READING

読み物

ガフ提督の「ためになる」今日の1枚

今日の1枚:野生の雑種犬

浅原 晃

 ワンワンワン! ワンワンワン!

 ふぉっふぉっふぉ、2月22日がにゃんにゃんにゃんで「猫の日」だったように、今日はワン(1)ワン(1)ワン(1)で「犬の日」なのじゃ。

 そして、わしの観測によれば、世の中は犬派と猫派に分かれており、古来より、争いを繰り返しているのじゃな。犬と猫では性格が大分異なるから、好みも分かれるのじゃろう。

 そこで、犬派のわしから、最強の犬の一角である《野生の雑種犬》を紹介していくぞい。

 《野生の雑種犬》は『オデッセイ』で登場した、2マナ2/2の熊と呼ばれるサイズのクリーチャーじゃ。犬なのに熊とはややこしいが、最強の熊を選ぶなら名前が挙がってもおかしくない犬なのじゃな。手札を1枚捨てて使える能力が強力でのう、+1/+1の修整に加えて色も変えられるため、特定の色対策のカードやプロテクションに引っかからなかったのじゃ。

 手札を捨てるというのもまたデメリットに見えて、そのセットにあったメカニズム「マッドネス」と噛み合いまくっておってのう、《日を浴びるルートワラ》《尊大なワーム》、そして《堂々巡り》といった、捨てられることで軽いマナ・コストで使えるカードと合わせて使われたのじゃな。こうしたマッドネスを誘発できるカードは「共鳴者」と呼ばれておって、《野生の雑種犬》は最強の共鳴者として、「青緑マッドネス」などで活躍したのじゃ。後には墓地利用デッキで使われることもあったのう。

 そうじゃそうじゃ、殿堂プレイヤー、ジョン・フィンケル/Jon Finkelのインビテーショナルカード、《影魔道士の浸透者》も同じセットに鳴り物入りで収録されておったのじゃが、それがあまり活躍できなかったのも、この《野生の雑種犬》のせいなのじゃな、色を変えられる能力のせいで、簡単にブロックされて、ガブリと噛まれてしまうというわけじゃ。

 ふぉっふぉっふぉ、これのせいで、フィンケルは猫派になってしまった……なんて話もあったら面白いがのう。

  • この記事をシェアする

RANKING

NEWEST

CATEGORY

BACK NUMBER

サイト内検索