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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

シミック・タイタン(モダン)

岩SHOW

 マジック的・2019年「今年の漢字」を決めるのであれば、「鹿」がぶっちぎりで選ばれそうな気がする。

 本当にいろいろなことがあった1年だったが、その中でも最後の3か月は鹿という字がとにかく飛び交ったもんだ。鹿をもたらす者、言うまでもなく《王冠泥棒、オーコ》がもたらしたムーブメントであった。

 オーコはとにかく強い、歴代プレインズウォーカーの中でも1、2を争うパワーカードであった。あらゆるクリーチャーとアーティファクトを無力化し、あるいは殴りに行く戦力に変化させる[+1]能力がもうハチャメチャに強い。そのおかげで、オーコはスタンダードのみならずありとあらゆる構築フォーマットで大暴れ! 一大旋風を巻き起こしたものだ。

 その暴れっぷりのため、スタンダードとパイオニア、ブロールにて禁止カードに指定されることに。活躍する舞台自体は減ってしまったが、ただまだそのパワーを発揮することができる場は残されている。

 というわけで今日はモダンのデッキを紹介するとしよう。クリーチャーでもアーティファクトでもなんでもこいなオーコのバックアップを受けて、青と緑の2色デッキはどのような戦い方をするのだろうか?

tangrams - 「シミック・タイタン」
Magic Online Modern Preliminary #12052925 4勝1敗 / モダン (2019年12月30日)[MO] [ARENA]
2 《
2 《冠雪の森
1 《
1 《冠雪の島
2 《繁殖池
4 《霧深い雨林
1 《虹色の眺望
2 《シミックの成長室
4 《ギャレンブリグ城
1 《トレイリア西部
1 《ボジューカの沼
3 《魂の洞窟
3 《死者の原野
1 《幽霊街
1 《光輝の泉
1 《爆発域
-土地(30)-

4 《樹上の草食獣
4 《桜族の長老
1 《ムル・ダヤの巫女
4 《原始のタイタン
1 《孔蹄のビヒモス
-クリーチャー(14)-
4 《召喚士の契約
4 《探検
4 《むかしむかし
4 《王冠泥棒、オーコ
-呪文(16)-
1 《シルヴォクののけ者、メリーラ
1 《再利用の賢者
1 《スラーグ牙
1 《儀礼的拒否
1 《夏の帳
2 《減衰球
4 《神秘の論争
3 《四肢切断
1 《機械の行進
-サイドボード(15)-
 

 このデッキの主役は《原始のタイタン》。

 モダンの緑のクリーチャーの中でも代表格であり、「タイタン・シフト」や「アミュレット・タイタン」などの土地を利用したコンボデッキを成立させている偉大な実績を誇る1枚だ。

 このリストもまたそれらと同様に、タイタンの持つ「ライブラリーから好きな土地を2枚も戦場に出す」能力を活用する土地系デッキである。持ってきたい土地は、これもまたオーコに並ぶ旋風を巻き起こした、2019年最も猛威を振るった土地である《死者の原野》だ。

 7種類以上土地が並んでいる状況を作り出せば、あとは土地を置いているだけでゾンビがワラワラ発生して戦場を埋め尽くす。この土地自体を探し出しつつ、土地の数も伸ばせるタイタンはまさしくうってつけのパートナーだ。

 というわけで、いち早く土地を並べてタイタンと原野に繋げるためにスタンダードでもお馴染みの《樹上の草食獣》やモダンならではの《ムル・ダヤの巫女》《桜族の長老》《探検》などで序盤から土地を置きまくっていこうというデッキである。「シミック・タイタン」などと呼ばれている。

 土地を置いてゾンビを出して圧殺する。その破壊力を増すために採用されている秘密兵器が《孔蹄のビヒモス》!

 ゾンビが複数体並ぶこのデッキであれば、その能力が与える修整値は+5を優に超え10にまで至ることも簡単だろう。ゾンビたちが召喚酔いしていても、ビヒモス自身は速攻でドスドスと突っ込んでいくので、タイムラグなく勝利を掴みたいという時にももってこいだ。1枚だけの採用になっているが、タイタンを探すための《召喚士の契約》や《むかしむかし》で見つけられる。ここぞという時に引っ張ってきて一撃で沈めてやろう。

 タイタンをいち早く唱えるための《ギャレンブリグ城》を躊躇することなく4枚採用している点にも注目だ。

 これぐらいの思い切りが大事ということだね。その他にも4枚採用されているカードが多いため、安定して似たような回りを期待できそうだ。

 オーコももちろん4枚。こちらの戦場が整うまでの時間を大いに稼いでくれるだろうし、原野からのゾンビで勝つというプランとまた違う軸の勝ち手段としても存在感を発揮してくれるはずだ。

 このオーコや、オーコがいることで数を増やしている青緑系の他のデッキに対抗するために、サイドボードの《神秘の論争》が4枚という点にも注目したい。オーコ絡みの打ち消しの応酬を制するものがゲームを制するのだ。

 オーコや原野をはじめとしたパワーカードが駆け抜けていった2019年。2020年はこれらとはまた違ったインパクトを残すカードが登場することだろうが、前者たちもまだまだ各フォーマットで存在感を示し続けることだろう。せっかく手に入れたこれらのカード、とことんまで使い尽くしたいものだね。

 そんなわけで、明日はレガシーでオーコを用いたデッキを紹介する予定だ。なかなか面白い使い方をしているので、お楽しみに!

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