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プレインズウォーカーのための『ブルームバロウ』案内 その3
2024年7月17日
ブルームバロウ次元の探検はこの「案内」その3にて完了です!この次元とアニマルフォークの住民たちについてさらに詳しく知りたい場合は、その1とその2もぜひご覧ください。
バットフォーク {W}{B}
アート:Justin Gerard |
バットフォークは風変わりで神秘的な、夜行性の守護者たちです。迷信深く親切で、非常に保守的であり、忠誠心と伝統と秩序を強く意識しています。バットフォークの共同体では厳格に役割が定められています。彼らは月と星が示す予測可能な確実性に頼り、夜空のパターンに従って選択を行い、魔法の力を得ます。好意的に言えば、バットフォークは強い同胞意識を持つ、忠実で頼りになる守護者です。非好意的に言えば鈍感で、階級と秩序へと過度に固執しています。
バットフォークの性格
バットフォークの共同体では厳格な役割が定められ、明確な階級構造が定められています。大規模な共同体では、魔法の使い手や精神的指導者、老練の武術家の混成集団が指導者層を務めます。個々のバットフォークは孤独を好むことが多く、独りだけで巡回に飛びまわったり、静かに勉強に勤しんだりしています。夜行性であるため渓間の他の住民との交流は少なく、よそよそしく謎めいた存在であるとみなされることがよくあります。自分たちは渓間の守護者として運命づけられていると考えるバットフォークもおり、より大きなアニマルフォーク社会における繊細な安全の均衡を保つ役割を受け入れています。
バットフォークは均衡というものに大きな関心を抱いており、それを宇宙規模で考えます。占いや星見はバットフォークに人気の趣味であり、星の並びの中に理想を見出し、それに従って生活を送ります。そのため彼らは世間話や他者との関わりに苦労し、超然として奇抜な振る舞いを続けることがしばしばあります。バットフォークの共同体の中にすら、冒険に傾倒する、定められた道を捨て去るといった奇行に及ぶ者もいます。彼らは「漂い星」と呼ばれ、バットフォークの社会全体からは興味と苛立ちが入り混じった目で見られています。
夜の守護者たち
バットフォークは、他のアニマルフォークたちが眠る夜に渓間を守ります。バットフォークの中核となる信念のひとつは、すべての物事には均衡があるということへの理解です。昼のない夜、影のない光、死のない生はあり得ません。夜間の安全を担う彼らは単独で巡視を行うことが多いため、昼行性のアニマルフォークから生命力を要求して防御のための糧とします。強引にこのエネルギー収集を行う場合もありますが、彼らの奉仕と献身は疑う余地がありません。
月賛歌
月の4つの相(新月、上弦、満月、下弦)の終わりごとに、渓間の至る所でバットフォークが「月賛歌」と呼ばれる儀式を主催します。バットフォークはこの月賛歌にて自分たちの信念を共有し、生と死、光と闇の循環に対する敬意を伝えます。月賛歌は共同体の中でも最も尊敬され、最も力あるバットフォークの導きによって進められます。これはパーティーとしての面と、吉兆の儀式としての面を持ちます。この儀式においてバットフォークは、同じ月の相の間に生まれた他のアニマルフォークとしばしば一緒の時を過ごします。出席者たちのために占いが行われ、現在の月の相の間に生まれた子供たちには星図が与えられ、その親たちには彼らを育てるための指針が教えられます。この祝祭は月見の儀式で終わります――家族は天空を眺め、亡くなったばかりの愛する者に星を割り当てたり、祖先の星を見つけたりします。
渓間におけるバットフォークの役割
バットフォークは夜行性の守護者であり、渓間の祝祭や儀式の主催者でもあります。彼らの主要な役割のひとつは、共同体の組織と資源を用いて大規模な計画を立ち上げることです。主催者以外にもバットフォークは司祭や音楽家として活動しており、しばしば夜番を担当します。
バットフォークは神秘的な雰囲気に包まれています。渓間のあちこちで、彼らに関する風変りな噂や物語が頻繁に流れます。他のアニマルフォーク種族の若者たちが彼らを憤慨させるような話をすることもありますが、それは共同体の年長者たちによって速やかに黙らせられます。
バットフォークが冒険グループに参加することは稀ですが、渓間の住民を守りたいという思いに突き動かされて危険な任務に参加することもあります。冒険に参加したバットフォークは、鎧をまとう戦士から戦闘の流れを魔法で形作る邪術師まで、パーティーが必要とするどのような役割でも躊躇なく引き受けます。
他のアニマルフォーク種族との関係
厳格な社会構造を持ち、秩序に固執するためバットフォークはより無頓着で自由奔放なカワウソフォークとしばしば口論になります。共に空からの視点を持ち、構造と過程を好む空中の曲芸師としてバードフォークとは仲良くやっています。
魔法織り
バットフォークの魔法は、彼らが崇拝する星や夜空に関連するものです。星界やその先の世界の力に繋がった魔法は、世界を揺るがすほどの威力となります。バットフォークは魔法の詠唱の一部として歌うため、周囲の者たちに聴覚障害を引き起こすこともあります。時々バットフォークは些細な占いをしますが、予言者としての彼らの関心は遠い未来に向けられているため、多くのアニマルフォークにとっては無関係です。
バットフォークの建物と居住地
バットフォークの家々は精巧で複雑な構造をしています。木から吊り下げられ、あるいは木の中に建てられており、星型の明かりや複雑な尖塔で飾られた滑らかな曲線を描いています。それらは天空から着想を得ており、月の満ち欠けを思わせる壮大で広々とした建築と、天球儀が飾られた内装を特徴としています。
カワウソフォーク {U}{R}
アート:Wisnu Tan |
カワウソフォークは遊び好きで、興奮を求める賭け事師であり、嵐追いでもあります。根っからの水棲生物である彼らは社交的で交際上手、また刺激を好むため、他のアニマルフォークからは思慮に欠けて不必要だとみなされるような、無謀で命知らずの行動に走ることもあります。好意的に言って、カワウソフォークは大胆で陽気で冒険好きです。非好意的に言って彼らは不注意で軽薄、他者を危険にさらす傾向にあります。
カワウソフォークの性格
カワウソフォークは遊び好きで、賢く、好奇心旺盛です――彼らにとっては、すべてが遊戯です。極端な例になると、災厄の獣をわざと追い詰め、挑発してその雷を集めます。「今この瞬間を生きる」という態度を好み、行動の長期的な結果については考えないことが多々あります。カワウソフォークが真の意味で遺恨を抱くことはありません。償いをされたなら彼らは自分たちに向けられた大きな過ちを忘れ、再び親友となります。逆に、彼らは小さく些細な恨みを永遠に抱き続けます。
カワウソフォークは、できるだけ多くの時間を水上で過ごすことを好みます。彼らは遊び心のある住居付きの船を作り、川を行き来したり池に入ったりします。固い地面に足を踏み入れることなく一生を過ごすことも簡単です。カワウソフォークは縄張りを持ってはいませんが、自分たちこそが川の古強者でありその知識の専門家であると考えています。彼らの娯楽としては、川の挙動について謎をかけ合う、流れや地形を利用したレースや遊戯で競い合うというものがあります。
カワウソボール
カワウソフォークの間で最も人気の、かつ文化的な娯楽がカワウソボールです。これは継続的で終わりのない遊戯ですが、正確なルールは不明であり、その内容や条件は常に変化しています。カワウソフォーク以外の者にとっては完全に理解不能です。彼ら以外が把握しているのは、主に水中で行われるということと、災厄の獣が何らかの形で関与しているということだけ――点数の付け方、罰則、および不正な動きについての詳細は謎です。
嵐追い
幼い頃から、カワウソフォークは運動として嵐を追いかけます。これには、危険すぎると感じるまで災厄の獣に近づくことも含まれています。カワウソフォークの中でも偉大な嵐追いたちは、嵐を運ぶ災厄の獣の毛をむしり取ってきました。そしてカワウソフォークのほぼ全員が、燃えさしを手に入れようとして燃え盛るクズリの獣を少なくとも追いかけたことがあります。彼らは災厄の獣のエレメンタル魔法を貝殻や真珠の中に、あるいはガラスの球に捕えます。この手順は貝集めと呼ばれています。彼らは災厄の獣から採集した稲妻を特に好んでいますが、どうやらそれはカワウソボールにおいて特別な意味を持っていると思われます。また彼らは水を達者に操り、水をねじったり曲げたりして他者の注意をそらしたり、視界を遮ったり、あるいは混乱させることもできます。
渓間におけるカワウソフォークの役割
冒険に出ると、カワウソフォークは魔法の使い手として並外れた能力を発揮します。生まれつき危険を好む彼らはしばしば最初に災厄の獣と遭遇し、また災厄の獣を逸らす際にはしばしば最後に助けを求めます。
渓間で最も優れた漁師かつ潜水士であるため、カワウソフォークはしばしば他種族に手を貸して池の底に流されたものを回収します。また渓間の川を熟知しているため、水先案内役として重宝されます。空を飛べない者にとって川は最速の移動手段のひとつであるため、カワウソフォークはしばしば他アニマルフォークへと交通手段を提供します。催しや祝祭においては、カワウソフォークは軽業師として多いに活躍します。滑らかで機敏な動きや水と稲妻のまばゆい演出で皆を驚かせ、楽しませるのです。
他のアニマルフォーク種族との関係
カワウソフォークが最も仲良くできるのは、のんびりとして友好的なラビットフォークです。最も不仲なのは、皮肉にもカエルフォークです。カエルフォークは不敬な態度や楽観主義を不快に感じて苛立ち、一方のカワウソフォークはカエルフォークを退屈なだけだと感じています。
魔法織り
カワウソフォークは瓶や小物に魔法を閉じ込めて保存します。だいたいは嵐や雷の魔法です。彼らは時にそれを研究し、時にカワウソボールの試合中に不意討ちをするためにそれを使用します。
カワウソフォークの建物と居住地
カワウソフォークはラフトと呼ばれる集団で生活しています。これは住居付きの船を集めて繋いだものです。孤独に暮らしたいときはいつでもラフトから離れることができますが、最終的には戻ってきます。季節に一度、各ラフトにて縄の会が行われます。ラフトの構成員たちが大きな輪になって集まり、近況を報告したり、交易をしたり、物資を補充したり、その季節の競技に参加したりします。連結された家々の中央には水面が開いており、子供たちがはしゃいで遊べる安全な区域が作られています。
リスフォーク {B}{G}
アート:Steve Prescott |
リスフォークは尊大で陰鬱な、渓間の大地と土の世話役です。孤独を愛し社交的ではないため、リスフォークは必要にかられた時にのみ他者と協力します。彼らは渓間の土地を守り、養っています。その手段は災厄の獣の遺骸を埋める、腐食生物を育てる、耕作地を再生させるなど様々です。現実的である彼らは、最悪の事態に備えて十分な食料を蓄えています。好意的に言って、リスフォークは手際よく良心的な大地の守り手です。非好意的に言って、彼らはよそよそしく無礼で高慢です。
リスフォークの性格
リスフォークは死に執着している、あるいは病的であるような印象を与えることがあります。それは災厄の獣を埋葬するという役割や風変りなファッションセンス、魔法的な習慣から来るものです。リスフォークは自然との付き合いを好み、他のアニマルフォークと過ごすよりも、周囲の土地と触れ合う方に長い時間をかけます。また概して孤独を愛する性質のため、彼らはより広い共同体よりも自分たち自身の生存と維持に主な関心を持ち、必要とするものを他者に頼ることを好みません。
リスフォークは渓間の世話役にして耕作者であり、死は渓間の循環における重要な一部であると考えています――何しろ、生きているものはいつか死ぬのですから。貴重な資源を無駄にしている、あるいは渓間における自然の必然のサイクルを無視しているとして、彼らは頻繁に他のアニマルフォークへと軽蔑的な態度をとります。また、他のアニマルフォークが死を恐れたり嫌ったりすることをしばしば批判します。
蓄え
災厄の獣は厳しく急激な季節の変化をもたらします。それに備えて食料を保存することは、他のアニマルフォークに対する自分たちの責任であるとリスフォークは考えています。彼らは他のアニマルフォークと交換した食料を貯蔵し、多くの場合それらを漬物や乾物や塩漬けにして保存します。一般的な食料としては塩漬けの魚、野菜の漬物、ドライフルーツ、ジャム、冬カボチャ、ナッツ、種子などがあります。リスフォークは、災厄の獣の骨の隣に食料を保管することさえあります。恐ろしい自然の力が食料に吹き込まれることを期待しているのです。
災厄の屍術
災厄の獣は自然界を流れるはずのエネルギーを閉じ込めており、それは元来の場所へと返されるべきである――リスフォークはそう信じています。そしてそのために彼らは渓間のあちこちで災厄の獣の残骸を集め、埋葬の儀式を行います。少数のリスフォークはもっと直接的な屍術を実践しており、災厄の獣の残骸の力を用いて骨を操り、動かす能力を持っています。この力は厳重に守られた秘密であり、選ばれた少数だけに教えられています。
渓間におけるリスフォークの役割
リスフォークは渓間の大規模な共同体とはあまり交流せず、むしろ他の個々のアニマルフォークと関係を築く傾向にあります。リスフォークは死に対して不気味な関心を抱いているため、その噂は広まりやすく、多くのアニマルフォークがリスフォークと距離をとる原因となっています。マウスフォークの若者たちはしばしばリスフォークの玄関扉を叩くことで互いを挑発し合い、即座に逃げ出すことで知られています。ですがリスフォークの食料備蓄は作物の貯蔵と渓間全体の健康にとって不可欠であり、多くのアニマルフォークが彼らに頼っています。
リスフォークは土地の力を呼び起こす魔法だけでなく、優れた隠密戦闘の技術を持っているため、静かで目に見えない攻撃者となります。彼らは手強い戦士として尊敬されており、冒険のパーティーや巡視においては頼れる一員になります――加わってくれるよう説得できるのであれば。災厄の獣の残骸を集めて持ち帰れる見込みがあるなら、リスフォークが冒険のパーティーに参加する可能性は最も高くなります。
他のアニマルフォーク種族との関係
リスフォークはラビットフォークなど、農業に携わる他のアニマルフォークと特に親密な関係にあり、土壌を養う技術を豊富な食料と交換しています。過程の最終段階こそ異なるものの、両者とも食料生産を重視しているため相互利益の関係が生まれ、リスフォークは喜んでそれを維持しているのです。リスフォークの多くはバードフォークを嫌っています。彼らの英雄的行為は中身のない見せかけであり、他者を助けたいという彼らの願望は危険なほどに単純であると見なしているのです。
魔法織り
リスフォークは死体を動かし、骨を操る力を持っています。他のアニマルフォークに対してこの魔法を使うのは禁忌とされていますが、昆虫や災厄の獣はしばしば標的とされます。屍術にあまり興味のないリスフォークでも、魔法で土地を変化させて自分の意志に従わせることができます。
リスフォークの建物と居住地
リスフォークの家は大型で孤立した構造物であり、茂みや沼地に立てた支柱の上に、あるいは朽ちた木の上に点在しています。リスフォークの村の多くは、災厄の獣の骨を土台として細い枝を巻きつけ、その周囲に建てられています。
マウスフォーク {W}{R}
Mabel, Heir to Cragflame | アート:Aurore Folny |
渓間のマウスフォークは勇敢で、熱心で、心優しく、時には世間知らずなところもあります。彼らは英雄的な行動で知られ、しばしば栄光と宝物を求める冒険パーティーの一員となります。マウスフォークは家族としての強い誇りを持っており、それに駆り立てられて自身だけではなく家族の名誉のために奮闘します。彼らは危険を恐れず、しばしば躊躇することなく行動に移り、どんな危険であろうとも英雄的行為で立ち向かうべきだと考えています。好意的に言って、マウスフォークは勇敢で忠実な野心家です。非好意的に言って、世間知らずで無責任です。
マウスフォークの性格
マウスフォークは考えるよりも行動する者であり、好んで行動と冒険を求めます。綿密に計画を立てることはあまりなく、衝動的な性格であるため危険な状況に陥りがちです。それでもほとんどのマウスフォークには決断力があり、また楽観的でもあるため、どんなに悲惨な状況でも勝利への道を見つけます。
他者を助けたいという熱意から、彼らはしばしば渓間を守る戦いに身を投じます。冒険パーティーに参加する、渓間の防衛軍を率いて戦うなどです。社交的でありよく訓練された戦士であるマウスフォークは、指導者の役割を担うことがしばしばあります。
アニマルフォークの広範な共同体と深く関わっているため、彼らは他者のために身を捧げることを滅多に躊躇しません。多くのマウスフォークは栄光とスリルに惹かれ、尊敬する過去の勇士たちに負けまいと張り合い、英雄としての自分を証明しようとします。それは災厄の獣の攻撃をかわす、老カワウソの好物である貝を見つけるといった行動で成されます。英雄的行為は、どんな報酬よりもはるかに重要なのです。
小さな英雄たち
勇敢であることはマウスフォークの最大の美徳です。彼らの技と力を見くびる者もいるかもしれません。ですがその小柄な体躯には強固な決意や信念、戦闘技術が隠れており、最も懐疑的な相手からもすぐに尊敬されるようになります。英雄の崖に登頂することから危険な根の迷路の底にて災厄の獣の巣を探すことまで、マウスフォークが挑む試練は多岐にわたります。それぞれの試練が身体と心を強化し、同輩の中における自らの勇気を証明するのです。マウスフォークは敏捷性と力を高める魔法の呪文を習います。そして自らの体格を生かし、油断している敵に対して素早く立ち回ります。
数の力
マウスフォーク社会の基盤となるのは大家族です。通常は最年長者が率いており、ひとつの家に複数の世代が住んでいます。親密な大家族を構成するため、マウスフォークには沢山のおばやおじやいとこがおり、他のほとんどのマウスフォークを知っているか、少なくとも見聞きはしています。マウスフォークの共同体における決定は、家族の長老たちの集まりによって行われます。彼らは渓間の他の住民に対するマウスフォークの代表でもあります。マウスフォークのコミュニティは協力的であり、数の力を用いて、個々の能力では敵わない集団的な問題を克服します。
渓間におけるマウスフォークの役割
マウスフォークはしばしば冒険パーティーに参加したり、共同体の大規模計画に取り組んだり、渓間の防衛を担ったりしています。機転こそ利きますが衝動的であるため、危機の際には役に立ちますが、長期的な計画を立てる役割の第一候補になることはめったにありません。何事も共同体を第一に考えて行動しますが、中には全員の幸福よりも勇気と英雄的行為を優先する傾向がある者もおり、一生懸命努力すれば全員を救えると信じて、途方もない挑戦に単身挑みます。渓間のより大規模な社会の力となることにマウスフォークは大きな誇りを持っており、資源や希少な材料を求めて茨野原に遠征する機会があれば喜んで飛びつきます。
他のアニマルフォーク種族との関係
彼らはカワウソフォークとうまく付き合うのに苦労することがあります――共に冒険好きではあるものの、マウスフォークはカワウソフォークの遊びをしばしば見下します。それらは軽薄で、その時間とエネルギーを用いて他者を助ければいいのにと考えるためです。対照的にマウスフォークはカエルフォークを大いに尊敬しており、彼らの思慮深さと季節の予測を高く評価しています。
魔法織り
マウスフォークは、呪文を用いて速度と力を強化することに長けています。彼らが魔法を使うと、非常に速く動くためにその姿はぼやけて見えます。特に素早い者の動きは途切れ途切れの残像のように見え、多数のマウスフォークが敵を攻撃しているような印象を与えます。
マウスフォークの建物と居住地
マウスフォークの家は、草や葉を編んで作られた多層式の構造をしています。複数の家族が住むように設計されており、内部は小さくて居心地がよく、巣のような雰囲気を感じさせます。内部にはススキで作られたふわふわの寝台が置かれ、いくつもの丸い窓からあらゆる方向を見渡すことができます。
カエルフォーク {U}{G}
アート:Ekaterina Burmak |
カエルフォークは占い師であり、自然に関する知識を用いて災厄の獣の動きや渓間の季節の移り変わりを予言します。災害を防ぐ力があるため渓間のアニマルフォークからは高く尊敬されていますが、同じこの性質から彼らは悲観的になりやすく、恐ろしい破滅を告げがちです。カエルフォークは非常に知識豊富で、自然の要素を熟知しています。彼らは好奇心に突き動かされ、生涯に渡って自然界についての学びと発見を続けます。好意的に言えば、カエルフォークは思慮深く知識豊富です。非好意的に言えば、彼らは宿命論者であり、他者との協力を好みません。
カエルフォークの性格
カエルフォークは生涯に対して悲観的で宿命論的な見方をしています。占い師ではない者も、渓間の破滅に関する頻繁な予言を胸に刻み、不可避の恐ろしい未来という可能性に怯えています。悲観的な物事の見方をするため、しばしば他のアニマルフォークは世間知らずで愚かであると彼らはみなします。カエルフォークは、理想主義的ではなく現実的かつ実践的なアプローチを重んじているのです。
避けられない運命について劇的かつ大げさに語る、結果が不透明であっても最悪の可能性を思いつくというのは、カエルフォークにはよくあることです。危険が差し迫っていると感じると、カエルフォークは生き延びるための資源を真剣かつ熱心に確保しようとします。
森林農法と食糧探し
カエルフォークは自分たちが住む土地と独特の共生関係を維持しており、伝統的な農法を利用するよりも、ゆっくりと植物の成長の方向を形作り、複雑な生態系を維持することを好みます。カエルフォークは作物を植えるのではなく、周囲の環境を変えることで特定の植物相の成長を促します。段々になった棚を丘に刻み、そこに水を張ってクランベリーや米を育てたり、弱々しい植物が太陽光で萎れないように屋根を作ったりします。
占術と災厄
カエルフォーク独自の占術は、災厄の獣を巧みに誘導し、潜在的な被害を軽減するために役立っています。自然界の必要性と均衡に対する堅固で直感的な理解を発達させ、過去の災厄の経路を分析して今後の移動を予測することで彼らの技術は磨かれます。この知識は、さまざまな段階の具体性で未来を予測する魔法の呪文によって強化されます。基本的な段階では、カエルフォークの占い師は将来の大まかな形を見ることができても、変化を予測することはできません。ですが熟練の占い師は、数秒または数分先の動きを正確に見極めることができます。カエルフォークの占い師たちは、大規模な被害を防ぐために様々な計画を立てます。村全体を移動させる、川をダムで堰き止める、冒険者を送り出して災厄の獣の注意を引いたりするといったものです。
渓間におけるカエルフォークの役割
カエルフォークは冒険や戦いの開始時に重要な役割を果たします。冒険パーティーは出発前にカエルフォークの占い師と話をしたり、マウスフォークの騎士たちは災厄の獣との戦いの前に予言について相談したりするかもしれません。最も有能な占い師は、その技術を用いて災厄の獣の行動とそれに伴う季節の変化を予言します。これは、渓間に住むすべてのアニマルフォークの日常生活と生存にとって何にも代えがたいものです。多くのカエルフォークは、地域の農業や生態系に関する相談を受けます。具体的な内容としては、作物の病気の原因や、特定の場所に建物を築くことの影響などがあります。
概して控え目な性格ではありますが、カエルフォークはその技術と知識に確固たる自信を持っており、指導者の地位に尻込みをしません。頼まれたかそうでないかに関わらず、時には共同体の大規模計画を主導することもあります。
他のアニマルフォーク種族との関係
自然や周囲の世界に対する同様の敬意を持つため、カエルフォークはラクーンフォークを深く尊敬しています。一方で彼らはしばしばマウスフォークに不満を示します。その楽観主義は危険で世間知らずであるとしてカエルフォークは苛立ち、自分たちの安全をほとんど気にせずに危険に身を投じようとする欲求を理解するのに苦労しています。
魔法織り
カエルフォークは常に何らかの形で水を携帯しており、彼らの魔法はそれを用いるものがほとんどです。一般的な呪文としては水滴を放つ、水の波を起こすなどがあります。また、多くのカエルフォークは、水の魔法や占術魔法を用いて自分の手足を未来に投影し、ポータルを作って敵を驚かせるとともに遠くから不意討ちを仕掛けます。
カエルフォークの建物と居住地
カエルフォークは水辺に球形の家を構え、それらの集合が共同体を形成しています。建物は特定の家族向けというよりは特定の目的のために設計されています。
その他のアニマルフォーク
アート:Chris Seaman |
渓間にはイタチフォークやモグラフォークやキツネフォークなど、様々な他のアニマルフォークが暮らしています。渓間のアニマルフォークは喜んで彼らを家に迎え入れ、新たな同盟を築きます。自分たちの数は少なくとも、彼らの友は沢山います。
他次元からの訪問者
ブルームバロウは次元全体に及ぶ強力な魔法に縛られています。別の次元の生き物がブルームバロウを訪れると、必ずブルームバロウ次元土着の生物へと物理的に変化します。訪問者も住民も、この現象は次元自体が持つ固有のものだと推測しています。とはいえそれが自然の魔法なのか、持続する力をもつアーティファクトによるものなのか、強力な呪文なのか、次元を変える力を持つ災厄の獣なのか、あるいは何らかの神的状態の余波なのか、真実を発見できた者はまだいません。
今すぐ予約を
『ブルームバロウ』は8月2日に発売されます。お近くのゲーム店、Amazonなどのオンライン小売店、その他マジック:ザ・ギャザリングの製品を扱う販売店にて今すぐ事前予約できます。
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CATEGORY 読み物カテゴリー
戦略記事
コラム
読み物
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- 津村健志の「先取り!」スタンダード・アナライズ
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- ガフ提督の「ためになる」今日の1枚
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- かねこの!プロツアー食べ歩き!
- ロン・フォスターの統率者日記
- 射場本正巳の「統率者(2016年版)のススメ」
- マアヤのマジックほのぼの日記
- 金子と塚本の「勝てる!マジック」
- 射場本正巳の「統率者(2015年版)のススメ」
- 週刊連載インタビュー「あなたにとってマジックとは?」
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- 射場本正巳の「統率者(2014年版)のススメ」
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