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「マジック・プロツアー殿堂」2026年殿堂入りメンバー発表

Corbin Hosler

2026年8月22日

 

 マジック・プロツアー殿堂が復活し、新たに3名がその名を連ねることとなった。

 最初の殿堂入りメンバーが選出されたのは2005年であり、その筆頭には「ジョニー・マジック」ことジョン・フィンケル/Jon Finkelがいた。その後もカイ・ブッディ/Kai Budde、ガブリエル・ナシフ/Gabriel Nassif、ウィリアム・ジェンセン/William Jensen、ルイス・スコット=ヴァーガス/Luis Scott-Vargasから、八十岡翔太、ウィリー・エデル/Willy Edel、リー・シー・ティエン/Lee Shi Tian、リード・デューク/Reid Dukeに至るまで、数々の伝説的な名前が加わってきた。つまり、殿堂とは『マジック』の歴史そのものを証明するとともに、その歴史が称えるに値するものであることを示す存在なのである。1996年のプロツアー創設の礎となった競技そのものを称えるものであり、天才たちが現れては去り、王者たちが栄光と挫折を経験し、それでも勝ち続けるプレイヤーたちがいたこのゲームにおいて、究極にして永続する栄誉なのである。

 要するに、殿堂入りとは『マジック』の競技プレイヤーが手にできる最も名誉ある栄誉であり、それまで積み重ねられてきた無数の小さな瞬間とプレイヤーたちによって築かれた競技シーンに、その名を永遠に刻む瞬間なのである。世界選手権の優勝タイトルが合計3つ、数え切れないほどのフィーチャー・マッチ、そして特大の剣を1本持つ3名が新たに加わることで、『マジック』の殿堂入りプレイヤーはちょうど51名となる。いずれも最高峰の中の最高峰を体現する者として選ばれたプレイヤーたちである。

 今年の殿堂入りメンバーは、現役の殿堂入りプレイヤーまたは現役プレイヤーから選ばれた者、長年活動するレポーターやコメンテーター、そしてプロツアーを直接経験したことのあるウィザーズ・オブ・ザ・コースト社員からなる40名の選考委員会によって選出された。候補となるためにはトップフィニッシュを5回以上達成しており、そのうち少なくとも1回が2020年以降、さらに少なくとも1回が1994~2019年のものである必要があった。資格を満たしたプレイヤーが殿堂に選出されるには、投票の60%以上で名前が挙げられる必要があり、公式の選考基準は「プレイヤーの成績、プレイ能力、誠実さ、スポーツマンシップ、そしてゲーム全般への貢献」であった。

 前置きはここまでにしよう。2026年マジック・プロツアー殿堂入りメンバーは以下の通りである。

  • ハビエル・ドミンゲス/Javier Dominguez
    • 40票獲得
  • 行弘賢/Ken Yukuhiro
    • 37票獲得
  • ジャン=エマニュエル・ドゥプラ/Jean-Emmanuel Depraz
    • 24票獲得

2026年殿堂入り投票結果を見る

 ドミンゲスは、1回の投票においてすべての投票用紙に名前が記された史上初のプレイヤーとなった。『マジック』世界選手権で複数回優勝した史上わずか3人のプレイヤーの1人にふさわしい栄誉である。ドミンゲスは2018年と2024年に世界選手権を制しており、それらは驚異的な通算11回のトップフィニッシュの一部である。その内訳は2020年以前に6回、それ以降に5回となっている。

 ドゥプラもまた世界王者である。2023年の第29回マジック世界選手権で優勝し、その後2025年にも世界選手権トップ8への返り咲きを果たした。2020年以降だけで驚異的な6回、通算では8回のトップフィニッシュを達成しているドゥプラは、この5年間において最高峰の技術を持つプレイヤーの1人としてたびたび名前を挙げられてきた。選出に必要なちょうど60%の票を得ての殿堂入りは、彼が継続して見せてきた卓越した実績を物語るものである。

 行弘についても同様である。2020年以前にトップフィニッシュ4回とチーム・シリーズ優勝を達成し、それ以降にもさらに5回のトップフィニッシュを重ねている。その中には2025年のプロツアー『マジック:ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』での優勝も含まれている。心火の英雄として赤単を駆り、長年待ち望んだプロツアー優勝をつかみ取ると、『マジック』史上屈指のトロフィー写真に収まった。しかも、それは行弘にとって輝かしい1年の始まりに過ぎなかった。その後も第31回マジック世界選手権とプロツアー『マジック:ザ・ギャザリング|マーベル スーパー・ヒーローズ』でトップフィニッシュを達成し、殿堂入りにふさわしい実績を確固たるものとしたのである。

 この3名は今年11月のMagicCon: Atlantaにて、正式に殿堂入りを果たす。私はまもなく殿堂入りする3名それぞれに話を聞く機会を得た。これまでの歩みを振り返ってその功績を称えるとともに、これからについても尋ねてみた。

行弘賢

プロツアー『マジック:ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』優勝者、行弘賢

 

行弘賢

 

出身国:日本

プレイ開始:2008年

トップフィニッシュ:9回

タイトル:プロツアー『マジック:ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』優勝、チーム「Musashi」でのチーム・シリーズ優勝、2025年プレイヤー・オブ・ザ・イヤー

 ファンの記憶には、「プロツアー『マジック:ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』」における行弘の劇的な優勝が永遠に残っているだろう。しかし東京在住の彼は、2016~17年に日本のスーパーチーム「武蔵/Musashi」の一員として勝ち取った国際的なチーム・シリーズのタイトルについても、それと同じほど誇りに思っている。武蔵には山本賢太郎、プロツアー『マジック:ザ・ギャザリング|マーベル スーパー・ヒーローズ』王者の市川ユウキ、そして殿堂入りプレイヤーの八十岡翔太も所属していた。

 「私が最も誇りに思っていることは2つあります。プロツアー優勝と、武蔵でのチーム・シリーズ優勝です」と彼は振り返る。「プロツアー優勝は人生を通しての目標を達成したものでしたから、間違いなく人生で最も誇りに思っている実績です。チーム・シリーズ優勝については、オールスターばかりのチームに加わり、その一員として優勝に貢献できたことで、その後の『マジック』人生における自信につながりました。」

 そして今、行弘は長年憧れてきた者たちと肩を並べることとなった。そして彼は、そこに新たな挑戦を見出している。

 「競技シーンを彩ってきた殿堂のスーパースターたちは、私が『マジック』を始めたころに憧れていた存在でした」と行弘は振り返る。「世界中の『マジック』コミュニティから認められた殿堂入りプレイヤーは、すべてのプレイヤーにとって特別な憧れの存在です。そうした特別なプレイヤーを育んでいくことは、『マジック』の長い歴史にとって非常に重要なことだと思っています。私にとって今回の殿堂入りは、『マジック』の中に自分の場所を与えてもらったような感覚です。いつでも帰れる場所ができたことで、これからの人生に何があっても、私はずっと『マジック』をプレイできるでしょう。これ以上嬉しいことはありません。」

 「殿堂入りはひとつの目標であると同時に、新たな始まりでもあります。これからも、殿堂入りプレイヤーとして認められるような実績を残していきたいです。」

ジャン=エマニュエル・ドゥプラ/Jean-Emmanuel Depraz

第29回マジック世界選手権優勝者、ジャン=エマニュエル・ドゥプラ

 

ジャン=エマニュエル・ドゥプラ

 

出身国:フランス

プレイ開始:2005年

トップフィニッシュ:8回

タイトル:チーム・フランスでの2018年ワールド・マジック・カップ優勝、第29回マジック世界選手権優勝

 プロツアーのトッププレイヤーたちの中でさえ、同業のプレイヤーから「本当の世界最高のプレイヤー」と評される者はほとんどいない。しかしジャン=エマニュエル・ドゥプラは、その輝かしいキャリアの長い期間にわたって、そうした称賛をたびたび受けてきた。2018年にビルバオで開催された「プロツアー『イクサランの相克』」でのトップ8から始まり、2023年の世界選手権優勝へと至った、10年にわたる卓越した活躍の中でのことである。

 彼が成し遂げてきたことは、他のどの殿堂入りプレイヤーの歩みにも引けを取らない。2018年にはアルノー・オクミラー/Arnaud Hocquemiller、ティモシー・ジャモ/Timothée Jammotとともにワールド・マジック・カップを制し、その後2019年のミシックチャンピオンシップⅤ、プレイヤーズツアー、そして2020~2021年マジック・プロリーグ・ガントレットの最終順位で次々と2位に入賞した。さらに第27回マジック世界選手権では高橋優太に次ぐ準優勝を果たした。数々の世界選手権出場に加えて、2017年のグランプリ・ワルシャワで挙げた自身初の大型大会優勝とワールド・マジック・カップ優勝も、ひときわ目を引く実績である。

 世界選手権決勝であと一歩届かなかった経験がドゥプラを突き動かし続けた。そして2年後の第29回マジック世界選手権にて、これまであと一歩で逃してきたタイトルの影を振り払い、決勝で小坂和音をストレートで破って、圧倒的な10年間を世界王者の座で締めくくった。その後もトップフィニッシュをさらに2回重ねており、その中には2025年の第31回マジック世界選手権で達成した、驚異の3度目となる世界選手権トップ8も含まれる。

 「2010年代の初めから熱心にプロツアーを観ていて、目を輝かせながら見ていたプレイヤーがたくさんいました。だから選ばれたと知ったときは、心の底から舞い上がるほど嬉しかったです」とドゥプラは自身の選出について語った。「私の考えでは、『マジック』はスキルや注ぎ込んだ努力と成功との関係という意味で、とても厳しいゲームです。トップフィニッシュをある程度基準にしているとはいえ、長期にわたり安定して活躍したプレイヤーを評価するものが存在することには意味があります。トップフィニッシュを何度も達成している人でさえ、どれだけ努力しても、次の1回が保証されているわけではありません。だから、そういうプレイヤーに『歴代最高のプレイヤーの1人と呼ばれるだけのことは十分に成し遂げた』と伝えることは、実際にそこでキャリアを終えるかどうかにかかわらず、そのキャリアを締めくくる素晴らしい方法だと思います。」

 「殿堂が復活するかどうかすらわからない中で、何年も夢見てきたことです。しかも復活後最初の殿堂入りメンバーとして選ばれたのですから、とても大きな名誉だと感じています。」

ハビエル・ドミンゲス/Javier Dominguez

2018年マジック世界選手権優勝者、ハビエル・ドミンゲス

 

ハビエル・ドミンゲス

 

出身国:スペイン

プレイ開始:2001年

トップフィニッシュ:11回

タイトル:2018年マジック世界選手権、ミシックチャンピオンシップⅤ、第30回マジック世界選手権

 マジック・プロツアー殿堂史上初めて満票で選出されたプレイヤーについて見ていけば、ハビエル・ドミンゲスへの投票がむしろ遅すぎたことに異論を挟む余地はない。個人戦のマジック世界選手権で2度優勝した史上わずか3人のうちの1人であり、世界選手権の決勝を3度戦った史上わずか2人のうちの1人でもある。ドミンゲスのトップフィニッシュ11回は歴代7位の記録であり、そうした大会で獲得した3つのトロフィーは、彼を極めて稀有な領域へと押し上げている。『マジック』の歴史上、それだけのトロフィーを掲げたプレイヤーは他にわずか8人しかいないのである。

 ドミンゲスが、自身の2度の世界選手権優勝を忘れることは決してないだろう。しかし、その優勝への原動力となった世界選手権での敗北もまた、決して忘れることはない。

 「2017年に準優勝したこと。私にとって殿堂への道が本当に始まったのは、そこだった」と彼は説明する。「世界選手権で優勝するなんて、いつも手の届かないものに感じていた。そもそも自分がそこでプレイするような人間ではない、という感覚だった。でも実際にそこまで行くことができたんだ。それだけで、ある意味では勝利のように感じる。その先、自分ならやれるとわかったから。」

 今回の殿堂入りによって、ドミンゲスは単なる元世界王者ではないことを証明した。彼は世界で最も成功しているプロツアーの調整チームのひとつでキャプテンを務め、仲間を導く存在でもある。そしてそのすべてを経験しながら、ゲームをプレイする喜びを失うことはなかった。

 「ただただ特別だ。こんなものは他にない。人生で二度と起こることのない、唯一無二の瞬間だからこそ特別なんだ。まさに、これはそういうものなんだ。私は人生の大半を『マジック』とともに過ごしてきました。これは、そのことを認めてもらえたということなんだ」とドミンゲスは感嘆する。「自分がこうなるとは思ってもいなかった。自分が偉大なプレイヤーの1人になることなんてないと思っていた。そんなことは不可能だと思っていた。でも今、私はここにいる。ということは、どこかにかつての私と同じように、自分にはそんなことはできないと思っている人がいるはずだ。」

 「でも、できる。それが私の物語だ。」


 行弘賢、ジャン=エマニュエル・ドゥプラ、ハビエル・ドミンゲスの3名は、今年後半に開催されるMagicCon: Atlantaにてマジック・プロツアー殿堂入りを果たす。式典は2026年11月15日(日)に現地で開催され、twitch.tv/magicおよびPlay MTGのYouTubeチャンネルでも配信される。どこから参加するにせよ、『マジック』の世界的な舞台でこの3名をともに祝えることを楽しみにしている。

 次回の殿堂入りメンバーは2028年に選出される予定である。再び『マジック』史に残る偉大なプレイヤーたちを称えられることを楽しみにしている。殿堂についての詳細は、こちらの記事を確認してほしい。

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