を通して勝つアグロに対してもトークンの群れでブロック役を常に用意し、数の暴力で圧倒する戦い方は効果的に働くぞ。

回転

回転

 《婚礼の発表》《鏡割りの寓話》《放浪皇》……いずれもスタンダードで輝きを放ち続けているエース格だが、これらはトークンカードでもある。横並びにしたトークンを強化し、またトークン生成だけでなくドローを行える《婚礼の発表》はこのデッキの象徴とも言えるね。ただでさえ除去に強いデッキでありながら《放浪皇》の瞬速展開で盤面のリカバリーをより隙なく行え、継続的にトークンを生成するので切れ目ない攻めを続行できるのは……今更どうこう言うまでもないか。

 それらのカードと組み合わせるのがこのトークンデッキの真の主役、《ジェトミアの情婦、ジニー・フェイ》!生成するトークンを2/2速攻か3/1警戒に置き換える、トークンデッキに選択肢を与える1枚だ。《スクレルヴの巣》の毒性を持ったダニや《輝かしい聖戦士、エーデリン》の人間タイプなど、他のデッキでは活かせる特性を持ったトークンではあるが……このデッキではそれらを猫や犬にすることでよりシンプルにサイズの大きいものにして、プレッシャーを高めることを狙う。

 ジニーのトークン変更能力は、クリーチャー以外にも働く。《茨橋の追跡者》の手掛かりや《鏡割りの寓話》の宝物など、場合によってはクリーチャーにした方が嬉しいものを直接的な戦力に置き換えるべし。

 中でも《祝祭の出迎え》とジニーの相性はすこぶる良い。クリーチャーを戦場へ→出迎えの能力が誘発、宝物生成を選択→ジニーで宝物ではなく猫or犬が生成される→出迎え誘発おかわりでライフを得たりサイズを上げたり……と、クリーチャー1体が出迎えの誘発2回分を兼ねるようになる。出迎えのサイズがデカくなって単体での突破力が上昇しつつ、宝物が戦闘要員に置き換わるのでマナが溢れている状況でも能力は無駄にならない。豊富なトークン生成カードとジニー&出迎えコンボで対戦相手を打ちのめそう!

今週のラダーチャレンジ!

 今週もマイデッキの調整録をお届け。前回に引き続き「ゴイフスペシャル」の形を整えにかかった。

岩SHOW - 「ゴイフスペシャル」
スタンダード (2023年3月27日)[MO] [ARENA]
4 《死天狗茸の林間地
4 《難破船の湿地
4 《夢根の滝
4 《ラノワールの荒原
1 《ヤヴィマヤの沿岸
2 《見捨てられたぬかるみ、竹沼
1 《耐え抜くもの、母聖樹
1 《
1 《
-土地(22)-

4 《かじりつく害獣
4 《アーボーグのルアゴイフ
4 《堕落産みの蜘蛛
4 《硬化した屑鉄喰らい
4 《腐れ花
4 《ラトスタイン翁
1 《年経た枝指
-クリーチャー(25)-
4 《切り崩し
2 《喉首狙い
2 《麒麟の教え
2 《梅澤俊郎の生涯
3 《歓喜する喧嘩屋、タイヴァー
-呪文(13)-

-サイドボード(0)-

 こちらのリストを回してみて……《歓喜する喧嘩屋、タイヴァー》が強いなと改めて強く実感。これは4枚必須だな。それからメタゲーム(デッキの流行り)にも変化が生じたように感じたね。赤単などのアグロとのマッチ比率が非常に高かった。これはBO1・BO3ともにそうだったので、《梅澤俊郎の生涯》を採用したり《堕落産みの蜘蛛》《切り崩し》の4枚フル投入が活きたものだが……ちょっとそういうデッキとのマッチ頻度が下がってきたんだよな。環境全体がアグロへのガードを高めていった結果だろう。

 なので、アグロ対策要素がちょっとお荷物なゲーム展開が増えてきた。中・大型クリーチャーやプレインズウォーカーに対する除去が欲しいなと思ってきたので……。

岩SHOW - 「ゴイフスペシャル Ver.2」
スタンダード (2023年3月27日)[MO] [ARENA]
4 《ラノワールの荒原
1 《地底の大河
1 《ヤヴィマヤの沿岸
3 《闇滑りの岸
4 《死天狗茸の林間地
2 《難破船の湿地
2 《夢根の滝
2 《見捨てられたぬかるみ、竹沼
1 《耐え抜くもの、母聖樹
1 《
1 《
-土地(22)-

4 《かじりつく害獣
4 《アーボーグのルアゴイフ
4 《硬化した屑鉄喰らい
4 《腐れ花
2 《堕落産みの蜘蛛
2 《心悪しき隠遁者
4 《ラトスタイン翁
1 《恐怖のバリスタ
-クリーチャー(26)-
3 《切り崩し
3 《やり場のない悔恨
2 《梅澤俊郎の生涯
4 《歓喜する喧嘩屋、タイヴァー
-呪文(12)-
1 《やり場のない悔恨
2 《喉首狙い
1 《見栄え損ない
2 《締めつける瘴気
2 《空漁師の蜘蛛
1 《機能不全ダニ
2 《墓地の侵入者
2 《梅澤俊郎の生涯
2 《完成化した精神、ジェイス
-サイドボード(15)-

 《やり場のない悔恨》!よく考えたらこの除去を強く運用できるじゃないかと。ミニマムで1マナのクリーチャーorプレインズウォーカー除去になり、対象になるものであればなんでも追放できる万能感がセールスポイントの1枚だ。これをメイン・サイド共に積むことにして、他のパーツもそれに合わせて調節した。

 同じく除去枠として、墓地に落ちたカードを資源として使えるようにカード検索していて目についた《恐怖のバリスタ》を1枚採用。びっくりどっきり枠として入れてみたが……これを書いている現在、結構なゲームをプレイしているがまだ切削で墓地に落ちたことはない(笑)。

 サイドボードには《完成化した精神、ジェイス》を。切削を行えて、ドローも出来るプレインズウォーカーなので是非とも彼を《アーボーグのルアゴイフ》と組み合わせたいなと。メインで使ってみたが、ハマるゲームとそうでないゲームがあるなと……相手のデッキは勿論のこと、先手か後手かでもその活躍度合いに差が出るなと感じたので、サイドボードに2枚採用するに落ち着いた。先手3ターン目に相手のクリーチャーを無力化しながら戦場に出て、ゴイフらクリーチャーを並べてから切削&ドローをガンガン行って強い盤面を作っていこう。調子に乗りすぎてライブラリー切れまで掘ってしまわないように!

 今週もガッツリとハイカロリーにスタンダードのデッキを紹介させていただいた。じゃあまた来週まで1週間……テーブルトップで、あるいはMTGアリーナで!各々の戦場でスタンダードを遊んで、また会おうぜ!じゃあ今夜も、スタンダードやりますか!

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