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なかしゅー世界一周2011・第15回:名古屋とカンザスシティの夜

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木曜マジック・バラエティ

2011.07.28

なかしゅー世界一周2011・第15回:名古屋とカンザスシティの夜

By 中村 修平


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 あくまで個人的な印象ですが、こうやって年がら年中マジックをしていると、好不調の波のようなものを体験することがあります。

 まあ、厳密に検証を重ねた訳ではないので、このところなんとなく判断が良い方向にいっているとか、この出来から考えればもっと勝てると思っていたのにな、と言った程度の、そこまで仰々しいものではありません。
 自分の中で一定のリズムを取ってプレイするタイプのプレイヤーなので、そのテンポが上手く取れている時・そうでは無い時、その噛み合いが波の正体なんじゃないかな、と自己分析をしていますが、精神的には絶不調で飛行機に乗る前から帰国した後のことを考えている、なんて時にもあっさり勝ってしまう時もあるのでやはり別の要因なのかもしれません。
 一度、時間を取ってそれについてゆっくりと考察を加えてみたいですが・・・

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 と、なんで冒頭からこんな話をしているかというと、6月中旬に開催されていたプロツアー・名古屋、そして翌週のグランプリ・カンザスシティがマジックの成績的には絶不調だったからです。

 いえ、どちらかというとカンザスシティが、と言った方が良いかもしれません。名古屋については負けた要因がはっきりしていましたし、その穴をリミテッドで挽回しきれなかったものの、最終戦を勝って追加のプロポイントが獲得できた点で収穫はあったのですが、カンザスシティについては何もかもが駄目でした。
 前回のグランプリ・プラハより強いデッキを組み上げたものの、初戦の1勝しかできずに4連敗。

 どんな敗着でも反省点があれば、そこから得られるものがあります。
 次回にその失敗を繰り返さなければ良いのです。ですがカンザスシティについては、その足がかりすら見えない負けだったのです。
 このところは勝ちきるとまではいかないものの、それなりの成績を挙げていたのに、シーズン折り返しとなる試合がこんな結果に終わってしまっては、後半戦そのものが不安になってきます。

 とまあ一人反省会はこのあたりにしておいて。
 原因は慢心であったり、旅疲れなんて精神的なのもあったのではないかと思います。
 先ほど、行く前から帰ってきたことを云々みたいな話をしましたが、そういう時でもそのことがプラスになっている時とそうでない時というのもありますしね。

 さて、マジックの話はここまで、今回は少し趣向を変えてプレミアイベントの夜に何をしていたかに焦点を当てていきたいと思います。


名古屋の夜

 初日落ち、プロツアーは3日制なので初日落ちしてしまうと残りの2日間は完全にフリーとなってしまいます。
 もちろん魅力的な併催イベントでずっとマジックというプランもあるにはあるのですが、プロポイントでの権利があるのでプロツアーには参加できませんし、日本選手権予選にしても同じくです。
 正確には持っている権利を放棄するなら参加することができて、権利をとった場合、改めてプロクラブによるボーナスを込みで獲得できるのですが、いくら私がマジックジャンキーでもそこまでの狂気の沙汰はできません。

 ということでプロプレイヤー的には裏番組には参加できるものが無くて手持ち無沙汰になるのです。
 ですが捨てる神あれば拾う神あり、2日目は日本語公式カバレッジの方で、3日目は日本語の方の実況解説を手伝わせて貰いました。

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 もっとも実況の方では後日、ニコニコチャンネルで放送されていたものを見ると、そのまま突っ伏してしまうくらいの残念さ。
 できるものなら今からでも撮り直させて欲しい出来だったりするのですが、やっている当時は手一杯でそんなことを考える余裕なんて全くありません。
 最後まで真木さんのリードについていくことしか考えられませんでした。


 さて、私にとっては嵐のような時間が過ぎ去り、会場は宴もたけなわ。
 ここからは酒パーティーの時間です。
 というのも去年の世界選手権で、千葉の有志が開催してくれたマジックプレイヤー飲み会を忘れていない面々が相当な数いたのです。

 当然、名古屋でもやるでしょうと話は進み、窓口となった私は私で名古屋の地理にはからっきしで幹事になる人募集中、そんなキラーパスをトラップしてくれ、幹事を引き受けてくれた鍛冶君と坪山さんに頼りっきりという形でしたがなんとか開催できました。

 会場となった居酒屋の状態を一言で表すとするなら『酒池肉林』でしょうか。
 ビールでシャワーを浴びる某日本人とか、肉とポテトをよこせと大合唱する王様系某ベルギー人、誰それが大人の階段を登り中という意味深な内容の密談をするオランダ・ドイツ・フランス・チェコ人だとかそれはもう、これ以上書くと訴えられかねない内容なのでこれくらいにします。写真もちょっと控えさせていただきます。

 2次会のカラオケについては・・・これもこれで凄かったというくらいで留めておきたいかなと。
 日本人同士のカラオケと違って、1つの曲をみんなで合唱するのでそれはそれは盛り上がるんですけどね。
 ですが10年前のアニメの曲とかリクエストされても分かりません。


カンザスシティの夜

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電光掲示板化されたペアリング

 『カンザスシティー』なんて名乗っているのに実は州をまたがる市で、どちらかというとカンザス州ではなく隣のミズーリ州扱いされるカンザスシティですが、アメリカ人に言わせるとバーベキューの街だそうです。
 日本で言うと仙台の名物とくれば牛タン。みたいなものでしょうか。

 ちょっとお勧めの店を誰かに聞いただけでもオクラホマ・ジョーやブライアント、ゲイツアンドサンズと日本人的には個性的で覚えがたい名前の店が次から次へと出てきます。
 当然夜ともなると、今日はあそこへ行こうなんて会話がそこらかしこで交わされているわけで、チャネルの面々に便乗する形でその内の一軒、オクラホマ・ジョーに行くことにしました。

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 タクシーに揺られること20分、ガソリンスタンドに隣接するどこにでもありそうな店構えのレストランです。
 ですが中に入ってみると長蛇の列。
 ちなみに店に到着したのは午後9時を超えたあたりなのですが、それでもこの行列なんです。
 もちろん引き返すなんて選択肢はありませんね。みんなやる気満々で戦闘態勢に入っています。

 30分ほどは経過したでしょうか、
 何時の間にか行列はグランプリ帰りのマジックプレイヤーだらけになっています。
 彼らからお勧めのコンビネーションを聞いておき注文。カンザスシティBBQとのご対面。

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 危機感を感じてハーフサイズにしておいたのが正解でした。
 格闘の末、なんとか制覇できましたがフルサイズを頼んだ廻りを見渡していると・・・
 ふむ、みんなだいたい食べきっていますね。さすがはアメリカ人。ルイスパパのお腹は伊達じゃありません。

 ですが真に圧巻なのはデイビット・オチュアです。

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 実は彼、チャネル内では痩せの大食いキャラで通っているのですがナイフ捌きも一流なんです。
 ナイフとフォークのみでリブを次々と骨だけにしていきます。
 その上丁寧。標準的なアメリカ人に習った私の食べ跡と比べれば一目瞭然。
 それでいて他のメンバー同様、私の倍食べているのに私よりも早く完食。
 キブラーの手札ガトリングと同じく、一度、動画にして見てもらいたいです。

 そんな満腹感と人体の不思議、肉食民族の驚異のテクニックに誰かの太っ腹に感謝のお百度参り、翌日は胸焼けを起こしつつ会場に重役出勤してみれば、何故かチャネル勢でチェスの早指し大会まっさかり。

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 年長組のトム・マーテルがチャピンと指しつつ、パウロにチェスの基本的なルールを教えています。少しゆっくり来すぎたようです。

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 お使いを頼まれたのを良いことに、今度はもう一つの名店、ブライアントに行きつつ昨日に続きまたもやルイスのおじちゃんにご馳走になったり。
 だいたい程度の差はあれ、マジック後の時間はこんな感じで過ごしていますね。


 さて、次のイベントは日本選手権。
 この連載もようやく、後半戦最初のグランプリ上海前に現実の時間に追いつく予定です。

 それではまた来来週にお会いしましょう。

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