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戦略記事

Daily Deck -今日のデッキ-

黒赤ドラゴン(スタンダード)

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黒赤ドラゴン(スタンダード)

Melissa DeTora

2015年5月7日


 マジックの最新セットが『タルキール龍紀伝』と名付けられたのには理由があります。龍はあらゆるところにいます。このセットの発売以降、私たちは赤緑、青黒、エスパー、果ては青単まで、多くのドラゴン・デッキを見てきました。今日のデッキは、ドラゴンの新たな一面です。ダニエル・ワード/Daniel Wardは黒赤ドラゴン・デッキを駆り、先日のプロツアー地域予選(RPTQ)でトップ入賞を果たしました。そこには、興味深いカード選択が多く含まれていたのです。

 《嵐の憤怒、コラガン》は『運命再編』の強力なドラゴンのひとつですが、私はスタンダードで見ることになるとは思いませんでした。働きとしては繰り返しの《溶岩の斧》、毎ターン対戦相手に5点のダメージを与えるものです。戦場に他のクリーチャーがいればより良いものになりますし、このデッキではそれに事欠くことはありません。《ゴブリンの熟練扇動者》は赤の3マナ域として最高のもののひとつであり、《嵐の憤怒、コラガン》と素晴らしいシナジーを形成します。それ単体でも非常に良いものですが、《ゴブリンの熟練扇動者》と愉快な仲間たちは《嵐の憤怒、コラガン》とともに攻撃すると、大量のダメージを叩き出すのです。

 このデッキの主要なテーマは速攻です。《ゴブリンの熟練扇動者》、《嵐の息吹のドラゴン》、《嵐の憤怒、コラガン》により、このデッキは強烈な一撃を加え、対戦相手はあなたのターン中に相当量の対応を迫られることでしょう。《雷破の執政》は速攻こそ持たないものの、対戦相手が対処を決断したときには即座にダメージを与え返します。

 《コラガンの命令》もまた、このデッキと完璧に適合します。多くの場合は墓地のドラゴンを1枚手札に戻しつつ2点のダメージを与えることになりますが、対戦相手にインスタントの速度で手札を1枚捨てさせることができるという有用性も持っています。それほど印象的ではないと思われるかもしれませんが、対戦相手が手札を1枚も持たない状態で迎えたドロー・ステップの間にこれを唱えるというのは素晴らしいプレイです。引いたものがクリーチャーやソーサリーなら、それを唱える機会を与えることなく捨てさせられるのです。たった3マナで得られる、とても大きな価値です!

Daniel Ward - 「黒赤ドラゴン」
スタンダード[MO] [ARENA]
6 《
5 《
4 《血染めのぬかるみ
4 《悪意の神殿
3 《血溜まりの洞窟
2 《精霊龍の安息地
1 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ

-土地(25)-

4 《ゴブリンの熟練扇動者
4 《雷破の執政
4 《嵐の息吹のドラゴン
2 《嵐の憤怒、コラガン

-クリーチャー(14)-
3 《思考囲い
4 《龍詞の咆哮
2 《胆汁病
3 《忌呪の発動
3 《英雄の破滅
3 《コラガンの命令
1 《神々の憤怒
1 《エレボスの鞭
1 《命運の核心

-呪文(21)-
1 《龍王コラガン
2 《強迫
1 《思考囲い
3 《自傷疵
1 《双雷弾
3 《神々の憤怒
1 《悪性の疫病
2 《前哨地の包囲
1 《命運の核心

-サイドボード(15)-
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