READING

戦略記事

Daily Deck -今日のデッキ-

Death and Taxes(レガシー)

Melissa_DeTora.jpg

Death and Taxes(レガシー)

Melissa DeTora

2015年8月25日


 《渦まく知識》と《Force of Will》をデッキに入れないならレガシーじゃない、と多くのレガシー・プレイヤーはそう感じています。確かに、マジックでは長年にわたり、強力な青のカードが多数印刷されてきました。ですが、レガシーで見受けられる色は青だけではないのです。それを証明したのが、ミハエル・デルクーゾ/Michael Derczo。最新の「StarCityGames.com Legacy Open(リンク先は英語)にて、彼は今回ご紹介するデッキを操りトップ8入賞を果たしたのでした。

 ミハエルのデッキには《スレイベンの守護者、サリア》と《ヴリンの翼馬》が4枚ずつ採用されています。コンボ・デッキにとってはまさに悪夢のような構成であり、《渦まく知識》や《思案》のような1マナの呪文を扱うデッキの動きも大きく鈍ることでしょう。『マジック・オリジン』が登場する以前は、《スレイベンの守護者、サリア》が伝説のクリーチャーであるため2枚並べることができませんでした。しかし《ヴリンの翼馬》の登場により、クリーチャーでない呪文のコストを2マナ重くすることができるようになったのです。大抵のデッキは、まずこれらのクリーチャーに対処しなければ勝つことなど不可能に近いでしょう。

 《霊気の薬瓶》もまた、今回のデッキにおいて非常に重要な役割を持っています。マナを支払わずにクリーチャーを繰り出せることで、《リシャーダの港》や《不毛の大地》の起動能力を存分に使えます。

 それから、《霊気の薬瓶》は対戦相手のプレイングにも影響を与えます。こちらが《霊気の薬瓶》を起動したら、相手はどんなクリーチャーが飛び出してくるのかわからないまま対応を迫られます。例えば、こちらが蓄積カウンターを2個置いた《霊気の薬瓶》を起動し、相手に1マナしかない場合、相手はその時点で《渦まく知識》や《稲妻》を使用する必要があります。《霊気の薬瓶》の起動型能力が解決され《スレイベンの守護者、サリア》が戦場に出てしまえば、その1マナ呪文を使えなくなってしまうのです。この動きは、相手が呪文を使いたいときに使わせない、という素晴らしいものです。とりわけ面白いことに、いざ《霊気の薬瓶》の能力が解決されても何かを繰り出す必要すらないのですから。

 白はレガシーにおいて大活躍の色です。対策カードに溢れるこの色は、きっと対戦相手にまともにマジックをさせないことでしょう。それはときに、ドロー呪文や打ち消し呪文をも上回る強さを見せるのです!

Michael Derczo - 「Death and Taxes」
レガシー[MO] [ARENA]
10 《平地
3 《Karakas
1 《トロウケアの敷石
4 《リシャーダの港
4 《不毛の大地
1 《ミシュラの工廠

-土地(23)-

4 《ルーンの母
4 《セラの報復者
4 《石鍛冶の神秘家
4 《スレイベンの守護者、サリア
2 《エーテル宣誓会の法学者
4 《ちらつき鬼火
4 《ヴリンの翼馬

-クリーチャー(26)-
4 《霊気の薬瓶
4 《剣を鍬に
1 《梅澤の十手
1 《火と氷の剣
1 《殴打頭蓋

-呪文(11)-
2 《封じ込める僧侶
2 《ファイレクシアの破棄者
2 《真髄の針
1 《太陽の槍
2 《安らかなる眠り
1 《絶対の法
1 《浄化の印章
2 《議会の採決
2 《大変動

-サイドボード(15)-
(デッキリスト:StarCityGames.com より引用)

  • この記事をシェアする

RANKING

NEWEST

CATEGORY

BACK NUMBER

サイト内検索