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サイクルに向けて

Brian Braun-Duin
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2019年5月29日

 

 土地はマジックで最も根源的なカード・タイプだ。土地はすべてのデッキの健全さの大黒柱だ。我々は土地が置けなかったとき、引きすぎたとき、間違った土地を引いたときに気がつく。我々は土地を何枚プレイするか、もしくはさまざまなカードを使えるようにするにはどの割合がいいかを知るために数式を解く。我々は「そのマナ基盤がデッキを支えているか」どうかに基づいてデッキの動きを説明する。我々はデッキ構築の過程を説明するために「最高のデッキが何であってもそこに1枚土地を足す」という生意気な経験則を考え出した。

 土地はマジックで最も過小評価されたカード・タイプでもある。デッキは土地なしでは機能しないが、マジックのゲームの多くでは土地は我々が意識しているカード――呪文、クリーチャー、エンチャントなどデッキの軸になるカード――をプレイできるようにするための無視された導管にすぎない。

 もちろんこれが常に真実というわけではなく、一部の土地は基柱カードでもある。《ウギンの目》や《エルドラージの寺院》などの土地はあの支配的なエルドラージ・デッキの土台であり、《暗黒の深部》は《演劇の舞台》や《吸血鬼の呪詛術士》との素早く致命的なコンボによって多くの戦場を脅かしてきた。

 今でも、「アミュレット・タイタン」や「タイタン・シフト」のようなデッキの戦略の機能は、「アミュレット・タイタン」の《トレイリア西部》やバウンスランド、「タイタン・シフト」の《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》などの強力な土地によるものだ。家族全員が過ごせるだけの無限に楽しいエンドロールを流すために《ウルザの塔》《ウルザの鉱山》《ウルザの魔力炉》を揃えて《解放された者、カーン》を出す、一般的にはトロンとして知られている、ファンの大好きなトロナルド・マクドナルドみたいなデッキについての話はやめよう。私は《減衰球》を出したい、よろしく。

 結局のところ、土地とは最も独占的なカード・タイプな傾向にある。最高の土地はとても重要な理由によって最高なのであり、したがってモダンのようなフォーマットに土地が割って入るのは難しい。ほとんどの新作土地サイクルはフェッチランドとショックランドという実績ある定番の組み合わせを超えるには不十分だ。

 今から紹介する土地が新しいものではないというのはいいことだと思う。本日、私はこの土地サイクルを紹介することにとてもワクワクしている。これらは新カードではないが、モダンに新しくモダン入りする。

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 君たちが土地とサイクリングが好きだと聞いたので、この土地サイクルを引いたらその土地をサイクリングをできるように、サイクリングランドのサイクルをあげよう。

 これらの土地は今後数年のモダンに影響を与えるのに十分だろうか? 名前を見ていこう。 《忘れられた洞窟》……ああ、気にするな、やり方がまずかったかもしれないな。今行ったことは忘れてくれ。

 どう少なく見積もっても、これらの土地は素晴らしい。アートを手がけたノア・ブラッドレー/Noah Bradleyは《孤立した砂州》と《忘れられた洞窟》から始めてこれまでにほとん前例のないものを完成させた。彼はその中の赤い土地をサイクルの中で最も見た目の良いものにした。私は当然のように感動した。私に賛成しなくてもいいが、ただこの完全に主観的な意見に基いた事柄に関して君が間違っていて私が明らかに正しいということだけは分かってくれ。

 さて、なんの話だったっけ? ああ、そのとおり。真剣に私は質問の答えが「はい」だと思っている。これらの土地はモダンで十分な強さがある。そして我々はレガシー・フォーマットでの《壌土からの生命》とこれらの土地の相互作用を知っていればそれで十分だ。いみじくも「土地単」と呼ばれるレガシーでの戦略は《平穏な茂み》と《やせた原野》、そしてそれらと《壌土からの生命》の組み合わせとその戦略を補完する仲間たちを活用する。君は《壌土からの生命》を《外科的摘出》しようとして対応で《平穏な茂み》をサイクリングされて《壌土からの生命》を発掘されたことはあるだろうか? 私はある。そしてそれは気分のいいものではない。

 《壌土からの生命》はモダンで使用可能だというだけでなく、このフォーマットで最も強力なデッキの1つである「ドレッジ」のエンジンだ。もしこれらのサイクリングランドがレガシーで《壌土からの生命》と組み合わせるのに十分な強さなら、私はそれをモダンでやっても十分に強いほうに賭ける。

Alexandre Habert - 「ドレッジ」
モダン[MO]
2 《
2 《踏み鳴らされる地
2 《血の墓所
2 《樹木茂る山麓
2 《血染めのぬかるみ
2 《沸騰する小湖
1 《乾燥台地
4 《銅線の地溝
1 《宝石鉱山
1 《爆発域
-土地(19)-

4 《恐血鬼
4 《ナルコメーバ
2 《ゴルガリの凶漢
4 《秘蔵の縫合体
4 《臭い草のインプ
-クリーチャー(18)-
4 《信仰無き物あさり
4 《叫び角笛
1 《暗黒破
4 《安堵の再会
4 《壌土からの生命
4 《這い寄る恐怖
2 《燃焼
-呪文(23)-
4 《自然の要求
3 《稲妻の斧
3 《古えの遺恨
2 《減衰球
1 《突然の衰微
1 《貪欲な罠
1 《幽霊街
-サイドボード(15)-

 この「ドレッジ」デッキは《臭い草のインプ》や前述の《壌土からの生命》などの発掘を持つカードの発掘を行うことで、ドロー・ステップのドローを置換することによって機能する。発掘は後で戦場に戻すための《恐血鬼》や《ナルコメーバ》や《秘蔵の縫合体》などのクリーチャー、そして同様に対戦相手のライフをドレインするための《這い寄る恐怖》、フラッシュバックして大ダメージを与える《燃焼》を墓地に叩き落とす。

 ドレッジは安定していて強力なデッキであり、その戦略の根源は1ターンに複数枚のカードを発掘できることで、通常デッキの大部分を掘り進むために《信仰無き物あさり》や《安堵の再会》を使う。《壌土からの生命》はこのデッキにとってとんでもなく重要なカードだ。これはゲームの中盤にデッキを回し続けるまさにエンジンだ。これは《恐血鬼》を、ひいては《秘蔵の縫合体》を戻してくるための土地を見つけてきて、ゲームを決める威力の巨大な《燃焼》を打つための手札を増やしてくれる。

 《壌土からの生命》は大きく強化された。《壌土からの生命》はこのデッキのゲームを決める以外のすべてを行い、1ターンに複数のドローをすることもでき、これはまさしく「ドレッジ」の求めていることだ。これを機能させる方法は《壌土からの生命》を発掘して、それを唱えて《忘れられた洞窟》などのサイクリングランドと他の土地2枚を手札に加えることだ。それからそのターンにさらに発掘するために《忘れられた洞窟》をサイクリングする。十分なマナがあれば、《壌土からの生命》を発掘して土地を戻すために唱え、また発掘するためのサイクリングのループを、3マナを支払える回数だけ何度も繰り返すことができる。

 「ドレッジ」は毎ターン《壌土からの生命》を唱えたいが、《臭い草のインプ》などの大きい発掘をしてさらに深くデッキを掘り進むこともしたい。サイクリングランドが加わって、その両方ができるようになった。恐るべし。そして強力だ。恐るべき強さだ。

 もし「ドレッジ」のマナ基盤に1~2枚固定でサイクリングランドが入らなかったとしたら驚きだ。このデッキは赤ベースなので、最も入りそうなのは《忘れられた洞窟》だろう。これはすでにこのフォーマットで最も安定していて強力なデッキに少しの安定性と強さを追加する。喜んでもいいかな?

 このような土地の存在が、《秘蔵の縫合体》にあまり興味がないがサイクリングランドと《壌土からの生命》の相互作用に大きな価値を生み出す、他の《壌土からの生命》ベースのデッキが跳ね上がる助けになることを知っている人はいるだろうか。《溶鉄の渦》や《突撃の地鳴り》のようなカードは過剰な枚数の土地に興味があり、《田舎の破壊者》のようなクリーチャーは土地が墓地に落ちるのを見て興奮する。

 では《壌土からの生命》をプレイしないデッキについはどうだろうか? 私は間違いなく「白単ソウルシスターズ」や「黒単8ラック」のようなジリジリ削る単色デッキが、安定性のために《隔離されたステップ》や《やせた原野》に興味を示すのを見ることができた。多分「青単《予言により》」も同じ理由で《孤立した砂州》を欲しがるが、すでに《トレイリア西部》をプレイしている場合売り込むのは大変そうだ。これらの土地はマナ・フラッドを軽減することができ、そして1色しかマナが出せずタップ状態で出てくるという弱点は単色の戦略では大きく軽減される。

 このサイクリングするやつのサイクルはどんなデッキにも入る類の土地ではない。これらはタップ状態で出てきて1色のマナしか出せず、それは大抵土地をプレイしてそれにきちんと沿ったマナ・カーブで動きたいモダンのほとんどのデッキにとって深刻な欠点だ。大部分のフェア・デッキには色マナを出す点においてより良い仕事をする『アモンケット』のサイクリング2色土地サイクルを含む優れた選択肢がある。

 これらの土地はほとんどの普通のデッキには適さないが、しかしその一方でモダンは普通のデッキ向けのフォーマットではない。モダンはおかしなこと……クールなこと……他のフォーマットではできないことをやるフォーマットなんだ。モダンはデッキビルダーの楽園だ。《壌土からの生命》の他にこれらの土地が入るところがあるかどうか私には分からないが、皆がこの先どうやってそれを考え出すのかワクワクしている。

(Tr. MASUYAMA, Takuya / TSV YONEMURA "Pao" Kaoru)

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