EVENT COVERAGE

グランプリ・シドニー2016

観戦記事

第9回戦:Brian Braun-Duin(アメリカ) vs. 行弘 賢(東京)

By Masashi Koyama

 今、最も勢いのあるプレイヤーと言えば誰になるだろうか。

 プレイヤー・オブ・ザ・イヤー・レースで圧倒的な首位に立つセス・マンフィールド/Seth Manfieldか、あるいは直近のプロツアー『イニストラードを覆う影』を制したスティーヴ・ルービン/Steve Rubinが思い浮かぶ。

 だが、ことこのグランプリというフィールドにおいては、彼らと遜色ない、いやそれ以上に勢いがあると言って差し支えないプレイヤーがいる。

 グランプリマスター・レース首位、「BBD」ことブライアン・ブラウン=デュイン/Brian Braun-Duin。

r9_bbd.jpg

 マンフィールドやリード・デューク/Reid Dukeと言ったトップスターを抑え、堂々1位。1点差で追う齋藤友晴とのマッチレースはこのグランプリの最大の見所の1つとなっている。

 そんな勢いに乗るBBDとグランプリ初日最終ラウンドでマッチアップすることになったのが行弘賢だ。

 プロツアー地域予選で久々のプロツアー出場権利を獲得した彼もまた、堂々と勢いに乗りここまで1敗を堅持している。

 行弘とBBD、初日最終戦を勝利で締めくくるのはどちらプレイヤーか。


勢いに乗るBBD(写真左)と行弘(写真右)が激突する
ゲーム1

 第1ゲームは高速だった。試合の展開というよりも2人のプレイスピードがあまりに速いのだ。

 開幕からBBDの航空戦力を行弘が適宜除去で葬る展開。

 BBDが《スレイベンのガーゴイル》を変身させ、空から攻撃すると行弘からは《大天使アヴァシン》!

 これをBBDは《錬金術師の挨拶》で除去しようとするが、行弘はノータイムで《巻き込み》。

 さらに《不憫なグリフ》の「現出」を利用して《浄化の天使、アヴァシン》へと変身させ、ダメージクロックを一気に増加させる。

 兎にも角にもこの《浄化の天使、アヴァシン》をどうにかしないといけないBBDは《霜のニブリス》を召喚するものの、これを凍りつかせるための呪文は手に持っていないのだった。

 試合時間10分と経たず第1ゲームが終了した。

BBD 0-1 行弘


行弘が軽快に1本目を先取
ゲーム2

 後手行弘が《シガルダ教の僧侶》に対し、BBDが《巧妙なスカーブ》《霜のニブリス》という立ち上がり。

 BBDは《教団の歓迎》でこの《シガルダ教の僧侶》を奪おうとするが、行弘は《ドラグスコルの盾仲間》でこれをかわす。

 だが、行弘が《溺墓の探検者》を召喚し、返すBBDのターンに《巧妙なスカーブ》をブロックしたところで、BBDからはX=2の《ナヒリの怒り》。

 これが《シガルダ教の僧侶》と《溺墓の探検者》を除去するが、行弘からは《厄介な船沈め》。

 これが一度《霜のニブリス》をバウンスし、墓地に落ちていた《ただの風》を回収する。

 とはいえ、BBDのもとに《巧妙なスカーブ》がいる状況では殴るに行くことができず、BBDが先ほど召喚していた《ネベルガストの伝令》のみがダメージを与え続ける静かな状況が続く。

 行弘はライフが5になった段階で再度召喚された《霜のニブリス》を《絞首束縛》し、《厄介な船沈め》のみで盤面を支えるが、BBDは《ヴィルディン群れの除けもの》を召喚し、続くターンには《ドローン群れの身内》に変身させ行弘のブロッカーを乗り越えにかかる。

クリックで変身

 行弘は一度《ただの風》で凌ぐものの、再度召喚された《ヴィルディン群れの除けもの》を止める手立てを引き込むことはできなかったのだった。

BBD 1-1 行弘

ゲーム3

 BBDが《スレイベンのガーゴイル》から《棚卸し》を挟み《巧妙なスカーブ》、行弘が《シガルダ教の僧侶》を生け贄に捧げて《不憫なグリフ》という立ち上がり。

 この《不憫なグリフ》がバウンスされた行弘は《歓喜する信者》から再度これを召喚するが、BBDは《溺墓の探検者》、《詮索好きのホムンクルス》《熱錬金術師》と横に戦線を拡張する。

 手札が豊富な行弘は《粗暴な協力》で《巧妙なスカーブ》と《詮索好きのホムンクルス》を葬り、《戦闘的な審問官》から《集合した頭目》と攻勢に出ようとする。

 《不憫なグリフ》と《戦闘的な審問官》が《炎の散布》で除去されたところで、《絞首束縛》で《スレイベンのガーゴイル》を止め、そして《集合した頭目》を出し直し攻めに行く。

 さらに《焼夷流》を《熱錬金術師》に唱え、ダメージを抑えようとするが、これに《溺墓のビヒモス》を合わせられてしまい、一転窮地に追い込まれてしまう。

 攻撃を通すしかないライフが2と風前の灯の行弘。《集合した頭目》で攻撃を続け、ブロッカーを用意しなんとか逆転を模索するが、最後のターン、BBDがヒョイと手札から唱えたのは《老いたる深海鬼》!

 行弘は苦笑いして土地を片付ける他ないのだった。

BBD 2-1 行弘

「BBD」ブライアン・ブラウン=デュイン Wins!
  • この記事をシェアする