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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

エルフ・カンパニー(モダン)

岩SHOW

 《豊潤の声、シャライ》が強い。最近、MTG Arenaをずっとプレイしているのだが、この伝説の天使は同ゲームの構築環境にマッチしている。環境最強の全体除去が《残骸の漂着》であるため、プレイヤーに呪禁を与えてこれをシャットアウトする動きがとても強いのだ。

 苗木・トークンを並べてこれで守り、ついでに能力も起動でサイズアップというデッキを使っているのだが、シャライのおかげで「青白コントロール」には事故らない限りはかなり有利に立ち回れる。このシャライを嫌ってか、漂着ではなく《バントゥ最後の算段》に全体除去を任せた青黒のコントロールデッキが流行りつつある。カードが環境を変えるってのはこういうことなんだろうなと、久しぶりに実感し楽しんでいるところだ。

 《豊潤の声、シャライ》はクリーチャーという最も対処されやすいパーマネントであるからこそ許されているとんでもない能力の持ち主である。プレイヤーとクリーチャーに呪禁&6マナで全体に+1/+1カウンターばら撒き……モダンで言うなら《神聖の力線》と《ガヴォニーの居住区》がひとつになった、くらいの感じか。そりゃもう雑に強いわな。

 これをモダンのデッキに潜ませる構築、あるだろうなぁと調べてみたら……モチのロン。なかなかに強そうなのが出てきたぞ!

Lily Hammond - 「エルフ・カンパニー」
StarCityGames.com Invitational Qualifier Kentwood 優勝 / モダン (2018年5月19日)[MO]
4 《
1 《寺院の庭
2 《吹きさらしの荒野
3 《剃刀境の茂み
3 《地平線の梢
1 《ペンデルヘイヴン
4 《魂の洞窟
-土地(18)-

4 《エルフの神秘家
4 《遺産のドルイド
4 《ラノワールのエルフ
3 《イラクサの歩哨
4 《献身のドルイド
4 《ドゥイネンの精鋭
1 《漁る軟泥
1 《療治の侍臣
4 《エルフの大ドルイド
4 《背教の主導者、エズーリ
1 《豊潤の声、シャライ
-クリーチャー(34)-
4 《召喚の調べ
4 《集合した中隊
-呪文(8)-
1 《ブレンタンの炉の世話人
1 《戦争の報い、禍汰奇
1 《無私の霊魂
2 《再利用の賢者
1 《弁論の幻霊
3 《流刑への道
2 《安らかなる眠り
3 《暴走の先導
1 《引き裂く突風
-サイドボード(15)-
StarCityGames.com より引用)
 

 カンパニー! 《集合した中隊》を軸としたコンボ要素強めのクリーチャーデッキだ。

 クリーチャーを2体同時展開できるこのインスタントで戦場に出すクリーチャーの、現在のトレンドは《献身のドルイド》+《療治の侍臣》。

 《献身のドルイド》はマナ・クリーチャーで、自身に-1/-1カウンターを1個置くことでアンタップすることができる。《療治の侍臣》はクリーチャーに乗る-1/-1カウンターを1個減らす能力を持っており、これでドルイドにはカウンターが乗らなくなる=どれだけアンタップしても死亡しなくなる=好きなだけマナを出せる!という、2枚で決まるお手軽無限コンボなのだ。

 これらで得たマナを使って《歩行バリスタ》なり《不屈の神ロナス》なりで一撃必殺を狙うわけだが、このデッキはその点がひと味違う。《献身のドルイド》がエルフであることを活かし、コンボが決まらなくてもエルフデッキとしてビートダウンができるように組んである。モダンのエルフデッキの決め技を担う《背教の主導者、エズーリ》がガッツリ採用されており、これが無限マナの注ぎ先にもなっている。エルフたちのパワーを好きなだけ増大させて、トランプルも与えてドカンと一撃必殺!ってわけだ。

 エルフデッキの形を壊さずに《療治の侍臣》1枚仕込むだけでコンボが成立するのは魅力的。中隊以外にも《召喚の調べ》を採用することでこれにアクセスしやすくなっている。

 このカードもコンボ以外に各種エルフをサーチしてビートしたり、それこそ1枚仕込まれたシャライを引っ張ってきて自軍を守ったりと大車輪の活躍を見せることだろう。このカードを完璧に使いこなすこと、それがこのデッキで勝ち星を重ねる一番の秘訣だろうね。シャライが無限マナの注ぎ先を兼ねていることも忘れずに!

 このデッキはエルフデッキとしての強さを保つためにメインにはほとんどエルフしか採用されていないが、サイドボードには各種モダンのデッキに突き刺さるクリーチャーが1枚挿しされている。これも中隊&調べを擁するデッキであればこその構築。3マナ以下のものを中心に、まだまだビックリドッキリカードがあるかもしれない。そういったサイドボードの選択肢を吟味するのも、マジックの楽しみのひとつ。現実的かつ独創的なものを見つけたら、こっそり教えてほしいね!

 最速3ターン目にはコンボが決まるので、序盤からクライマックスなモダン環境でも勝負できるオススメのデッキだ。

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