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岩SHOWの「デイリー・デッキ」

今週のCool Deck:緑単エルドラージ、まどろむ巨大生物(モダン)
マジックのクールなカードやデッキを求めて今日も行く……今週のCool Deckのお時間だ。今回は……デッキリストを見て、その詳細をチェックせずともクールと感じる瞬間について。それは…全部がきっちり4枚のデッキ!各構築フォーマットでは基本土地以外のカードは同名のものを4枚までしかデッキに採用できない。マジックの根っこを形成しているルールで、これを4枚フル投入しようか、あれは2枚あれば十分かなどと考えてデッキを構築するのが楽しく、同時に難しい。そんなカードの採用枚数の調整が奇跡的にうまくハマった、デッキを構成するカードが全て4枚ずつというリストに出会った時……シビれるよね。土地もすべて4枚ずつというのはなかなか難しいところではあるが、それ以外のカードの枚数がビッシリと4で統一されたリストは、本当に美しくそしてクールだ。
そんなわけで今回紹介するリストも、メインデッキには4が並ぶ美しいものとなっている。そしてそれでいて……何だこのデッキはと、興味をそそるものでもある。モダンの緑単色……なようでそうでない、最高にクールなリストをチェックしよう。
| 4 《エルドラージの寺院》 4 《ウギンの迷宮》 1 《幽霊街》 1 《苔汁の橋》 1 《ドライアドの東屋》 5 《森》 -土地(16)- 4 《ロナスの狂信者》 4 《まき散らす菌糸生物》 4 《フレイアリーズの信奉者》 4 《運命を貪るもの》 4 《約束された終末、エムラクール》 4 《まどろみのトラッジ》 -クリーチャー(24)- |
4 《邪悪鳴らし》 4 《緑の太陽の頂点》 4 《変わり樹の共生》 4 《コジレックの命令》 4 《八百長試合》 -呪文(20)- |
3 《歴史の彼方》 1 《食らいつく変わり身》 1 《溜め込み屋のアウフ》 3 《忍耐》 4 《難題の予見者》 3 《三なる宝球》 -サイドボード(15)- |
「緑単エルドラージ」!エルドラージと言えばマジックでも長きにわたり様々なセットに収録されたタイプであり、それらの共通点は無色やそれに関する能力を持っていること。特に無色マナを要求するカードが多く見られ、そのためエルドラージデッキにとっては無色マナが色マナのような役割を果たす。緑単と言いつつも、緑マナと無色マナの両方を要求する、実質的に2色デッキのようなものだ。
《エルドラージの寺院》はエルドラージ呪文のための2マナを供給し、《ウギンの迷宮》は《運命を貪るもの》などを追放していれば同じく無色マナ2つを加える。これらの土地での加速を用いて、《コジレックの命令》などのエルドラージ呪文を唱えていく……緑を含むこのデッキでは《まき散らす菌糸生物》がクールな活躍を見せる。唱えた時に能力が誘発し、土地を1枚戦場に出しつつ、対戦相手の土地を1枚追放する。マナの格差を広げる、パワフルなエルドラージだ。
そんなエルドラージデッキに採用された、一見場違いにも見える1枚。『ストリクスヘイヴンの秘密』よりやってきたカードの1つ、《まどろみのトラッジ》!マナコストにXを含むクリーチャーで、サイズは……6/6!説明不要なデカさを誇るこの植物・ビーストはX=0であればなんと緑マナ1つで戦場に出せる。ただそうした場合、3からXを引いた数の麻痺カウンターが乗り、また支払うマナが少なければタップ状態で戦場に出るというデメリットを抱えている。何事も簡単にはいかないわけだが……タップ状態で麻痺していて、しばらく先頭には参加できずとも、そのスペックを活かす方法はいくらでもある。
まず1つ、《ロナスの狂信者》!このクールな蛇は、通常は緑マナ1つを加えるマナクリーチャーだが、パワー4以上のクリーチャーをコントロールしているとそのマナは4つに増量!増え過ぎだっつーの!というわけでトラッジを1マナで出しておくだけで、この狂信者は崇拝の対象を見つけてせっせとマナを生産する……そこから菌糸生物に繋げて、対戦相手の土地を潰しつつこちらの盤面を強くしていくのは、このデッキの必殺ムーブその1。
そして必殺ムーブその2は……《八百長試合》!戦闘の開始時にクリーチャーに+1/+1カウンターを置く永続的な強化手段であるが、このカウンターを乗せたクリーチャーのパワーが7以上だった場合、ボーナスが発生。これが戦場に出た際に秘匿しておいたカードを、マナを支払わずに唱えられる……つまりトラッジを出して戦闘を迎えれば、この条件を即達成し、どんなカードでもコストを踏み倒して叩きつけられる!
だったらコイツの出番だ、《約束された終末、エムラクール》!名前にクールを含むエルドラージの親玉は、次の対戦相手のターンをコントロールしてしまうというぶっ飛んだ能力の持ち主。対戦相手の手札を見ながら、土地をタップし、その手札にあるカードを無駄遣いし、巨体のエムラクールが立ちはだかる中クリーチャーを無謀に攻撃させて……ありとあらゆる方法で対戦相手のプランを崩壊させ、グッチャグチャにしてしまえる。異常なサイズも併せ持ち、ハマった時にはこれ1枚でゲームエンドだ。
コストの重さという問題点を、《八百長試合》でカバーできれば、これほどクールで強力な1枚もない。《まどろみのトラッジ》がうたた寝をしている横で、世界に終わりを告げる巨神が火を噴く……なんとファンシーでクールな構図だろうか。エムラクールを唱えるためのマナは、2マナ土地からなんとか捻出できるというデッキ構造もCOOL!!
スタンダードなどでは見かける機会の少ない《まどろみのトラッジ》だが、モダンではこのように噛み合うカードを用いて大暴れ!次のプロツアーはモダンでの開催が予定されており、その晴れ舞台でもトラッジがすやすやまどろみながら大惨事を引き起こしている光景が繰り広げられるかもしれない。こんなクールなデッキが、再現性を高めるためにあらゆるカードを4枚投入した構築をしているのが、何よりも最高にクールだ。4枚のトラッジ、4枚の《ロナスの狂信者》、4枚の《八百長試合》に4枚のエムラクール……《緑の太陽の頂点》でトラッジや狂信者を水増しし実質8枚体制になっているのもクールすぎるぜ。
というわけで毎度同じようなゲーム展開を望むデッキは、極力このリストのように4枚ずつカードを採用してみよう。柔軟性よりも再現性を重視した方が良い結果に繋がることもある、ということで今週はここまで。Stay cool! Insert 4 cards!!
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