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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

岩SHOWの「デイリー・デッキ」:エルドラージ・トロン(+オマケ)(モダン)

岩SHOWの「デイリー・デッキ」:エルドラージ・トロン(+オマケ)(モダン)

by 岩SHOW

「君ほんまにエルドラージ好きやな」

 こう言われちゃいそうですが、それもしょうがないかなと思う。1年前に『ゲートウォッチの誓い』が発売されてからというもの、僕らは無色マナを要求するエルドラージたちに魅せられている。

 こいつらがいけない、この異次元からやってきた(正確には久遠の闇から)よくわからない形状! 無色マナ・シンボル{C}がダイアモンドでかっこいい! そしてカードが強い! 使いたくなるカードの要素をたっぷり持って生まれてしまった。常に、世界中のどこかでこの怪物たちを用いたデッキを誰かが回し、誰かが結果を残している......それもありとあらゆるフォーマットで! 自ずと紹介するタイミングも増えるってなもんだ。

 今日はグランプリ・ブリスベン2017の結果からエルドラってるデッキをひとつ紹介しよう。ところで、ブリスベンってどこか知ってるかな? シドニー、メルボルンに次ぐオーストラリアの第3の都市だ。オーストラリアはモダンのグランプリに縁があるらしい。昨年もメルボルンにて、熱戦が繰り広げられていたのも記憶に新しい(そういえば、このコラムを始めたころだったな......)。この大会を制したのは「白青エルドラージ」。エルドラージ最強時代だったからね。優勝者はデイヴィッド・マインズ/David Mines。この優勝により勢いづいたのか、昨年のワールド・マジック・カップの代表メンバーとなりTOP8の成績を残し、チームシリーズではその時のメンバーを中心とした「Tapas」というチームで活躍中。一躍オーストラリアを代表するプレイヤーとなった人物だ。

 彼は今年のブリスベンにて12勝3敗で予選ラウンドを終え......残念ながら9位! 8位のプレイヤーが12勝3敗で唯一の滑り込みということで、本当に惜しいラインまでいってたんだなぁと。そんな彼が今回使用したデッキも、先に述べた通りのエルドラージデッキ! 彼も好きなのかもね。「エルドラージ・トロン」をとくと見よ!

David Mines - 「エルドラージ・トロン」
グランプリ・ブリスベン2017 9位 / モダン (2017年2月18~19日)[MO]
2 《荒地
4 《ウルザの塔
4 《ウルザの鉱山
4 《ウルザの魔力炉
4 《エルドラージの寺院
4 《幽霊街
1 《魂の洞窟
1 《海門の残骸

-土地(24)-

4 《作り変えるもの
4 《難題の予見者
4 《現実を砕くもの
3 《終末を招くもの
1 《絶え間ない飢餓、ウラモグ
4 《歩行バリスタ

-クリーチャー(20)-
4 《探検の地図
1 《次元の歪曲
3 《四肢切断
1 《全ては塵
4 《虚空の杯
1 《バジリスクの首輪
1 《殴打頭蓋
1 《解放された者、カーン

-呪文(16)-
2 《呪文滑り
3 《外科的摘出
2 《大祖始の遺産
1 《真髄の針
3 《漸増爆弾
2 《次元の歪曲
1 《世界のるつぼ
1 《全ては塵

-サイドボード(15)-

 エルドラージあり、トロンデッキ。トロンについては......過去の自分に頼ろう。どんなデッキか知らない方は「緑白トロン」の回を読むのがオススメ! とにもかくにもウルザの○○土地を3種類揃えて、ここから溢れ出る無色マナでエルドラージを連打。もちろん《エルドラージの寺院》も採用されているので、3種の土地が揃わなくともブーストが可能。

 《作り変えるもの》は早ければ2ターン目に出てきて、パワー3を活かして最高の相討ち要員として地上クリーチャーの前に立ちはだかる。運良くウルザの土地がめくれて3種類揃ってしまうなんてこともある。積極的に相手のカード1枚との交換を迫っていこう。

 《難題の予見者》《現実を砕くもの》は説明不要の極悪コンビ。手札を覗いてコンボパーツや除去を封じ、いきなり降ってくる5点の暴力を見せつけろ! この2体を同一ターンに出すとかいう無茶も、ウルザパワーなら楽勝だ。そして《終末を招くもの》は盤面をコントロールし、アドバンテージの源でもある。これぞフィニッシャー、2ターンも生き延びる展開となれば、ゲームに勝利することも容易い。

 最後は《絶え間ない飢餓、ウラモグ》か《解放された者、カーン》で蓋して終了! これらのプランを《虚空の杯》《全ては塵》といったおなじみの呪文でサポートする。

 このデッキは『霊気紛争』にて《歩行バリスタ》という新カードを得て大きく強化された。対戦相手のクリーチャーに触れるのがそれほど得意ではないデッキだったので、《四肢切断》以外の除去がデッキに入るのは有り難い限り。それが恒久的に使えて殴りにもいけるってんだから、これ以上を望むべくもなく。どっさり4枚積みして、各種クリーチャーデッキ相手に弾丸の雨を降らせてやろう! 《バジリスクの首輪》を装備すれば、4マナでクリーチャー1体を葬る殺戮兵器の完成だ。

 《虚空の杯》をX=1で置いた後に《探検の地図》を引くとせつない気持ちになれるので、そのあたりだけご利用は計画的に。基本的には簡単なデッキだ。トロンが揃わなかったり寺院を引かなかったらどうすれば良いかって? そんな心配は要らない、気持ちよく回った時のことだけをイメージしろッッ。マジックのデッキはどれも、勝利のために何かを犠牲にしているものなのだ。



 ボーナストラック! オマケでもうひとつ、モダンのエルドラージ・デッキを紹介しよう。モダンでエルドラージと言えば、「バント・エルドラージ」が一般的。中速デッキ相手には強いと評判のこのデッキ、ブリスベンおよび同日開催のグランプリ・バンクーバー2017でも複数のデッキがTOP32以内に入賞している。その中から、異形のリストをひとつ見つけたのでここに紹介しておこう。

Ivan Jen - 「エルドリッチ・エルドラージ」
グランプリ・バンクーバー2017 21位 / モダン (2017年2月18~19日)[MO]
1 《平地
1 《
1 《荒地
1 《寺院の庭
2 《吹きさらしの荒野
2 《剃刀境の茂み
1 《樹木茂る砦
1 《地平線の梢
4 《低木林地
4 《エルドラージの寺院
3 《幽霊街
1 《魂の洞窟
1 《海門の残骸

-土地(23)-

4 《貴族の教主
1 《極楽鳥
4 《復活の声
1 《ガドック・ティーグ
1 《クァーサルの群れ魔道士
1 《呪文滑り
4 《変位エルドラージ
2 《作り変えるもの
1 《永遠の証人
1 《台所の嫌がらせ屋
4 《難題の予見者
1 《静寂の守り手、リンヴァーラ
2 《現実を砕くもの
1 《鷺群れのシガルダ
1 《新緑の機械巨人

-クリーチャー(29)-
4 《流刑への道
4 《異界の進化

-呪文(8)-
1 《シルヴォクののけ者、メリーラ
1 《呪文滑り
1 《銛撃ちの名手
1 《弁論の幻霊
1 《台所の嫌がらせ屋
1 《再利用の賢者
1 《強情なベイロス
2 《安らかなる眠り
2 《石のような静寂
1 《倦怠の宝珠
1 《忍び寄る腐食
1 《崇拝
1 《全ては塵

-サイドボード(15)-

 《異界の進化》入りエルドラージ!

 《作り変えるもの》《復活の声》を餌にして、カードの損失なしで相手のデッキや状況に合ったクリーチャーをサーチ。バント(白青緑)に分類されているものの、青マナを要求するのは《呪文滑り》のみ。これはもう「エルドリッチ・エルドラージ」という別のデッキタイプに括った方が良いかもしれない。皆、こういう1枚挿しで賑やかなデッキ、好きでしょ?

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