READING

戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

『エルドレインの王権』環境のデッキ案:騎士の集結(新スタンダード)

岩SHOW

 さあ行くぞエルドレイン! MTGアリーナでは早くも27日から『エルドレインの王権』がリリースとなる。つまり、このコラム公開から数時間後! うわ~、早いよ早い! プレビューからあっという間だったなぁ……

 今回はリリース超目前のこのタイミングで、こんなデッキはどうだろうかというサンプルリストを紹介しよう。アリーナをプレイしていなくても来週以降のフライデー・ナイト・マジックはもうエルドレイン環境に突入するし、今週末のプレリリースでカードを手に入れることができるので、デッキを作る参考になれば幸いだ。

 今回はエルドレインという次元の象徴的な存在である、あのクリーチャー・タイプに注目してみたぞ!

岩SHOW - 「ボロス・ナイツ」
スタンダード (『ラヴニカのギルド』~『エルドレインの王権』)[MO] [ARENA]
6 《
4 《平地
4 《聖なる鋳造所
4 《凱旋の神殿
4 《試合場
2 《エンバレス城

-土地(24)-

4 《熱烈な勇者
2 《イタチ乗りのレッドキャップ
4 《尊い騎士
4 《立派な騎士
4 《鼓舞する古参
2 《空騎士の先兵
4 《評判高い挑戦者
2 《アーデンベイルの戦術家

-クリーチャー(26)-
4 《馬上槍試合
2 《忠誠の円環
2 《水晶の靴
2 《エンバレスの宝剣

-呪文(10)-
2 《エンバレスの盾割り
2 《耳の痛い静寂
2 《初子さらい
2 《レッドキャップの乱闘
2 《ガラスの棺
3 《荒くれたちの笑い声
2 《黒き剣のギデオン

-サイドボード(15)-

 エルドレインと言えば各王家に仕える騎士!ということで騎士同士のシナジーを活かしたデッキを組んでみることにした。

 まずは軽いマナ・コストのクリーチャーに長けた色同士の組み合わせで、赤白の「ボロス・ナイツ」。今回の白には騎士デッキを組めと言わんばかりのカードが目白押しだ。

 1マナ2/1というスペックに優れ、かつ死亡しても他の騎士を強化することで攻撃の手を緩めない《尊い騎士》。

 同じく2マナ2/2と殴れるスペックにして、すべての騎士にオマケの1/1がついてくる《立派な騎士》。

 騎士をコントロールしている数だけマナ・コストが軽くなる、全体強化兼トークン生成装置《忠誠の円環》……どれもこれも強力な騎士デッキの必須パーツと言えよう。

 ここに赤の騎士が加わると……1/1ではあるが速攻・先制攻撃に加え、装備も低コストで行えて、さらに攻撃時に他の騎士のパワーを上げる《熱烈な勇者》! 書いてて改めて思う、能力多すぎだろこの1マナ!

 そしてすべての騎士を強化する《鼓舞する古参》!

 これらをまとめれば自然にデッキが出来上がる。後はせっかくなので、騎士が装備するとカッコイイ《エンバレスの宝剣》も採用しよう。

 《立派な騎士》《空騎士の先兵》なんかでトークンをばら撒いて集団攻撃、コストが下がったこれをバシュッと瞬速で叩きつけて大ダメージを狙っていこう。

 この宝剣と《忠誠の円環》など伝説のアーティファクトや装備品と、このデッキの大半を担う騎士クリーチャーを手札に加えることが可能な《評判高い挑戦者》は、手札が切れがちなこの手のアグロデッキにおいて欠かすことのできない重要なアドバンテージ源だ。

 ちゃんと本人も殴れるスペックなのが嬉しい。《馬上槍試合》で騎士を強化しつつ相手のクリーチャーを除去し、ガンガン殴ろう!

 サイドボードで注目すべきは《レッドキャップの乱闘》。

 1マナで4点というマナ効率に優れた対クリーチャー&プレインズウォーカー用火力で、赤以外のパーマネントに使うと土地を1枚失うことになるのだが、逆に赤い相手にはノーリスクってことで色対策として使っていくと良いし、このデッキのような2色のデッキを相手にしてもいざとなれば赤くないパーマネントをに撃ち込めるというのが良いね。

 あとは赤白の特権とも言える《荒くれたちの笑い声》も使ってみたい。

 一体どのクリーチャーが出てくるかはランダムだが、毎ターン速攻持ちの強いトークンを得られるのは強力だ。ドラマを生んでくれそうなカードなので、どれだけ使われるか期待大。

岩SHOW - 「オルゾフ・ナイツ」
スタンダード (『ラヴニカのギルド』~『エルドレインの王権』)[MO] [ARENA]
4 《平地
4 《
4 《神無き祭殿
4 《静寂の神殿
4 《試合場
1 《アーデンベイル城
2 《ロークスワイン城

-土地(23)-

4 《尊い騎士
4 《漆黒軍の騎士
4 《立派な騎士
2 《真夜中の騎士団
2 《恋に落ちた剣士
1 《黒槍の模範
2 《死体騎士
4 《評判高い挑戦者
2 《乱闘の華
2 《真夜中の死神
4 《残忍な騎士
1 《厳格な者、コンラッド卿
1 《夜の騎兵

-クリーチャー(33)-
2 《祖先の象徴
2 《忠誠の円環

-呪文(4)-
1 《夜の騎兵
2 《耳の痛い静寂
2 《死霊の金切り声
2 《強迫
2 《敬虔な命令
2 《害悪な掌握
1 《灯の燼滅
1 《屈辱
1 《ケイヤの誓い
1 《復讐に燃えた血王、ソリン

-サイドボード(15)-

 続いては同じ白の騎士たちを、黒の面々と組ませた少し方向性の違う「オルゾフ・ナイツ」を紹介だ。こちらは『エルドレインの王権』の新能力・出来事を持ったカードもたっぷり採用している。

 やはり目玉は《残忍な騎士》。

 コイツはすげぇ。他の騎士の攻撃を通すため、あるいは相手の攻撃を防ぐためのクリーチャー除去であり、かつプレインズウォーカーにも対処可能な3マナのインスタントとして用いつつ、出来事として唱えた後に2/3絆魂として戦場に出て戦うという……1枚でカード2枚分の活躍をすることが確約された、超強力な騎士だ。

 これを同じく出来事持ちの騎士である《真夜中の騎士団》で再利用したり、《評判高い挑戦者》《祖先の象徴》で手札に加えたりと、ボロスよりは攻めの勢いは抑え目だが、より相手に対処できてかつアドバンテージを得られる構成になっている。

 《漆黒軍の騎士》《真夜中の死神》《夜の騎兵》と既存の強力な騎士カードが使える点も黒ならではの魅力。

 こちらのサイドボードにも、実質的な色対策カードにしてデメリットを飲めばどんな相手にも使える《死霊の金切り声》を採用。さらには新カードから《耳の痛い静寂》にも注目。

 クリーチャー以外の呪文は1ターンに1枚しか唱えられないという制限を与えることで、青や赤のインスタントとソーサリーを中心としたデッキなどに睨みを利かせよう。こちらはほぼクリーチャーのデッキなのでデメリットはほぼ気にならないだろう。


 

 2種類の2色騎士デッキを紹介したが、今セットには《嵐拳の聖戦士》という赤黒の騎士もいたりして……いっそのこと、白黒赤の3色で「マルドゥ・ナイツ」として組んでしまうのもアリ! 騎士デッキにおけるほぼデメリットなしの3色土地である《試合場》を使えば何とかなるはずだ。

 さあ、思い思いの騎士デッキを組んで、新環境の先兵として切り込んでいこうではないか! この秋はエルドレインに参集せよ!

  • この記事をシェアする

RANKING

NEWEST

CATEGORY

BACK NUMBER

サイト内検索