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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

岩SHOWの「デイリー・デッキ」:黒単エルドラージ(スタンダード)

岩SHOWの「デイリー・デッキ」:黒単エルドラージ(スタンダード)

by 岩SHOW

 「黒い除去が優秀!」現在のスタンダードを一言でまとめるならばこれ! というのはゴルガリスト的視点からのもので、少し偏った視点かもしれない。でも、事実そうなんだからそうとしか言いようもないか。

 プロツアー『霊気紛争』では《致命的な一押し》が飛び交った。赤を交えるとさらに強力な《無許可の分解》も使える。黒を濃くする必要はあるが《闇の掌握》は2マナ除去の中では最高のものである。プレインズウォーカーにだって《餌食》《破滅の道》で完全対応。う~ん、黒最高!

 と、思ったプレイヤーだったのかは定かではないが、先日Magic Online上のプロツアー予選で激シブなモノブラック(黒単)デッキを使用したプレイヤーが、あと少しでプロツアー......というところまで勝ち上がっていたので、そのデッキリストをコピーして遊んでみた。

Dirge41 - 「黒単エルドラージ」
Magic Online Standard PTQ 3位 / スタンダード (2017年2月4日)[MO]
11 《
4 《オラン=リーフの廃墟
3 《海門の残骸
1 《崩壊する痕跡
4 《霊気拠点
1 《産業の塔

-土地(24)-

4 《静寂を担うもの
4 《屑鉄場のたかり屋
4 《作り変えるもの
4 《難題の予見者
4 《現実を砕くもの
4 《歩行バリスタ

-クリーチャー(24)-
4 《致命的な一押し
4 《闇の掌握
4 《精神背信

-呪文(12)-
2 《ゲトの裏切り者、カリタス
2 《膨らんだ意識曲げ
2 《歪める嘆き
2 《破滅の道
1 《知恵の拝借
3 《ヤヘンニの巧技
1 《領事の旗艦、スカイソブリン
2 《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス

-サイドボード(15)-

 カッコよすぎんだろ!!

 思わず声がでかくなってしまったが、続けよう。何故こうも黒単のデッキリストは人を惹きつけるのか。極上の「黒単エルドラージ」である。『ゲートウォッチの誓い』がある限り、エルドラージデッキは死滅することはない。常に何かしらの無色なヤツらがそこにいる。《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》がいつまでも最強プレインズウォーカーとして活躍するその陰には、侵略を諦めないしぶとい連中がひしめいているのだ。

 デッキの動きはシンプル極まりない。土地を置いて、マナカーブに沿ったクリーチャーを展開し、クリーチャーが出て来たら除去を撃つ。これだけだ。無色マナを生み出す土地を多数採用し、これらを用いて無色カードであるエルドラージを唱えるのだ。《作り変えるもの》《難題の予見者》《現実を砕くもの》の3・4・5の動きは未だに殺人的で、これらを綺麗に展開できればちょっとやそっとのコントロール要素では捌ききれない。

 呪文は《致命的な一押し》に《闇の掌握》。この8枚体制で、自分より速いデッキのクリーチャーに対処してから、上記の中量級エルドラージに繋げて勝利することができる。

 個人的にシブいなと思うのは追加の除去枠でもある《静寂を担うもの》。相手のクリーチャーを単騎まで追い込めば、どんなヤツでもコイツが黙らせる。4マナ寝かして叩き付けた時、実際に対戦相手が「...」となっているようで心地よい(MOだから実際のリアクションは不明)。

 このデッキの強みは、コンボデッキにもとにかく強いという点。メインから4枚積みされた《精神背信》で手札破壊、サイド後は追加で《知恵の拝借》《膨らんだ意識曲げ》まで投入。徹底した手札の攻めっぷりがたまらない。《膨らんだ意識曲げ》は、《作り変えるもの》《屑鉄場のたかり屋》を餌とすることでアドバンテージを失わず、むしろ得る。しかも紛争達成まで助ける優れものだ。

 《破滅の道》も「コピーキャット」の《サヒーリ・ライ》の先出しを許さず、《闇の掌握》《致命的な一押し》で《守護フェリダー》も排除可能。うーん、隙が無い。実際に「コピーキャット」系のデッキを相手にすると、万能感に満ちたゲームが行えてガハハ笑いが止まらない。

 メタゲーム次第だが、また「マルドゥ機体」が減って「コピーキャット」が増えるなんてことがあったら、このデッキのブレイクは間違いなし。自分より速いビートダウンがもっと増える流れになるのであれば、除去を増やすなりライフ回復につながるものなりを入れると良いだろう。そう、サイドボードの《ヤヘンニの巧技》《ゲトの裏切り者、カリタス》がメイン昇格だってあり得る。

 とにかく回していて悪役気分に浸れる良いデッキだ。今のところ『霊気紛争』後のスタンダードでは個人的イチオシ!回してくれ。以上。これ以上言葉にすると、このリストの禍々しさが薄れてしまう!

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