by Yuichi Horikawa

　いつもサイドイベントを紹介しているトピックですが、今回は毛色を変えて、サイドイベントに参加されている方にインタビューをしてきました。

　その内容は、「マジックと人にまつわるエピソード」です。

　マジックは人と対面してプレイするコミュニケーションゲーム、そしてこのグランプリの本選がチームリミテッドということでこの質問にしました。

　マジックを通じて出会った人や、気をつけていることなどについて聞いてきました。

　では、さっそく紹介していきましょう。

　まずは、「４人統率者戦」に参加されていた今村敬介さんです。

　このイベントは、４人が集まればそのつど開催される、フライト式のイベントです。

　マジック歴：1999年に少しだけプレイし、本格的に復帰したのは2007年10月から

　彼の「マジックと人にまつわるエピソード」は、全国に友人ができたことだそうです。

　大阪を中心に統率者戦を楽しんでいる今村さん。その中でSkypeを通じて全国のプレイヤーと統率者戦をする試みをしているそうです。

　それを続けているうちに、気が付けば日本全国に統率者戦を通じて、多くの友人ができたそうです。

　今回写真に今村さんと一緒に写っている蔵田さんは、Skype対戦を通じて知り合い、グランプリ・東京2016ではじめて実際に会ったそうです。

　また、彼のコミュニケーションの上で気をつけていることは、素早くプレイするためにうまく時間を短縮することだそうです。

　統率者は多人数で対戦するゲームですので、他のプレイヤーを待たせると円滑にゲームが進まないので、そこに気を配っているのだとか。

　続いては、「日本ヴィンテージ選手権2016 Summer」に参加されていた花田悠さんです。

　このイベントには、40名以上のプレイヤーが参加され、グランプリでは回を追うごとに参加者が増えています。

　マジック歴：10年以上

　マジック歴10年以上と長い間マジックをやっている花田さんですが、ヴィンテージの大会に出るようになったのは１年ほど前からとのことでした。

　彼の「マジックと人にまつわるエピソード」は、ヴィンテージを通じて多くの友人ができたことだそうです。

彼のホームグラウンドとしているフォーマットは、敷居の高さからプレイヤーの少ないフォーマットでした。

　しかし、憧れのカードが使えるフォーマットとあって、勇気をもって大会に出たところ、ヴィンテージプレイヤーたちがとてもウェルカムな雰囲気だったために気が付けば、ヴィンテージの大会に出ている人の３～４割の人と親しくなったそうです。

　また、彼がコミュニケーションの上で気を付けていることは、声に出して宣言をしっかりすることだそうです。

　ヴィンテージはカードプールが一番広く、多くのカードが飛び交うフォーマットならではの配慮ですね。

　次は、「日本レガシー選手権」に参加されていた板津ポランさんです。

　この日のイベントには、200名以上の参加者がおり、女性プレイヤーは板津さん以外にもいらっしゃいました。

　マジック歴：４年

　グランプリや、他の大きな大会に出るようになって１年になる板津さん。

　板津さんの「マジックと人にまつわるエピソード」は、マジックを通じて知り合いが増え、グランプリに行くたびにみんなで飲み会をしたりできたことだそうです。

　対戦中は、倒さなければならない相手ですが、対戦を終えるとお互いマジックが好きな人同士、仲良くなることが多いのだそうです。

　また、彼女は、マジックを通じて普段では話せない海外の方とも話す機会ができるのも良いことですと言っていました。

　今回の大会では、バンクーバーの方と話したり、国籍問わず友だちになれることは、すばらしいことだと話されていました。

　彼女がコミュニケーションの上で気をつけていることは、自分がされて嫌なことは相手にしないだそうです。

　さらに彼女は、自分がプレイした対戦相手の良いコミュニケーションの取り方を見習っているとのことでした。

　以上が今回インタビューをとらせていただいた方々でした。

　お忙しい中、お時間を作っていただき、ありがとうございます。

　なかなか声を聞くことができないプレイヤーたちの声を聞かせていただいて驚いたことは、皆さんが全員マジックを通じ多くの友だちに出会えたことを挙げられていた点です。

　また、どのプレイヤーも人と接する上で、どうすればお互いが気持ちよくマジックをプレイできるかに気を配られていて、それが多くの友人を得るきっかけになったのかなと思いました。

　人と人が対面し対戦するゲーム、マジック。

　マジックは、友だちを作れる戦略ゲームといえるのかもしれませんね。