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ガフ提督の「ためになる」今日の1枚

今日の1枚:Demonic Consultation

浅原 晃

 わしのターン! 渾身の《Demonic Consultation》をキャストじゃ! 《Demonic Consultation》はカード名1つを指定し、ライブラリーのカードを上から6枚追放。その後、指定されたカードが公開されるまでカードを追放し続け、そのカードが公開されたら手札へと加えるカードじゃ……ふぉっふぉっふぉ、何をやっとるかって? 今日8月14日は伝説のイベントの1つである世界選手権1996が始まった日じゃからのう、そこで劇的な出来事を生み出した《Demonic Consultation》、通称デモコンを使っておったのじゃ。

 世界選手権1996は「ネクロの夏」と呼ばれるくらい《ネクロポーテンス》を使った黒いデッキが猛威をふるった大会じゃった。そのデッキの中でサーチカードとして使われ、数々のドラマを生み出したのが、この《Demonic Consultation》なのじゃ。このカード、黒の1マナインスタントで指定したカードを手札に加えられる優秀なサーチカードなのじゃが、欠点はデッキが大幅に削られてしまう点にあったのじゃな。

 じゃが、デッキの枚数というのは0にならなければ(さらに引けない状態にならなければ)負けではないからのう。10枚削れようが、20枚削れようが、デッキが無くならなければ無視できるデメリットとも言えたのじゃ。そもそもデッキの全部のカードを使うわけではないのだから、追放されたカードもデッキに残っていたカードも一緒という感じじゃな。そんなオンオフ的な捉え方は後にデモコン理論として呼ばれたりもしたのう。

 もちろん、1枚積みのカードを指定するときのリスクは大きいから、リスクリターンの思考は必要じゃったがな。ふぉっふぉっふぉ、考え方、構築次第でデメリットを軽減できる、それを教えてくれたカードなのじゃ。

 じゃが、もちろん、《Demonic Consultation》には最初に6枚は無条件に追放するという特性がある以上、そこに指定したカードが全部ある、という可能性はあったのじゃ。実際に決勝戦では、《Demonic Consultation》を2回使用したマーク・ジャスティス/Mark Justiceが《Demonic Consultation》によってデッキが消滅、いわゆるデモコンデスによって敗北してしまったのじゃ。この時、彼はこんな言葉を残しておるのう、「悪魔の助言は二度聞くな」と。ふぉっふぉっふぉ、後世に伝えたい言葉のひとつじゃと、わしは思うぞい。

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