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ガフ提督の「ためになる」今日の1枚

フレイアリーズの「グッとくる」マジック英雄譚 今日の1枚:工匠の神童、ミシュラ

浅原 晃
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 マジックの世界で一番有名な弟の話を聞きたい?

 なるほど、今日は確かに「弟の日」だ。一番有名な弟と言えばあいつの弟だろうな。念のため、名前を聞かせてくれるか? ……そうそう、神河の世界に《山崎兄弟》という兄弟があり、兄は征太郎、弟は秀次郎といい……って、違うっ! マニアックっ!……コホン、というわけで、今日はウルザの弟、ミシュラの話をするとしよう。

 ウルザとミシュラはそれぞれ、同じ年の元旦と末日に生まれた兄弟だ。彼らが生まれた年を紀元に、ドミナリアの暦、AR(Argivian Reckoning)も数えられている。ドミナリアは1年が420日、今が4560ARくらいだから、兄弟戦争ははるか過去の話だ。

 さて、話を戻そう。ウルザとミシュラは、考古学者トカシアを師匠に、工匠、アーティファクト職人として成長していく。研究肌のウルザに比べ、ミシュラは人当たりの良い性格だったようだが、《羽ばたき飛行機械》に乗りたどり着いた《コイロスの洞窟》で、2人が《Mightstone》と《Weakstone》を発見し、それぞれ、ウルザとミシュラで分けたことで運命は変わっていく。2つの石はドミナリアとファイレクシアを繋ぐ境界を封じていたのだ。

 それから、ウルザとミシュラは袂を分かつことになるが、ミシュラはファイレクシアの次元へと足を踏み入れてしまう。そして、ミシュラはファイレクシアに魅せられ、そこから《ドラゴン・エンジン》を持ち帰り、戦争兵器として投入、ウルザの持つ石を奪うために戦争へと突入するのだ。

 それからは、《氷河期》の時に語った通り、ミシュラを見たウルザがプッチンと切れてしまい、その時の戦場となったアルゴスごといろんなものをふっ飛ばしてしまったのだ。そして、この時にミシュラは死んだ……と思われたが、それからはるか後、ウルザがファイレクシアへの侵攻の際にファイレクシアの奥深くでミシュラと再会するのだが……それは、またの機会に語るとしよう。

 トーナメントプレイヤーなら、ミシュラの名前は「ミシュラランド」が一番馴染み深い言葉かもしれないな。クリーチャー化する土地の総称だが、その土地の元祖が《ミシュラの工廠》であるため、その名前が定着したのだ。

 しかし、《コイロスの洞窟》にさえ行かなければ2人の運命はこうはならず、仲の良い兄弟のままだったかもしれないな、未来とは分からぬものだ……ん? では、そろそろ《山崎兄弟》の話をしてほしい? コホン……むかーしむかーし、あるところに秀次郎と征太郎という兄弟が、って、また今度だ今度!

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