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『ストリクスヘイヴンの秘密』の伝説たち

Lauren Bond,Laurel Pratt
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2026年4月14日

 

 『ストリクスヘイヴンの秘密』は空前絶後の学期になることでしょう! アカデミックな陰謀に興味があるなら、MTGStory.comThe Magic Story Podcastで配信されているメインストーリー全6話とサイドストーリー全5話を通して、ストリクスヘイヴン大学の物語を体験できます。大学とこの次元アルケヴィオスの歴史をロアホールド級に学びたいですか? そうであれば「プレインズウォーカーのための『ストリクスヘイヴンの秘密』案内」にお任せください。

 『ストリクスヘイヴンの秘密』に登場する皆さんお気に入りの生徒や学者たちの物語をここにまとめました。彼らの生い立ちを学べば、2026年4月24日の『ストリクスヘイヴンの秘密』発売日に彼らのカードをコレクションに加える準備は万端です。このセットは、お近くのゲーム店TCGplayerAmazon、その他マジック製品を取り扱う店舗で今すぐご予約いただけます。


ストリクスヘイヴン大学とアルケヴィオス

気ままな紙片、ページ
羊皮紙、性別なし

 これは生命を得て動き出した一枚の羊皮紙だ。多くの生徒がこの気まぐれな紙片を捕らえてその秘密を看破しようと試みてきたが、ことごとく失敗に終わっている。この紙片の起源については様々な噂が囁かれている。ミスティカルアーカイブから逃げ出したものだろうか? あるいはコーディこと“絶叫写本”に記された難解な儀式なのかもしれない。はたまた、シルバークイルの生徒が宿題を逃れるために仕掛けた単なる悪ふざけなのかもしれない。

運命の執事、ジャズィ
人間、女性

 ジャズィはアルケヴィオスで最も力のある魔道士とみなされている。彼女は様々な類の魔法に精通しているが、特に物質の変化と観察を得意としている。次元の根底を流れるマナのわずかな変化をも敏感に察し、新たなマナのもつれやスターアーチの形成を予測する。アルケヴィオスにいる者であればマナの音に耳を澄ますだけで探し出せるとも、謎めいた話し方をするアルカイックと意思疎通ができるとも言われている。一方でファイレクシアの侵略を予測できず、この次元を守ることができなかったという静かな罪悪感を彼女は抱えている。現在のジャズィは侵略がもたらした被害を修復するため、多くの時間を費やして次元中を放浪している。

夜明けのアルカイック
アルカイック、ノンバイナリー

 夜明けのアルカイックは、この次元最後の神託者となる者の魂から姿を成した。そしてアルケヴィオスを蹂躙するアルカイックの中でも、最も強力で危険な存在である。未知の現象が時間を不安定なものに変えており、このアルカイックへと劇的な影響を与えている。マナと時間の流れから切り離され、苦痛を伴う逆説的変化を被っているのだ。

シルバークイル

桂冠詩人、アビゲール
オーリン、女性

 聴覚障害を持つアビゲールは言葉の使い方をよく心得ており、相手の心に鮮明なイメージと力強い感情を呼び起こす力を持つ。彼女は周囲の人々を注意深く観察し、落ち着いて好意的に自分の考えをまとめるために時間をかけることを好む。アビゲールは情熱的で思いやりがあり、進んで他者を擁護し、しばしば陰の功労者として働く。だが同時に彼女は批判的な面も持っており、正義と公正さに対する自身の高い基準を満たさない相手を見下してしまう。アビゲールは小さい頃からストリクスヘイヴンへの入学を心待ちにしていた。当初は自身の居場所を見つけるのに苦労したが、今ではシルバークイルの詩人や文筆家たちの中に自分の天職を見出している。アビゲールはオーリン特有の手話に加えて、テレパシーで音声を伝えるが環境音は拾わない補聴器を用いて意思疎通を行う。

討論の議長、エニス
人間、男性

 エニスを議論で打ち負かした者は極めて少ない。シルバークイルに入学して以来、彼は弁論チームの一員である。エニスは卓絶した弁舌で相手の論理の誤りを暴き、一般論に対抗し、感情に訴える論法を逆手に取って味方とする。何人もの憤慨した教授を論破した後、エニスは彼らに勧められて弁論クラブの指導役となり、他の生徒たちの能力と技術を鍛えている。

公開討論所の調停士、ニータ
人間、女性

 ニータはシルバークイルの元教授であり、現在はアミティの公開討論所にて調停者を務めている。彼女は若者の情熱こそ賜物であるとみなし、シルバークイルの生徒たちを立派な民へと、さらには指導者へと育て上げることを目指している。今でも時折客員講師として大学で講義を行っており、外交と交渉に関するその授業は屈指のものとして高く評価されている。ニータは抜け目なく詮索好きであり、どのような意見の相違も自身の強みへと変える能力で知られている。

討論するもの、シルバークイル
ドラゴン、男性

 雄弁にして計算高いシャドリクス・シルバークイルは、エルダー・ドラゴンにしてストリクスヘイヴン大学の創始ドラゴンの一体であり、言葉を操る匠でもある。そのあらゆる発言は断固としており力をまとっている。シルバークイルの二面性を体現するシャドリクスは奮起させる指導者であり、厳格な師であり、他者が最大限の可能性を発揮できるよう背中を押す。一方で現実的な楽観主義者でもあり、平和の可能性とそれが常に脆いものであることを信じている。シルバークイル大学を設立するに際し、彼はこの次元の未来の指導者を育成することを目的とした。創始ドラゴンの中でも、シャドリクスは教授たちだけにストリクスヘイヴンを任せることを最もためらっている。彼は多くの時間をアミティの公開討論所における外交交渉の監督に割いているが、時折ストリクスヘイヴンにふらりと現れ、雄弁な講義をしてから再び去っていくことで知られている。

客員講師、ラル・ザレック
人間、男性

 近頃シルバークイルの客員講師に着任したラル・ザレックは、プレインズウォーカーにしてラヴニカの名だたる弁護士でもある。彼独自の魔法である命魂術はシルバークイルの言語的掌握術とウィザーブルームが扱う生命の精髄を融合させたもので、様々な分野の生徒が彼の講義に惹きつけられている。彼はシルバークイルの教授にふさわしく厳格であり、生徒には最高水準を求める。とはいえその魅力と機知に富んだ人柄のおかげで、その講義への出席率は非常に高い。この客員教授については数々の噂が耐えず流れており、学舎内のゴシップは結構な割合が彼に関するものだ。

断固たる指導者、キリアン
人間、男性

 キリアン・ルーはシルバークイルの大学院生であり、現在はアミティの公開討論所で後輩たちの指導にあたっている。かの侵略の際、キリアンが自身の魔法だけではファイレクシアには勝てないと察して仲間たちの支援に集中した。他者が力を開花させる姿にキリアンは誇りを感じ、彼はその支援の力をいっそう磨くようになった。今では生徒自治会への立候補も検討している。キリアンは防御手段として痛烈な皮肉や鋭い機知を繰り出すことをためらわない。多くの場合、危害を成そうとする者を止めることこそが最善の支援方法だと信じているためだ。

債務者、スクリヴ
墨獣、性別なし

 墨獣のスクリヴは当初、アミティの公開討論所にて特に慎重を要する外交協定の調整と執行を目的として生み出された。そしてその役割を非常に効率的に果たしたため、その他の契約や条約までも担当するようになった。今では熾烈な文書審査の世界におけるちょっとした名士である。スクリヴが成立させた協定を破った者は、単なる法的トラブル以上のものを被ることになる。スクリヴはペンよりも、剣よりも強いのだから。

プリズマリ

荒削りな天才、サナール
ゴブリン、男性

 サナールは創作物の完成にはあまりこだわらない。発想の湧くままに、未完成のデザインを次々と試していくことを好んでいる。彼は常に新たな技を学び、斬新な手法を試し、芸術というものの限界に挑戦し続けている。「作品ひとつ完成させられないようであれば何者にもなれない」、多くの相手からサナールはそう言われてきた。だが親しい友人たちの支えを得て彼はストリクスヘイヴンに志願し、志を同じくする生徒や芸術家に囲まれて成長を遂げてきた。サナールはこの機会を最大限に活用し、自身の創造力を世界に見せつけようと意気込んでいる。

潮流の舞踏家、オリサ
マーフォーク、女性

 オリサの芸術作品は、絶えず移ろう水と神秘的な生物に囲まれたピンザリ諸島で過ごした幼少期から触発されたものだ。彼女はエレメンタルの群れを召喚する術に長けており、精鋭の集団を創造し、維持し、指揮することを得意とする。水は彼女が好む表現手段であり、召喚だけでなく軽業の演技を盛り上げるためにも使用する。オリサの一座、ツイスト・タートル・トループはここ数年の極上祭の目玉となってきた。オリサは卒業を控えている。故郷のピンザリ諸島、そしてさらに遠くへと自身のショーを届けてアルケヴィオス最高の演者のひとりになることが彼女の夢だ。

ザファイとザ・テンペスツ
人間、男性

 音楽的実験への飽くなき欲求を持つザファイは、ストリクスヘイヴン秘術オーケストラの総指揮者として最も名が知られている。現在の研究対象は音楽の根源的要素の境界を広げることと、新たな楽器や編曲を探求すること、そしてそれらが精霊的表現に与える影響についてである。今年の極上祭では、彼とその指導下の最も大胆な大学院生たちとで「テンペスツ」を結成し、文字通りの嵐を巻き起こして極上祭を席巻することを目指している。彼らは閉会式の一環として、今後何年も語り継がれるであろう史上最大の壮観なパフォーマンスを繰り広げるつもりだ。

創意溢れるもの、プリズマリ
ドラゴン、男性

 エルダー・ドラゴンにしてストリクスヘイヴン大学の創始ドラゴンの一体、ガラゼス・プリズマリは、知識と経験は自由に得るべきものと考えている。彼は常に限界を探り、広大な知識網を駆けるその精神は一見して無関係な物事の細部を結びつけ、目を見張るような革新を生み出す。ガラゼスの意図を理解するのは難しい。彼の話は文章と文章との間にある広大な論理的隔たりを飛び越え、そしてそれが自明であるかのように続く。さらに悪いことに、彼は自分自身の特異性を自覚しており、それを客観的に見つめてすらいるが、変えようとは思っていない。ストリクスヘイヴンの創設はそもそもガラゼスの発案だったが、大学の運営は大学に任せようと決めたのもまた彼である。ガラゼスは実験と経験を通して学ぶ力に対して揺るぎない信念を持ち、大学には自らの感情と理性に従う自由を与えたかったのだ。

一瞬を捕らえる者、ルーサ
オーク、女性

 熱烈なルーサ・スコールハートは自身の芸術の完成度を高めることに執着している。斬新なアイデアに魅了されると何週間もそれに没頭することもあるが、やがて自身の作品が突然嫌になって破壊してしまう。ファイレクシアの侵攻は、彼女の気性の激しさを更に刺激するだけだった。同輩たちがこの経験を経て自信を得たように見える一方で、ルーサは葛藤するとともに肩身の狭さを感じている。創始ドラゴンの召致の儀式において自分は失敗したと思っており、それが忘れられないためだ。優れた魔法の才能を持ちながらも、ルーサは卒業を先送りにしている。何年もかけて取り組んできた論文を完成させられないためだ。完璧主義を手放すことを学ばない限り、ルーサの芸術的理想は実現しないのかもしれない。

常時変化、マドゥル
エレメンタル、性別なし

 プリズマリ製のマドゥルは未完成のエレメンタルであり、自意識を発達させている。他の生徒たちの作品に触れるごとにマドゥルは適応し、変化し、新たな特性を取り入れ、継ぎはぎのような自身を更に複雑にしていく。マドゥルのどの部分が最初にできたのか、あるいはマドゥルが実際に何を求めているのかは誰にもわからない。それでもその存在は生徒たちに大胆な発想を与え、彼らは芸術的表現における既成の概念を捨て去る。

ロアホールド

歴史通、キーロル
吸血鬼、ノンバイナリー

 キーロルは筋骨逞しく好奇心旺盛な生徒だ。故郷の近隣には多くの遺跡があり、それらを探索して幼少期のほとんどを過ごしてきたため、苦労に巻き込まれることをためらわない。キーロルは家系の中では異端児である。家族のほとんどは政治家の道へ進んでいるため、同じく道を歩むのだろうという暗黙の期待が常に存在した。だがキーロルの関心はいつも過去にあった。ファイレクシアの侵略で多くの損失を被ったことで、歴史の探求と保存はこれまで以上に重要だとキーロルは感じている。ロアホールドに自分の居場所を見つけたものの、キーロルは今なお家族の期待と自分自身の情熱との間で揺れ動いている。

遺跡読解者、マイカ
人間、男性

 自分が歩いている地面について何かを学びたいなら、マイカに話を聞くのが一番だ。彼はきっと、夢にも思わないほど沢山の物事を教えてくれるだろう。マイカは歴史家として、文字通り最も深い歴史に関心を寄せている。最も遠い過去であっても、化石や鉱物や堆積物といった形でまだ多くの情報が残されていると彼は信じている。マイカは広大な次元の各地で標本を収集したり、岩石の中に潜む奇妙で形成途中のスピリットを召喚したりといった活動に多くの時間を費やしている。

メイジタワーのキャプテン、アジザ
ジン、女性

 花形アスリートであるアジザは、ロアホールドのメイジタワーチームとストリクスヘイヴン校内チームのキャプテンを務めている。また活動的で精力的な生き方の一環として、野外調査の方法論の研究にも積極的に取り組んでいる。常に動き回っている彼女は、食事よりもジョギングに誘ってくるようなタイプだろう。努力と練習こそが成功の鍵だとアジザは信じており、どれほど困難でも挑戦を止めてはいけないと皆を励ます。とはいえ彼女は言葉で激励するのは得意ではなく、むしろ行動で示すことを重視している。

歴史学ぶもの、ロアホールド
ドラゴン、女性

 エルダー・ドラゴンにしてストリクスヘイヴン大学の創始ドラゴンの一体、ヴェロマカス・ロアホールドは人々に強い関心を抱いている。彼女は観察眼こそ鋭いがよそよそしく、歴史上の出来事を見守り記録することを自身の責務と考えているが、必要と判断しない限り干渉はしない。その一方で非常に批判的であり、人々が過去から学ぶとともによりよい未来に向けて努力することを期待している。ヴェロマカスは工芸品や装飾品の収集家でもあり、長い生涯を通じて贈られた収集品は膨大な規模におよぶ。創造力と創造物はそれらを作り出した者よりも長く生き続ける、その事実に彼女は魅了されているのだ。

歴史追及者、クイントリウス
ロクソドン、男性

 ロアホールドの生徒であるクイントリウスは、プレインズウォーカーとして覚醒したことで広大な多元宇宙へと旅立った。彼は熱心な読書家であり、社交的な冒険家であり、異文化や歴史や神話への深い理解を持ち、図書館であろうと不気味な神殿であろうと同じようにくつろぐ。クイントリウスは長いこと謎めいたフォモーリの遺構を調査してきた。時の流れに消え去った、多元宇宙の入植者たちである。驚くべきことにその痕跡はクイントリウスを故郷アルケヴィオスへと導いた。彼は若きロアホールドの後輩たちを率いて、紛争の曠野へと答えを探しに赴く。

蘇る過去、エクスカーヴァ
スピリット、女性

 エクスカーヴァは、血の時代に活躍した軍馬の彫像が動き出したものだ。彼女は忠実で高貴な駿馬として数多の戦場を駆けた後、紛争の曠野での大戦で乗り手と共に命を落とした。霊となってもなおエクスカーヴァは鋭敏な軍馬であり、最も勇敢な者だけを乗せる。多くのロアホールドの生徒がエクスカーヴァの霊を召喚し、認められようと試みてきた。

帰還せし秩序、オーガスタ
スピリット、女性

 ロアホールドの生徒たちが成功し、心身ともに満たされているには、学部長間の円滑な権限移行が重要であるとオーガスタは考えていた。そのため彼女はいずれ来る自らの死に備えていた。精霊研究の専門家であるオーガスタは、死後すぐに召喚される儀式を考案した。結果として、ファイレクシア侵攻で命を落としたにもかかわらず、彼女の霊は今もなお暫定的な秩序の学部長の座に就いている。ロアホールドで召喚されたすべての精霊と同様に、このオーガスタもまた自身の過去の本質に過ぎず、時が経つにつれその姿が衰えていくことを承知している。そのため、彼女は後継者を見出して育成することに力を注いでいる。その地位にふさわしく、かつもうひとりの学部長であるプラーグが振るう混沌の手法に対抗できる者を。精霊である彼女が振るう魔法には限りがあるものの、今なお召喚術の指導や助言を生徒たちに与えている。

忍耐強い古物研究者、スーヴリル
オーク、男性

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アート:Andrey Kuzinskiy

 過去を研究するには時間がかかる。だが時操術を学ぶスーヴリルにとってそれは障害でも何でもない。彼は時間操作に関するクアンドリクスの学際的講義に触発され、時間操作方法論の実験を続けている。そして歴史的遺物を元の完璧な状態に復元する技術を開発した。時間はかかるものの、その成果は多くの同輩生徒たちの研究に役立っている。

クアンドリクス

観察眼ある配列者、タム
ゴルゴン、女性

 タムはクアンドリクスの2年生、謙虚で勉強熱心、そして少々熱情的でもある。聡明で理知的なタムにとってストリクスヘイヴンでの経験は、未知なる結末を発見するためのひとつの壮大な思考実験である。 タムは確率を書き換えるパラドックスの魔法を振るう。この魔法は一般的に現実として知られるものを小さな規模で歪めるが、彼女はまだその領域には至っていない。それでもクアンドリクスの授業を通して、急速にその能力へと磨きをかけている。

大界の放浪者、エミル
エルフ、男性

 エミルは美しきエルジョルの樹林で生まれ、幼い頃から自然を愛してきた。特に、原生地域の整備計画に強い関心を寄せている。大学で彼は「アウトドア・アーバニスツ」の責任者を務めている。これは学舎の外へと足を運び、自然世界を観察・評価し、さらなる理想的環境を作り出すための方法論を開発するための集団だ。

賢明なる推定者、バータ
バロッグ、女性

 バータはほとんどの時間を逆説の庭園で過ごし、その場所が地域の生物の生活環や生態に与える影響を研究している。彼女は生物多様性の逸脱についての専門家であり、精緻で生きているかのようなフラクタルモデルを用いてマナの変動に対する動物相の進化と適応についての仮説を立てている。逆説の庭園では、多くの生徒がこの神出鬼没の教授の研究室を求めて何日もさまようことが知られている。これは庭園の現象が生徒たち自身に与える影響をバータが分析しているためなのでは、と考える者もいる。

証明するもの、クアンドリクス
ドラゴン、女性

 先見的な思想家であるターナジール・クアンドリクスは、エルダー・ドラゴンにしてストリクスヘイヴン大学の創始ドラゴンの一体だ。彼女は常に、世界が秩序と完璧さを備えた高次の状態へ向かうための方法を模索している。理論の世界に生きているため、アルケヴィオスの住民たちの日常的な苦境にはしばしば無関心である。問題は根本から解決しなければならず、当座の解決策は無意味だと彼女は考えている。また、その場で手を差し伸べるよりも将来の争いを防ぐように現実を形作ることに重きを置いている。そのためターナジールは、放任主義でありながら密接に大学に関わっているという一見矛盾した立場にある。彼女は大学からの緊急の必要性にはほとんど対応しないものの、学部長や教授や生徒たちに助言を与え、大学をよりよい未来へと導こうとしている。

無限の解析者、ジモーン
人間、女性

 ジモーン・ウィーラ、数学の神童にしてダスクモーンの英雄的生存者である彼女はクアンドリクスを卒業し、大学院課程に入る前にラヴニカにて研究員としての経歴を開始した。彼女はダスクモーンが多元宇宙全体に及ぼす影響を懸念し、領界路の謎とその相互関係の解明を目指している――火想者からの膨大な要求、自身の研究、そして家賃の支払いをこなしながら。

際限なきもの、プリモ
フラクタル、男性

 プリモはジモーンが頼りにする相棒フラクタルだ。彼女がプリモを召喚したのは、狼に似たその姿が気に入ったからに過ぎなかった。だがダスクモーンから戻った時、ジモーンはプリモを送還したいとは思わなかった。世界を観察して関わるうちにプリモは独自の性格や特性を獲得し、ジモーンの友にして忠実な守護者という役割を真剣に受け入れるようになった。ジモーンに盾突くことは、プリモに盾突くことと同じなのだ!

実技の学部長、ネヴ
マーフォーク、男性

 ネヴはピンザリ諸島で育ち、アドリックスとは双子の関係にある。このマーフォークの兄弟は才能に溢れた数学魔道士であり、共に教師として緑と青のマナを融合させる技を長年教えてきた。キアンとイムブラハムの死後、ふたりはクアンドリクスの学部長に任命された。そしてそれぞれの強みと視点を活かして大学を導いている。学部長となったふたりの絶え間ない議論は激化するばかりだが、生徒たちが危険にさらされた時にはためらうことなく行動に移る――完璧に調和して。

 学部長として、ネヴは抽象理論の物理的な具現化に力を入れている。彼は様々な目的に沿う各種フラクタルの作成に長けている。自然の成り行きとは数多の方程式が複雑に絡み合った結果であり、備えこそがストリクスヘイヴンの未来を決める鍵であると彼は考えている。

生来の並行世界使い、アニナ
人間、女性

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アート:Anna Steinbauer

 アニナは大学院生であり、ハイドラのような生物に特別な興味を抱いている。アニナはその研究として、自然世界がフラクタルのように自己相似を繰り返す仕組みに目を向けている。現実世界に姿を現す理論的な現象を研究することで技術を磨き、より精巧な生物を構築できるようになると彼女は確信している。

ウィザーブルーム

交換留学生、ルーウェン
エルフ、男性

 “ルールー”ことルーウェンはローウィン出身のエルフであり、同族の中よりも自然とともに過ごす方を好んできた。よそよそしく冷淡で、時に無礼な態度も見せるが、大切な者を守るためならば獰猛に戦う。最近、彼はローウィンの有力者を裏切ってストリクスヘイヴンの生徒たちを助け、冒険を通して彼らと意外な友情を築いた。そして留学生としてストリクスヘイヴンに加わったものの、生徒同士のありふれた駆け引きや噂話に馴染むのに苦労している。それでも友人たちの助けを借りながら、彼はこの世界で自分の居場所を見つけようとしている。

死花の植物学者、アルニン
吸血鬼、ノンバイナリー

 アルニンはウィザーブルームの生徒で、食虫植物の栽培と管理を専門としており、いくつかの新種の植物を開発してきた。そして食虫植物が肉を消化して生命エネルギーを吸収する方法を、吸血鬼のそれと比較して理解することに大きな興味を抱いている。現在タイタンの墓で行っている実習にて、アルニンは様々な種類の害獣が在来の食虫植物の生育に及ぼす影響を調査し、害獣の栄養価を明らかにしようとしている。

脈の新学部長、モセオ
スケルトン、男性

 かつて骨術の教授であったモセオは、ファイレクシアの侵略の際に完成化寸前まで追い詰められた。だがその時、彼は素早い機転を利かせた。自身が完全に掌握される前に強力な(そして危険な)呪文を唱え、ファイレクシアの影響を身体から取り除くことに成功した。その軽い副作用として、彼の身体には動く骨格だけが残された。

 ウィザーブルームの教授陣の多くは、最前線の医療従事者として命を落とした。そのため戦後、モセオは亡くなったヴァレンティンの後任として脈の学部長に進んで就任した。彼は力ある骨術師であり、骨髄から魔法を紡ぎ出し、まだ生きている敵の体内の骨を操って意のままに動かす。その骸骨の姿に当惑する者も多いが、モセオ自身は以前の身体よりも今の方を好んでおり、生徒たちを怖がらせて楽しんでいる。とはいえ、最も臆病な生徒でさえ、モセオのペットであるスケルトンの害獣リナータと彼の不気味な冗談は大好きだ。

ぶらつく害獣、ブレック
邪魔者、男性

 ブレックは、ウィザーブルームから逃げ出して沼地で巨大に成長した害獣ブレックスの落とし子である。かつてブレックスはウィザーブルームの新人いじめに使われていた。新入生は脱走した害獣を連れ戻すよう言われるのだが、そこで目にするのは常軌を逸した巨大な害獣なのだ。最終的にブレックスは、考え得る限り最も悲劇的な形で連れ戻された――ファイレクシアの侵略の犠牲者として。彼はほんの少しだけ悼まれ……だがやがて彼にそっくりな害獣が学舎を恐怖に陥れるようになった。今やブレックはウィザーブルームの沼地に生きる愛すべき獣であり、大学の伝説的存在となったブレックスの生ける記憶である。

均衡を保つもの、ウィザーブルーム
ドラゴン、女性

 エルダー・ドラゴンにしてストリクスヘイヴン大学の創始ドラゴンの一体、ベレドロス・ウィザーブルームは物静かな性格であり、必要がない限り争いに介入することはない。極めて忍耐強く、観察と思索に重きを置き、正確な答えよりも沈黙と神秘こそが有益となる時を心得ている。そのため冷淡あるいは謎めいた印象を与えることもあるが、他者の境遇や感情を深く理解して思いやりを向ける。だが同時に、決断を下す際には感情を切り離す賢明さも持ち合わせている。ベレドロスは生死と穏やかな関係を築いており、死を嘆くことも死から目を背けることもない。そして彼女はストリクスヘイヴンを教授陣に託した2体目のドラゴンである。時には身を引くことが最善となる、そう悟ってのことだ。

デリアン・フェル教授
人間、男性

 デリアンはウィザーブルーム史上最年少の終身教授であり、屍術研究の先駆者だった。特に生と死の繋がりはデリアンが熱心に研究する題材だった。ある時、彼は自身の研究室にて死体となって発見された。同僚たちは彼の死を悼んだが、13ヶ月ほど経って彼は墓から蘇った。なぜプレインズウォーカーの灯を宿して戻ってきたのか、そしてその13ヶ月の間に彼の魂に何が起こったのかは今なお謎であり、デリアン自身が解明を目指している。そして、今や彼の心の奥底に潜む奇妙な飢えも、もうひとつの謎だ。

精髄を醸す者、ダイナ
ドライアド、女性

 ダイナは皮肉なユーモアのセンスを持つドライアドだ。茶をこよなく愛しており、あらゆる病気や気分に効く薬や魔除けや呪文の作成法を何百と知っている。彼女は鬱枯病に襲われて全滅したドライアドの森における唯一の生存者であり、その悲劇から同輩たちと距離を置くようになった。賢明でない手段によって森を蘇らせようとし、結局は失敗に終わった後、彼女は過去と向き合わざるを得なくなった。その苦難にもかかわらず、ダイナは社交とウィザーブルームの後輩を指導することに安らぎを見出し、共同社会に深く根を張ることに尽力している。失うものを理解しているからこそ、ダイナは今あるものを大切にし、自分が何を差し出せるのかを学ぶ意欲を抱いている。

のど首のゴルマ
邪魔者、女性

 かつてゴルマはウィザーブルームの生徒たちお気に入りの害獣として溺愛され、ありとあらゆるご馳走を与えられていた。やがて呪文の魔力源としてゴルマを使う時が来たものの、生徒はそれができず、代わりにタイタンの墓の自然へとゴルマを逃がした。以来ゴルマの食欲はありとあらゆるものに向けられるようになり、次の獲物が通り過ぎるのを口を開けてじっと待っている。タイタンの墓を訪れて度胸試しにゴルマを捕まえようとした愚かな生徒は、全員が二度と戻ってこなかった。


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