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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

イゼット・ドレイク(スタンダード)

岩SHOW

 ドレイクってなんだ? ファンタジーに詳しくない人は、マジックを始めたころにこの疑問を抱くかもしれない。僕もそうだった、見た目はドラゴンっぽいのに、「ドレイクの召喚」と書かれているカードが多数あることが不思議だった。

 どうもそれらは青に多く、イラストを見るにドラゴンに酷似しているが前脚が翼と化していて存在しない(ドラゴンは4つ足で背中から翼が生えている)、などのドレイクの特徴が分かるようになった。『ポータル』の《噛みつきドレイク》のフレイバーテキストにはこう書かれている。

ドレイクはドラゴンの名をかたる ― 本物が現れないうちだけは。

 なるほど、ドレイクらも自分の姿がドラゴンに似ていることを理解しているのか。ドミナリア次元に生息するドレイクは、ドラゴンらとともにエルダー・ドラゴンの末裔であるという。両者には密接な関わりがあるのだ。

 ドラゴンと比べるとドレイクはやや弱く、代わりにマナ・コストを軽く設定されていることが多い。ただ、中にはパワーでドラゴンを上回るポテンシャルを持ったものも存在する。

 今日はそんなドレイクにフィーチャーしたデッキを紹介しよう!

saku021 - 「イゼット・ドレイク」
Magic Online Competitive Standard Constructed League 5勝0敗 / スタンダード (2018年10月7日)[MO]
7 《
6 《
4 《蒸気孔
4 《硫黄の滝
-土地(21)-

4 《ゴブリンの電術師
4 《奇怪なドレイク
4 《弾けるドレイク
-クリーチャー(12)-
4 《選択
4 《大将軍の憤怒
3 《ショック
3 《稲妻の一撃
3 《標の稲妻
3 《イオン化
3 《薬術師の眼識
2 《中略
2 《イゼット副長、ラル
-呪文(27)-
2 《蠱惑的な船員
1 《シヴの火
4 《否認
2 《溶岩コイル
1 《アズカンタの探索
1 《魔術遠眼鏡
2 《幻惑の旋律
2 《焦熱の連続砲撃
-サイドボード(15)-
 

 《奇怪なドレイク》は『基本セット2019』のリミテッドでは人気のカードだった。

 これを複数枚ピックし、青と赤のインスタントばっかりのデッキを作るというのは楽しいものだ。3マナでタフネス4の飛行クリーチャーであり、パワーは墓地のインスタント&ソーサリーの枚数に依存する……キャントリップと呼ばれる、ドロー付きの呪文を連打すれば、このドレイクのパワーを5以上にすることも難しくなかった。3マナ5/4飛行なら上等、十分ゲームエンドカードだ。

 『ラヴニカのギルド』にてこれの兄貴分的な《弾けるドレイク》が登場したことで、これらドレイク&インスタント・ソーサリー戦術はリミテッドだけのものではなくなった。

 同じくパワーを墓地の(そして追放されている)呪文数に依存する《弾けるドレイク》は、戦場に出れば1枚ドローも得られてアドバンテージ面でもお得! これらのドレイクを展開し、呪文を連打してパワーを一気に引き上げて勝つ。それがこの「イゼット・ドレイク」デッキだ!

 ゲーム最序盤は《選択》と《大将軍の憤怒》を唱えて手札を整えていく。土地の枚数を21と極限までそぎ落としているのは、これらキャントリップが8枚採用されているからだ。

 基本的には土地を引きたいカードだが、《選択》は状況によってほしいカードを狙って引けるかもしれないインスタントなので、無駄打ちには注意。

 そうしたドローで戦える手札を作っていき、相手のクリーチャーには《ショック》《稲妻の一撃》《標の稲妻》で対抗する。

 さらに《イオン化》と《中略》で要所を打ち消し、相手の好きにはさせない。

 この動きの中で、どこかでクリーチャーを展開するターンを挟む、というのが理想のゲームプランか。返しの相手のターンで致命的なカードが出てくる確率が低い時などは、構えすぎずにドレイクを展開しよう。

 同じくクリーチャー枠の《ゴブリンの電術師》も、3マナある時などには積極的に展開したい。残った1マナで《稲妻の一撃》やX=1の《中略》を構えられるからだ。これも殴りに行けるようなゲーム展開になれば最高だ。

 手札が尽きるころには《薬術師の眼識》で補充したり《イゼット副長、ラル》で気持ちよくならせてもらおう。

 更地に彼が降臨すれば、相手がクリーチャーを出しても[-3]能力で即除去、それを嫌がり出してこなければ[+1]能力で手札を補充しながら[-8]を目指しに行ける。さすがにこの奥義が決まれば、ゲームエンドだ。ドレイクで削り切れなくとも、ラルが第二の勝ち手段として控えているのは頼もしい。

 打ち消しを備えているので、クロック・パーミッション(打ち消しでコントロールしてクリーチャーで殴るデッキ)と捉えられるが、手札を回復する手段と打ち消しの枚数は決して多くない。構えすぎずに、しっかりとアグレッシブに動くことも大切だ。

 僕もこのデッキを使ってみたが、噛み合えば肥え太ったドレイクを《イオン化》で守るという何とも楽しいひと時を送れるデッキだった。ただ、Magic Onlineで活躍したこのリストを、アグロデッキが圧倒的に多いMTG Arenaにそのまま持ち込むとやや苦労した。なので《ゴブリンの電術師》4枚を《静電場》2枚と《焦熱の連続砲撃》2枚、ラルを1枚《つぶやく神秘家》と交換するなどして、環境にフィットする形にしてプレイしている。

 皆もこのデッキに興味を持ったなら、とりあえず回してみて、そのままで行けそうならそれでよし、ここをこれと変えてみたいな、などいろいろと思いついたことがあればそれを実行して、理想のリストを築き上げよう。そういう微調整こそ、デッキ作りの醍醐味だからね!

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