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『コンスピラシー』 DE キューブドラフト!

『コンスピラシー』 DE キューブドラフト!

By 金子 真実(日本コミュニティ担当)

 みなさんこんにちは! 日本コミュニティ担当の金子です。

 いや~本当に寒くなってきましたね。こんなときは日本らしく、こたつに入ってみかんでも食べながら「マジック」をするのが一番です!

 こたつでゆっくりマジック! そんな時に最適なのが、今年発売した『マジック:ザ・ギャザリング ― コンスピラシー』です!

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 多人数戦ブースタードラフト用のセットとして発売したこのセット。こたつでワイワイと遊ぶには最適なセットですよ~! この冬、こたつでみかんと『コンスピラシー』!


......ってだけで終わると、ただの販促記事というか記事にもなってねーじゃねーか!と怒られてしまいそうですね。大丈夫です。この記事の目的はまた別にあります。ドラフト後、そのこたつ......もとい机の上はどうなっていますか? そう、こんな感じで、今日使ったデッキや使わなかったカードがどさーっと置いてあったりしませんか?

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 とはいえこの『コンスピラシー』は多人数戦ドラフト用セット。この後彼らに出番はあまりないでしょう。しょうがないですね。

......本当にしょうがないのでしょうか? 出番がない。そう言いました。本当に? そう。出番がないなら、作ってしまえば良いんです! そう、キューブドラフトで!

......って、「キューブドラフトってなに?」と思われるかもしれませんね。それでは、まずは「キューブドラフトとはなんぞや」というところから簡単に見ていきましょう!

キューブドラフトとは?

  • ブースターパックを使用しないで行われるドラフトの方法。
  • 「キューブ」と呼ばれる、十分な枚数のカードの束を準備し、これを15枚1組に分けて、それを「パック」に見立ててブースタードラフトをする。
  • 過去には、2012マジック・プレイヤー選手権でも採用されたフォーマット。Magic Online上でも、過去の様々なカードで構成されたキューブドラフトが行われている。

 どんなカードを入れるか全て自分で選べるのが最大の魅力です! 「あのカードと相性の良いこれを入れて......!」というようなことを考えながらキューブを作成するだけでも楽しいですし、それが本当に決まったら最高ですね!

 実際のブースターパックを使用せずに行うので、この「キューブ」さえ用意してしまえば遊ぶこと自体は無料で遊べるのも大きな魅力ですね!

『コンスピラシー』版 キューブドラフト!

 さて、ざっくりしたキューブドラフトの説明をしましたが、コンスピラシーにおいてのキューブドラフトは、プレイヤー選手権やMagic Onlineで行われたキューブとは少しばかり違います。これらのイベントで行われたキューブドラフトは、原則全てのカードは1枚ずつしかキューブに存在しませんでした。

 もちろん、今回の『コンスピラシー』版キューブドラフトも、全て1枚ずつ、そうですね、『コンスピラシー』の全カード210種、各1枚で遊ぶという手もあります。それはそれで面白いでしょう。

 ですが、それだといくつか『コンスピラシー』には、想定した働きをしないカードがあります。具体的には以下のとおりです。

同名のカードをライブラリーから持ってくるカード

 《鳴き叫ぶウミタカ》や《遠吠えする狼》、《霊気探知機》なんかがこれにあたります。

 プレイしても追加のカードが持ってこれないようでは、魅力は半減どころではありませんね。

カード名を指定する策略・カード

 具体的には、《ムッツィオの準備》や《秘密の召喚》などの策略・カードです。

 これらのカードは、特定のカードを複数集めることが前提とされたカードバランスになっています。


 こういった事情から、わざわざ1枚ずつといった形で構築するよりも、ほんとうにただ単純に目の前にある『コンスピラシー』のカードの山でそのまま遊ぶことをオススメします。

 もちろん、キューブ全体のバランスが悪く色の偏りがあったり、特定のデッキばかりが強くなってしまう可能性もあります。それに対応するにはキューブのバランスを調整することが必要です。......が、最初の1回を遊ぶときに、そんなことまで考えても大変です。まずは、ただ単に『コンスピラシー』で楽しく遊び、さらにそのカードを再利用してさらに楽しめば良いのです!

 さて、それではキューブドラフトを行う手順を、簡単にではありますが説明していきましょう。


キューブドラフトの手順

キューブを用意する
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 上でも説明したとおり、まずは「キューブ」と呼ばれるカードの束を用意します。必要最低枚数は、「プレイ人数×1パックあたりの枚数(15)×ドラフト使用パック数(3)」となります。例えば4人でプレイするのならば、基本的には最低180枚のカードがあれば、ということですね。多い分にはただ使用しないカードができるだけですので、問題ありません。「あのカード、ちゃんとあるのかなー?」というドキドキもキューブドラフトの魅力のひとつです。

 また、最低枚数については、後述する「1パックあたりの枚数」次第では多少上下します。

 スリーブに入れる場合、今後のゲームのために、全てのスリーブを統一する必要がありますのでご注意ください。

「キューブ」をシャッフル
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 ゲームの前にデッキをシャッフルするのと同様に、ドラフトの前に「キューブ」をシャッフルします。キューブ全体でのカードの量はかなりのものなので、シャッフルは何人かで手分けして行うと良いでしょう。

擬似パックを作成する
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 「15枚の束」を「各人3つ」ずつ、「キューブ」から作成します。これが、あなたがドラフトをする際に「開封」するパックとなります。基本的には15枚で作成するのが良いですが、パックの構成に合わせて14枚としても良いかもしれませんね。

 作り終わった擬似パックは、場所を取らないように、またどれがピックしたカードで、どれがこれから「開封」するカードなのかがわかるように積んでおくといいかもしれません。

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ドラフト開始!
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 ここからは、通常通りのドラフトを行うだけです! 少し違う点といえば、通常のパックとは違うため、とんでもないカードの出方をしたりすることです。もしかしたらそのパックはレアや神話レアだらけだったりするかもしれませんし、逆にそういったレアカードが1枚も入っていないかもしれません。

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策略にまみれたパック

 『コンスピラシー』の製品版パックだとありえない、同じパックから「策略・カード」が複数枚現れる可能性もあります。また、同名のカードが複数枚入っている場合もあります。全ては一期一会のパックです。ともあれ何よりドラフトを楽しみましょう!

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同じカードばっかりだ......と思ったら、ピックも凄いことに!
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ドラフト中困ったことがあると倒れこみたくなるのは、普通のドラフトもキューブも同じですね(笑)
ドキドキのドラフトのあとは、ゲームへ!

 ここまでくればもう、通常のドラフトと変わりありません! 存分にゲームを楽しみましょう!

さらに面白くするために

 まずは「キューブドラフト」で遊んでいただければわかると思うのですが、この遊びの可能性は無限大です!

 最初にも少し触れましたが、「キューブ」のバランスのためにカードの調整をしたりはもちろん、それこそただ遊ぶだけならば、入れるカードは『コンスピラシー』にこだわる必要もありません。

 多人数戦で楽しむためにある程度の『コンスピラシー』のカードは必要ですが、入ったら楽しそうだと思うようなカードは、どんどん入れてみると良いでしょう。そうですね......同じ多人数戦で遊ぶ製品、『マジック:ザ・ギャザリング ― 統率者』のカードを混ぜてみたりしても面白いかもしれませんよ!

ドラフトでいつ取ろう!?

終わりに

 いかがだったでしょうか? 簡単にではありますが、ちょっとした遊び方を提案してみました。

 マジックにも色々な楽しみ方があります。ガチガチのトーナメントプレイもひとつのマジックですが、友達とわいわい遊ぶのもまたマジック! キューブドラフトは、友達とわいわいできる素晴らしい遊び方です。さらにわいわい楽しくできる多人数戦をできるなら、パーティーゲームにはぴったり!

 ぜひ、『コンスピラシー』から始まるキューブドラフトを楽しんでみてください! 今年の冬は、こたつに『コンスピラシー』、そしてキューブドラフトで乗り切ろう!

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