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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

今週のCool Deck:ボーラスとウギン、夢の共演なるか?(レガシー)

岩SHOW

 クールなデッキはプレイヤーもクールにする。どうも、クールなデッキを求めて日々デッキ探索、岩SHOWです。3月ももう終わり、4月……新しい季節がやってくる。特に出会いのシーズンであり、学校や就職先で新しい人間関係の構築が始まることに……期待している人もいれば緊張している人もいるだろう。大丈夫、必ずやクールな出会いが待っているって!失礼のないように、クールな対応(ドライってことじゃないぞ)を意識していれば、自ずと良い関係が形成されるようになる……はず。

 マジック的にも新たなセット、『機械兵団の進軍』がやってくる!現状、一部先行プレビューされたカードは判明しているが……一体どんなカードがやってくるのか、新しい出会いに胸がときめく。ストーリーの方も公開され始め、僕もぼちぼちと目を通し始めている。ファイレクシアが各次元へと侵攻を始めている光景はなかなかヘビーだが、それぞれの世界の住人が立ち上がり同盟を組んで戦うのだと想像すると、テンションも高まってくる。

 (編注:執筆時にメインストーリーは公開途中となります。)個人的には……ファイレクシアに対抗するために、あのキャラクターたちの再登場に期待しちゃうよなぁ……ニコル・ボーラスとウギンに。2体のキャラクターが協力している姿がカード化されているので、この龍のプレインズウォーカーの兄弟らも……とか妄想するのはクールな時間の使い方だ。この2体がどうなったかを知るのは、ファイレクシアンとなってしまったジェイスというのが気になるポイントで……瞑想領土なる次元に閉じこもっている兄弟に、スポットライトがあたるのか?あるいはまだまだ先の話か……とクールなストーリー展開をイメージしつつ回したいデッキを紹介しよう。

Joel Morell - 「オルゾフ・ミッドレンジ」
HBMO23 - Dave & Adams Legacy 2k 14位(5-3) / レガシー (2023年3月18日)[MO] [ARENA]
4 《湿地の干潟
4 《Scrubland
4 《魂の洞窟
4 《古えの墳墓
3 《ファイレクシアの塔
1 《カラカス
1 《平地
1 《
-土地(22)-

4 《精鋭呪文縛り
4 《敵対工作員
3 《選定された平和の番人
3 《護衛募集員
4 《練達の地下探検家
4 《競技場の首長
-クリーチャー(22)-
4 《水蓮の花びら
2 《モックス・ダイアモンド
1 《暗黒の儀式
4 《陰謀団式療法
2 《骨の破片
1 《無形の処刑者、ケイヤ
1 《プレインズウォーカー、ニコル・ボーラス
1 《精霊龍、ウギン
-呪文(16)-
4 《虚空の杯
4 《虚空の力線
3 《第三の道のロラン
2 《疫病を仕組むもの
1 《ガイアの祝福
1 《未認可霊柩車
-サイドボード(15)-
Melee より引用)

 

 というわけで今週のデッキはレガシーからのご紹介。《プレインズウォーカー、ニコル・ボーラス》と《精霊龍、ウギン》が同居する禍々しくも美しいクールなデッキ!これらのヘビーなドラゴン・ブラザーズと共に《無形の処刑者、ケイヤ》も採用されている。

 これらを戦場に出すには……ウギンとケイヤはマナ加速を用いればなんとかならなくもないが、土地から青と赤のマナを加えられないので、ボーラスを唱えることは不可能ではないが至難の業となっている。どれもこれも7マナ以上とあって、パーマネント除去をしたり対戦相手のライフを失わせたり……特に《プレインズウォーカー、ニコル・ボーラス》は珍しいチョイスで、かなり久しぶりにその能力を読むと……無茶苦茶するやん!これでクリーチャーを続々と奪い、土地などをバキバキと破壊するとかなりの脳内物質が放出されるクールさだ。

 で、唱えることが困難なこれらのプレインズウォーカーを戦場に出すには……《競技場の首長》を用いる!この見るからに強そうなお姉さん、4マナで戦闘にはまったく不向きなスペックな持ち主だが……死亡するとライブラリーからプレインズウォーカーを戦場へダイレクトに!いつ見てもかなりヤバい能力だよなぁ。確かに龍たちに加えてケイヤも、この首長で出すだけの価値があるカードだね。

 首長はただ戦場に出せば良いというカードではない。対戦相手が除去を撃ってくれたり、攻撃してきたのをブロックしたりして死亡させられれば良いが…そんな都合の良すぎるゲーム展開なんてあるわけない!そんなわけでこのリストには首長を能動的に墓地に送るクールな手段がしっかり用意されている。

 《陰謀団式療法》はこの手のクリーチャーを死亡させたいデッキから度々ラブコールを受ける1枚だ。カード名を指定して手札からそれを全て捨てさせる、1:2以上の交換が狙える手札破壊であるが……読みが当たることもあれば必ずしもヒットするわけではない。なので、この呪文はフラッシュバック、墓地からもう一度唱えることで一度見た手札の中にあったカードを捨てさせるというデザインになっている。そのフラッシュバック・コストがクリーチャーの生け贄というわけ。レガシーでも様々なクリーチャー死亡を求めるデッキで引っ張りだこ、本当に強力でクールなソーサリーで、僕の大好きなカードでもある。

 この療法で首長を生け贄に捧げることで、手札を攻めつつプレインズウォーカーを降臨させられる。パーマネント破壊やコンボパーツなど、プレインズウォーカーで無双するプランを崩してくるカードを捨てさせてゲームの支配者になれ!

 《ファイレクシアの塔》もまたこのデッキのクリーチャーを墓地送りにする手段である。そもそも首長は4マナと、これ自体もレガシー目線で見れば重めなカードである。なので、首長を探してきた《護衛募集員》を生け贄に捧げてマナ加速しよう。《古えの墳墓》やマナ・アーティファクトに《暗黒の儀式》と絡めて、サクッとマナを得ながら一気に、そしてクールにプレインズウォーカーを並べよう。

 このコラムが公開される頃にはもう『機械兵団の進軍』のプレビューが始まっていたりするのかな?ファイレクシアの侵攻とそれに抵抗する多元宇宙の住人たち……一体どのキャラクターが出てきてどんな夢の共演を果たすのか?クールに妄想を加速させて、新セットとそれがもたらす大いなる物語の結末を見届けよう。それじゃあ今週はここまで。Stay cool! Let your imagination run wild!!

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