NARSET

ナーセット

BIOGRAPHY

- 略歴 -
「自我こそが悟りの境地に至るための最大の障害である。」

異なる展開が行われていた世界で、ナーセットは戦僧の氏族、ジェスカイのカンでした。 彼女は悟りの頂点にいるかのように見えましたが、その真の潜在能力はいまだ眠り、使われぬままでした。 この時間線において、彼女はタルキールの歴史を究める最前線の学者の一人であり、そしてプレインズウォーカーです。

ナーセットは幼き頃、オジュタイの空智の一人の個人的な関心を得ました。 彼女はしばしば龍と長老の両方による動きを真似し、何気なく見ただけで習得していたことから、その龍の注目を惹いたのです。 その空智は彼女をほぼ無限の成長の可能性を持つ者だと認め、学徒の一人として迎え入れました。 ナーセットはすぐに、動きだけではなく龍詞そのものも習得し、さらに数年を経て、彼女はオジュタイから直接学ぶ氏族の者として最年少のひとりになったのです。 しかし、ナーセットは成長するにつれ、不安を感じ始めました。 彼女は切望を抱いていました。自分でもそれが何に対するものであるか理解できなかったものの、彼女は空智の龍が人生の問いに対するすべての答えを本当に知っているのか否か、という疑問を持ち始めたのです。

その後ほどなくして、ナーセットは達人の称号を得ると、その地位によって得られる自主性を、高く望まれる栄誉よりも大事にするようになりました。 彼女は一日の多くを独りで過ごし、オジュタイの要塞にある最も深く、最も埃っぽい空洞を探検し、忘れられし過去を明らかにする手がかりを徐々に繋ぎ合わせていきました。 同僚であるテイガムは、龍王の許可無く知識を探究することの危険を警告しましたが、ナーセットはそれを問題とせず研究を続けました。

そして彼女は、タルキールの過去の真実を発見したのです。 世界は、必ずしもオジュタイの教えが主張するように、龍に統治されるわけではありませんでした。一時は、人間型のカンが強大な氏族を率いて、この地を支配していたこともあったのです。 ナーセットはまた、すべての龍から形作られる強力な精霊龍の存在を知りました。 彼女が最も興味を惹かれたのは、このことでした。 その存在を描写した歴史から、彼女はそれ以上のことを、あるいは自身の放浪熱に似たものを、感じ取ることができました。 彼女はこうした秘密の部屋で瞑想に入るようになり、上界に現れることなくそこで費やす時間は数日、さらには数週へと徐々に増えていきました。

今や彼女のプレインズウォーカーの灯は点り、次元の間の空間、「久遠の闇」を渡る能力を手に、新たな世界を発見することもできます。しかし彼女の熱意は、故郷の次元であるタルキールに向けられています。 ナーセットは、この謎に包まれた過去が長きに渡り失われた魔法と力への鍵を握っているのではと考えています。それらは、自身の氏族だけでなく、タルキール全土のためになるかもしれない、と。 そして彼女は、慎重に、労を惜しまず、研究を続けるのです。 彼女は待つのでしょう。かつてないほど我慢強く、彼女の時を。

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- プレインズウォーカー・カード -
  • 悟った達人、ナーセット
    悟った達人、ナーセット

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