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グランプリ・京都2016

観戦記事

第5回戦:チーム Huang/Rogers/Chung vs. チーム 黒田/坂本/中

By Masashi Koyama

 2000人以上の参加者を集めたグランプリ・京都2016。

 その中にはもちろん海外からの参加チームもあり、いたるところで英語によるコミュニケーションが行われている。

 そんな海外チームで注目すべきはニュージーランドのプロツアーサンデー経験者であるジェイソン・チャン/Jason Chungとハオ=シャン・ファン/Hao-Shan Huangのチームだろう。

 ともにアジア太平洋地区で活躍する強豪であり、Team Mint Cardのチームメイトとして、京都まではるばる遠征してきている。

 対するは大阪のプレイヤーたちで結成された黒田隆平/坂本大河/中善弘のチーム。

 アジアの強豪に対し、地元勢が迎え撃つ。


海外勢(写真左)を迎え撃つ大阪勢(写真右)
A卓 ゲーム1

ハオ=シャン・ファン

 ファンが《首絞め》から《猛々しい狼》に《無差別な怒り》をつけて攻める展開。

 黒田は《シガルダ教の僧侶》《ドラグスコルの盾仲間》で防御を固めるが、《シガルダ教の僧侶》が除去されてしまい、ファンがサイズの勝るクリーチャーでの攻めを通していく。

 ファンは土地が3枚で止まってしまうが、赤緑というカラーリングのクリーチャーの太さと速度を活かし、そのまま黒田を殴り切ったのだった。

ファン 1-0 黒田

A卓 ゲーム2

黒田隆平

 またしてもファンが《燃えさし眼の狼》《ケッシグをうろつくもの》と狼軍団と軽いクリーチャーを並べ立てる展開。

 黒田がブロッカーを並べたところで、ファンは戦闘と《粗暴な協力》を絡め一気にブロッカーを排除する。

 黒田は《不憫なグリフ》で応戦するが、これもコンバットトリックで処理されてしまうと、そのままファンの前に膝を屈する形となった。

ファン 2-0 黒田

C卓 ゲーム1

ジェイソン・チャン

 チャンが《ぼろぼろの憑依者》、中が《怒り刃の吸血鬼》から《猛々しい狼》《火の猟犬》で攻め立てる。

 《継続する調査》を置き、《月皇の外套》を《ぼろぼろの憑依者》にまとわせダメージレースをしようとするが、これが《灰と化す》で除去されてしまうと後続を用意することができず、一気にライフが1まで追い込まれ風前の灯だ。

 チャンはなんとか引き込んだブロッカーと3マナを立ててターンを返すが、黒田が「(フルアタックしか)ないよね」と真ん中に座る中に確認し、レッドゾーンにクリーチャーを送り込むとすぐに土地を畳んだのだった。

チャン 0-1 中

C卓 ゲーム2

中善弘

 チャンが《沈黙の観察者》で防御を固め、中が《巧妙なスカーブ》と《稲妻織り》で攻撃から、《巧妙なスカーブ》をブロックした《沈黙の観察者》を《自暴自棄》で除去しようとする立ち上がり。

 チャンは《巧妙なスカーブ》を《抗えない抑止》でバウンスし《沈黙の観察者》を守ると、《招かれざる霊》《夜明けのグリフ》と回避能力持ちのクリーチャーを並べる。

 中が用意したブロッカーも《絞首束縛》で無力化し、チャンはそのまま攻勢を続け、気づけば中のライフを削りきっていたのだった。

チャン 1-1 中

C卓 ゲーム3

 《ケッシグの鍛冶場主》が《炎心の人狼》になり、チャンがこれを《絞首束縛》で除去する立ち上がり。

 《沈黙の観察者》でチャンは守りを固めるが、中の手札からは《くすぶる狼男》《気紛れな霊》と複数体のアタッカーを用意される。

 チャンはこの2体のアタックに対し《沈黙の観察者》で《くすぶる狼男》をブロック、これに対し中は《自暴自棄》。そしてチャンが《銀の一撃》でこれを除去と、一進一退の攻防が続く。

 ここで中は2枚の《棚卸し》で手札を補充すると《悪魔の遊び場》で4体のデビル・トークンを呼び出す!

 若干多めに土地を引いてしまっているチャンはこれをどうにかする術を持たず、そのまま握手を求め手を伸ばした。

チャン 1-2 中

B卓 ゲーム3

 A、C卓が終了した時点で、B卓のロジャースvs坂本は《分かれ道》の処理の問題でジャッジが呼ばれ、15分の延長時間が与えられたところだった。

 そのため、試合を終えたそれぞれのチームメイトが熱い視線を注ぐ中の3本目となった。


坂本大河

 坂本が《節くれ木のドライアド》《墓ネズミ》と続け、《節くれ木のドライアド》とロジャースの《邪悪の使者》が相討ち、《墓ネズミ》が《死の重み》で除去される立ち上がり。

 ここから坂本の《謎の石の断片》が少しずつ両者のライフを削っていく。

 お互いの《夜深の死体あさり》が相討ちとなり、ロジャースの《マルコフの戦慄騎士》を《悪意の調合》で、坂本の《絞墓の群衆》をロジャースが《生命の危機》で除去と、盤面が揺れ動く。

 坂本はこの《絞墓の群衆》を《墓場からの復活》で戦場に戻しゾンビ量産の態勢を整えると、さらに《墓後家蜘蛛、イシュカナ》を召喚し、横に戦線を拡大する。

 一方、ロジャースは神話レアには神話レアで対抗しようとばかりに《ギトラグの怪物》を《邪悪の使者》で発見。これがロジャースにアドバンテージをもたらしていく。

 これで長期戦を避けたい形となった坂本は2枚目の《墓後家蜘蛛、イシュカナ》で盤面を整えるが、ロジャースは一気に勝負を決めにかかる。


マシュー・ロジャース

 《墓後家蜘蛛、イシュカナ》をこちらも2枚目の《生命の危機》で除去すると、《節くれ木のドライアド》から続くターンに召喚したのはは《嘆き細工》!

 これで坂本のクリーチャーがブロッカーの体をなさなくなると、11点ある坂本のライフは一撃で削りきられたのだった。

チームHuang/Rogers/Chung 2-1チーム黒田/坂本/中

チームHuang/Rogers/Chung Win!
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RESULTS

対戦結果 順位
14 14
13 13
12 12
11 11
10 10
9 9
8 8
7 7
6 6
5 5
4 4
3 3
2 2
1 1

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