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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

岩SHOWの「デイリー・デッキ」:Elves(レガシー)

岩SHOWの「デイリー・デッキ」:Elves(レガシー)

by 岩SHOW

 以前にレガシーのデッキを取り上げた時にも触れたが、《死儀礼のシャーマン》は1体で何でもできる、マジックの歴代1マナクリーチャーの中でも最強格の存在だ。

 カードプールが広いレガシーでは、それだけに対抗策もあるということで野放しにされてはいるが......使っていると「このカードぶっ壊れだけども大丈夫か?」と思ってしまうことがしばしばある。まあ、楽しいんだけども(笑)。僕は青いデッキでこれを使うのはそんなに好きじゃない。一番好きなのは、彼が属する部族デッキで、そのカードパワーを何倍にも膨れ上がらせてやる時だ。

 今回はあるエルフデッキを紹介しようと思ったのだが、デッキについて詳しくは過去の自分に任せることにしよう。というわけでこちらを。デッキの根幹部分に大差はない。今回は、このデッキで実際に対戦していて起きたとんでもない状況についてレポートしてみたいと思う。

Julian23 - 「Elves」
Magic Online Legacy Challenge 優勝 / レガシー (2017年8月20日)[MO]
2 《
2 《ドライアドの東屋
2 《Bayou
2 《吹きさらしの荒野
2 《霧深い雨林
2 《新緑の地下墓地
2 《樹木茂る山麓
4 《ガイアの揺籃の地
1 《ペンデルヘイヴン
1 《魂の洞窟

-土地(20)-

4 《死儀礼のシャーマン
4 《遺産のドルイド
4 《イラクサの歩哨
4 《クウィリーオン・レインジャー
4 《ワイアウッドの共生虫
1 《樺の知識のレインジャー
4 《エルフの幻想家
1 《再利用の賢者
2 《孔蹄のビヒモス

-クリーチャー(28)-
4 《垣間見る自然
3 《自然の秩序
4 《緑の太陽の頂点
2 《生命の力、ニッサ

-呪文(13)-
1 《漁る軟泥
3 《思考囲い
2 《陰謀団式療法
2 《外科的摘出
3 《突然の衰微
2 《窒息
2 《精神壊しの罠

-サイドボード(15)-

 《生命の力、ニッサ》をメインから2枚採用している61枚デッキという、なかなかに意欲的なリストだ。

 Magic Onlineの定期イベントであるLegacy Challengeにて優勝していたので「そんなにニッサ入りが強いのか?」と試さずにはいられなかった。で、リーグ戦で回してみたところ......ニッサが戦場に出たのは1ゲームだけ、これが戦場に出て能力を起動した瞬間に相手が投了したので、無双っぷりを体感することはできなかった。が、エルフデッキという選択肢自体は今の環境では悪くないなという印象を受けた。このデッキの底力を体験したゲームを、それではレポートしてみよう。

 それはスゥルタイ(青黒緑)の3色良いところ寄せ集めデッキ、最近「チーム・レオヴォルド」なんて呼ばれているデッキとの対戦だった。ややリストは異なるが、こちらを参考にしてみてほしい。《死儀礼のシャーマン》で《真の名の宿敵》を展開して殴りつつ、打ち消しと手札破壊で相手を妨害、という、まあ実にいやらしいデッキである。

 メイン戦であり、1マリガン後。土地が2枚に《遺産のドルイド》《クウィリーオン・レインジャー》とクリーチャーがいて、《自然の秩序》《生命の力、ニッサ》と必殺技がある。まあ、これならなんとかなるんじゃないかなと。ニッサもいるしとキープしてみた。

 《遺産のドルイド》は除去され、その間のこちらのドローは《自然の秩序》《生命の力、ニッサ》といらないものばかり。その手札も《トーラックへの賛歌》2連打で落とされてしまう。クリーチャーを引いてきて出しては《致命的な一押し》を投げられる。

 こちらにはレインジャーと《イラクサの歩哨》、そして《ドライアドの東屋》を含む土地。相手には土地5枚。まだクリーチャーを出されてもレインジャーと東屋のコンボ(東屋でブロック後、レインジャーの能力で森である東屋を手札に戻す)で耐えられると思っていたら、ここで《毒の濁流》。ワオ。

 しかしここから《エルフの幻想家》→引いてきたのは《ワイアウッドの共生虫》。共生虫で幻想家をもう1回出し直してドロー、《遺産のドルイド》を出してターンエンド。これでドローエンジン完成!

 ......とテンションが上がったのもつかの間。対戦相手はそれを封じる《トレストの使者、レオヴォルド》をトップデック。これでカード引き放題というわけにはいかなくなったが......ここでこちらも《死儀礼のシャーマン》を引き当てることに成功。シャーマンはアンタップして何回も何回も能力を使えば、得られるライフ&削れる相手のライフが2点から4点6点と跳ね上がっていくことになる。共生虫がいる今、これほど頼もしいカードはない。

 しかし相手も負けじと《真の名の宿敵》! 現在のレガシーというフォーマットを象徴するような面々が相まみえる戦場となった。死儀礼vs宿敵、面白い。やってやるってぇ!


 結果。

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 死儀礼強すぎるやろ......。

 実はこのゲーム、当コラムの別の回の原稿を書きながらやっていて(マジックのプレイは僕にとってお仕事なのだ)、ながら対戦ゆえにトーラックを連発で喰らった時には「こんなん、どうせ敗ける」と思っていたのだが......相手の引きがどうやら《意志の力》などに偏っていたらしく、後続or除去が来る前に死儀礼ラッシュで勝つことができた。あるターンなど、6点回復&相手2点失うとかいうとんでもないことになっていた。最初はギリギリの戦いになるかとも思ったのだが、終わってみれば残りライフ22点と余裕だった。恐ろしいシャーマンですよこいつぁ。

 派手に《孔蹄のビヒモス》でゲームエンド!というコンボチックな動きもあれば、システムクリーチャーをガチャガチャ回して徐々に有利になっていく展開も楽しめる。「Elves」、良いデッキだなぁ! 確かにシステム回してる中で《生命の力、ニッサ》が加われば鬼に金棒だろうな。

 いつかレガシーのトーナメントに参加する機会があれば、エルフデッキをぜひとも使ってみたい、そう思わせる魅力を再確認したのでありました。

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