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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

ドレッジ(モダン)

岩SHOW

 しばらくスタンダードの話をしてきたので、ちょっと他のフォーマットのデッキも取り上げよう。

 ご存知の通り、スタンダード以外の構築フォーマットにはローテーションというものがないので、使えるセットが入れ替わるということはない。純粋に新カードを受け入れるだけだ。では『ラヴニカのギルド』の参入によりそれらのフォーマットにはどのような影響が見られるのか。たとえばこのセットでモダンでの活躍が期待できるカードを挙げるとすれば……《ナルコメーバ》かな!

 ……あいや、これはまあ半分冗談。新カードではないが、《ナルコメーバ》を用いる「ドレッジ」デッキはまだまだ活躍することだろう。それも、ナルコだけでなくちゃんと新カードを戦力として迎え入れているしね。

 新しい攻め手を手に入れた「ドレッジ」を見てみよう!

Rob Chase - 「ドレッジ」
StarCityGames.com Modern Classic Columbus 6位 / モダン (2018年10月7日)[MO] [ARENA]
2 《
2 《血の墓所
2 《踏み鳴らされる地
4 《沸騰する小湖
1 《血染めのぬかるみ
4 《銅線の地溝
2 《宝石鉱山
2 《ダクムーアの回収場

-土地(19)-

4 《恐血鬼
4 《ナルコメーバ
1 《ゴルガリの凶漢
4 《秘蔵の縫合体
4 《臭い草のインプ

-クリーチャー(17)-
4 《信仰無き物あさり
4 《叫び角笛
1 《暗黒破
4 《安堵の再会
4 《壌土からの生命
4 《這い寄る恐怖
3 《燃焼

-呪文(24)-
3 《稲妻の斧
3 《自然の要求
3 《思考囲い
1 《暗黒破
2 《暗殺者の戦利品
3 《虚空の力線

-サイドボード(15)-
StarCityGames.com より引用)

 《臭い草のインプ》《壌土からの生命》など、発掘能力を持った旧ゴルガリのカード。

 カードを引く代わりにこれらのカードを墓地から手札に戻し、指定された枚数分だけライブラリーから墓地にカードを落とす。この際に《ナルコメーバ》が墓地に落ちると戦場に出てくる。さらに《恐血鬼》も簡単に戦場に出てきて、何もしていないのにクリーチャーを展開できる。これらが墓地から戦場へと移動したことで《秘蔵の縫合体》の能力も誘発し、あれよあれよという間に凄い盤面に……という動きで対戦相手を圧倒するのが「ドレッジ」の狙いだ。

 このデッキを構成するのは、上記の発掘能力持ちとクリーチャーたち、それらを墓地に送るカード、ドロー呪文、そしてクリーチャー以外の勝ち手段だ。

 《信仰無き物あさり》と《安堵の再会》は発掘カードを捨てて即座にドローすることができる。このドローを発掘に置き換えて、ライブラリーを大量に墓地に落とし、先に述べたようなクリーチャーわらわら状態へと持っていくのだ。

 墓地にカードを送る役目は《叫び角笛》も担っている。

 3回に分けて計6枚、掘り進むスピードは穏やかだが、確実にライブラリーから直接墓地に送り込むことができる。発掘カードや《ナルコメーバ》が落ちれば最高だ。

 クリーチャー以外の勝ち手段として、モダンの「ドレッジ」には《燃焼》が積まれるのが定番だ。

 手札を消費せずにクリーチャーを多数展開できるし、《壌土からの生命》で土地を拾えるので、手札にカードをたくさん持つことができる点を上手く利用している。それらの手札を投げ捨てて《燃焼》のフラッシュバック・コストを支払い、相手のクリーチャーを除去したりプレイヤー本体に大ダメージを与えたりするのだ。

 とは言っても、このカード1枚でライフを全て焼き切ることは困難なので、クリーチャーでの攻撃は重要になってくる。もしこの攻撃を《罠の橋》などで止められれば、厳しいゲームになる。これを解消するかもしれないのが新カード《這い寄る恐怖》!

 このソーサリーは《ナルコメーバ》と同じく、ライブラリーから墓地に落ちると能力が誘発、対戦相手に3点のダメージを与え、こちらはその分回復する、いわゆるドレイン呪文をマナを支払うことなくプレイできるのだ。フリー《稲妻のらせん》を「ドレッジ」が手に入れたわけだ。たかが3点と言えどバカにできないし、「ドレッジ」が機能しだしたらこれが何枚も墓地に落ちることだってあり得る。マナもいらないし、能力なので普通の打ち消しは効かない。対象を取らない点も優秀だ。

 「ドレッジ」はクリーチャーを一気に展開できるがそれらのサイズは小さかったり、ブロックに参加できなかったりで、ノーガードの殴り合い・ダメージレースになると《燃焼》なしでは負けてしまうこともあるデッキだ。その弱点もこの《這い寄る恐怖》でかなり緩和できそうだ。デッキをより攻撃的にし、弱点を補う。《叫び角笛》がワンチャンス生み出すカードになるという点も面白い。良いカードを手に入れたなぁ~「ドレッジ」よ。

 サイドボードにはこのデッキが苦手とする各種墓地対策の置物&クリーチャーの両方に対処できる新カード《暗殺者の戦利品》。

 サイドのスロットを圧迫せず、相手がアーティファクト・エンチャント・クリーチャーのいずれで墓地を封じようとしてもこれで破壊できる、ついでに土地やその他のパーマネントも割れるのでコンボ妨害も狙えると……良いことしかない!

 「ドレッジ」は新カードを手に入れて大きくパワーアップした、と言えるだろう。何もせずとも相手のライフが勝手に減る・こっちは回復するという動きは、ぜひとも一度味わってほしいね。やられた方はたまったもんじゃないな!

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