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グランプリ・クアラルンプール2016

戦略記事

デッキテク:齋藤 友晴の「4色機体」講座

by Masashi Koyama

 プロツアー『カラデシュ』で香港の雄リー・シー・ティエン/Lee, Shi Tian をトップ8に送り出したチーム「MTGMintCard」と多国籍プロたちによる調整チーム。

 このグランプリ・クアラルンプール2016に、そのリー自体は台風の影響で参戦できなかったものの、チームメイトの齋藤友晴がデッキをチューンアップして持ち込んでいる。

deck_saito.jpg

 プロツアーの影響を鑑みて、青白フラッシュ相手を意識して微調整したという「4色機体」。

 デッキ自体は広く知れ渡っているものの、サイドボードプランやデッキ構築の考え方について齋藤に話を伺った。

齋藤 友晴 - 「4色機体」
グランプリ・クアラルンプール2016 / スタンダード (2016年10月22~23日)[MO]
3 《
3 《平地
4 《感動的な眺望所
4 《秘密の中庭
4 《尖塔断の運河
4 《霊気拠点

-土地(22)-

4 《発明者の見習い
4 《スレイベンの検査官
4 《模範的な造り手
4 《屑鉄場のたかり屋
4 《経験豊富な操縦者
1 《異端聖戦士、サリア

-クリーチャー(21)-
4 《蓄霊稲妻
3 《無許可の分解
4 《密輸人の回転翼機
3 《耕作者の荷馬車
3 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン

-呪文(17)-
4 《流電砲撃
2 《儀礼的拒否
1 《断片化
2 《革命的拒絶
2 《無私の霊魂
1 《否認
1 《燻蒸
1 《反逆の先導者、チャンドラ
1 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン

-サイドボード(15)-

チューニングの方向性

 プロツアーから時間は無かったが、その中でも若干のカードの入れ替えが行われている。

――プロツアー『カラデシュ』から何を意識して調整しましたか?

「プロツアーのスタンダード9勝1敗ラインに青白フラッシュが多かったからそこを意識したよね。《無許可の分解》《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》の増量と《異端聖戦士、サリア》だね」

 デッキレシピが知られているため、サイドボードにも手が加えられている。

「デッキレシピがバレちゃっているから、意外性のあるカードを加えているよ。《燻蒸》や《否認》、《反逆の先導者、チャンドラ》がその部分だね」

=

各デッキへのサイドボーディング

vs 青白フラッシュ

In

Out

「青白フラッシュ相手に《経験豊富な操縦者》が弱いから、そこをサイドボーディングするね。《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》はこっちの方が強いから追加して、《革命的拒絶》は相手の《大天使アヴァシン》に合わせる目的だね。《断片化》は《密輸人の回転翼機》や《停滞の罠》を壊せるから(サイドインする)」

 1マナの《模範的な造り手》《発明者の見習い》などのビートダウンパーツ、《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》などを残し、カウンターで反撃を抑えるという。

vs 黒緑昂揚

In

Out

「相手のデッキ構成にもよるんだけど、最後の望み、リリアナ》に引っかかるクリーチャーを(サイド)アウトするね。黒緑はコントロールのイメージがあるかもしれないけれど、《残忍な剥ぎ取り》などのクリーチャーを並べてくるから、こちらもコントロールのように振る舞うサイドプランだね。」

vs (4色)機体

 同型のマッチアップは先手後手でサイドボーディングが異なるとのことだ。

先手

In

Out


後手

In

Out

「同型対決はリミテッドに近いところがあるかも。先手の場合は重い除去を抜いてひたすら攻めるんだけど、後手の場合は全力で除去を入れて、アタッカーを少し減らす形だね」

vs 《霊気池の驚異

In

Out

「《霊気池の驚異》相手は除去を抜いて、カウンターを入れるね。(グランプリ・クアラルンプールの会場には)あまりいないけれど」

先手後手のサイドボーディングを意識してデッキを組もう!

 齋藤が最後にこの環境についてアドバイスしてくれたのは、

「先手後手の影響が強い環境だから『先手後手のサイドボーディング』を意識してデッキを組むと良いと思います」

 とのことだった。

 詳細にサイドボードプランを提示してくれた多国籍チームによる4色機体。このデッキをお使いの方には、ぜひ参考にしていただければと思う。

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