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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

獣で踏み越えろ! グルール・アグロ(スタンダード)

岩SHOW

 前回紹介した「バント・ゴロス」を始めとするゴロス系デッキ。その最大の特徴は硬さにある。

 《不屈の巡礼者、ゴロス》で探してきた《死者の原野》からゾンビを発生させて戦場を覆いつくし、地上の攻撃は腐肉のバリケードで食い止める。盤面が煮詰まってきたら《王国まといの巨人》などの全体除去でリセットすることも可能で、対クリーチャーデッキにおいては鉄壁のディフェンスを誇っている。

 ゴロスの牙城を打ち砕くことは一見不可能にも思える。だが、そんな完璧なものがこの世に存在するだろうか? どんな最強の守りにも突き崩す隙があるものだ。ゴロスの壁が乗り越えられない、そんなプレイヤーにはこのデッキを勧めよう。

 地べたを這いずるゾンビなど機動力で飛び越えろ! 「グルール・アグロ」だ!

VTCLA - 「グルール・アグロ」
スタンダード (2019年10月8日)[MO]
10 《
9 《
4 《踏み鳴らされる地
2 《寓話の小道

-土地(25)-

4 《生皮収集家
4 《僻境生まれの保護者
3 《ザル=ターのゴブリン
4 《砕骨の巨人
4 《グルールの呪文砕き
4 《探索する獣
4 《スカルガンのヘルカイト

-クリーチャー(27)-
3 《ドムリの待ち伏せ
2 《争闘+壮大
2 《エンバレスの宝剣
1 《ボーラスの壊乱者、ドムリ

-呪文(8)-
3 《打ち壊すブロントドン
3 《夏の帳
3 《溶岩コイル
2 《ボーラスの壊乱者、ドムリ
1 《混沌をもたらす者、ドムリ
3 《主無き者、サルカン

-サイドボード(15)-
VTCLA氏のTwitter より引用)

 

 赤と緑のパンチ力が自慢のクリーチャーを取りそろえた、クリーチャーデッキの代表格だ。このデッキのクリーチャーに共通している点は、その多くが速攻を持っていること。全体除去で流された後に再展開しまた1ターン待ってから殴りだす、という動きではゾンビ軍団に道を阻まれてしまう。途切れない攻めを継続するためにはベストな色の組み合わせだ。

 速攻持ちの中でも注目すべきは2体。まずは《探索する獣》!

 この伝説のビーストはゴロス・デッキに対する天敵となるべくデザインされたと思ってしまうほどの素晴らしい回避能力を持っている。パワー2以下にはブロックされないのだ。ゾンビを無視して悠々と本体に殴りかかることができ、4マナ4/4速攻とスペックも申し分ない。ゲーム中に確実に引きたい、どんな相手にも仕事をこなす、除去されても何度でも投げつけるという理由から、伝説のクリーチャーではあるが4枚採用されている。

 同じく4枚採用の速攻持ちが《スカルガンのヘルカイト》!

 このヘルカイトも《探索する獣》同様、ゾンビには止められない飛行持ちだ。デッキ内の最重量カードをこれにして、5ターン目に突っ込ませて勝つ、というプランを描いている。相手のデッキによっては、速攻ではなく+1/+1カウンターを置くことを選択できるのも嬉しい。

 上記の2体の怪物は速攻と回避能力を武器に、ゾンビの裏に隠れるプレイヤーを急襲する。ただ、贅沢な話ではあるが、パワー4では打点が足りないと感じてしまうこともあるだろう。他のクリーチャーも用いて序盤から十分に削っていればこれでも足りるだろうが、あと一歩が足りないと除去や回復で逃げ切られてしまう恐れがある。

 そこで《争闘+壮大》の《壮大》でサイズアップするか、あるいはさらに《エンバレスの宝剣》まで用いて特大ダメージを叩き込めるようにしてあるのが最近のグルールのトレンドだ。獣かヘルカイトにこれを持たせて10点! 最高にハイになれるフィニッシュが、ここにある。

 細かなカードチョイスにも注目しよう。この手のデッキには以前は《ショック》が採用されることが多かったが、このリストでは不採用だ。それもまた数の多いゴロス・デッキには効き目が薄いという判断、そして《ショック》で除去できるクリーチャーを用いるデッキには《砕骨の巨人》の《踏みつけ》がその枠を担えるためだ。

 メインの除去は《ドムリの待ち伏せ》となっており、獣などを対象にこれを唱えて相手のゴロスを突破するというのが狙いだろう。その他雑多なクリーチャーデッキにも効果があるので、最適な1枚だと言える。

 クリーチャーのチョイスで目立つのは《僻境生まれの保護者》。

 瞬速で隙なく運用可能で、余ってしまったマナや後半に引いてきた《生皮収集家》なども無駄なくパワーに変換できる点が優秀だ。《楽園のドルイド》などが採用されることの多かったこのスペースを、より攻撃的なこのカードに置き換えている。よくよく考えてみれば、グルール・デッキは意識せずとも自然と非人間のクリーチャーのみで構成されており、このエルフを使うにはもってこいのデッキだったのだ。

 ゴロス・デッキに限らずとも飛行とパワー2以下にブロックされない速攻持ちは有用で、クリーチャー同士の殴り合いは大歓迎な「グルール・アグロ」。スカッと勝ちたいときにはこれらの怪獣を突撃させて、宝剣を持たせてガツンと一撃叩き込もう! 筋力は裏切らない、これが俺たちのモットーだ!

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