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お知らせ
MTGアリーナ:ゲーム更新情報――『フォーゴトン・レルム探訪』(2021年7月)
2021年7月2日
(編訳注:記事中に記載の日付や時刻は、特記がない限り太平洋夏時間です。また、ゲーム画面は英語版の開発中のものです。)
君たちは酒場で出会った
やあようこそ! 今回の「ゲーム更新情報」では、D&Dとのコラボセット『フォーゴトン・レルム探訪』についてや、いくつかのクライアントの改善、今後の展望などについてお伝えします。
どうぞお掛けください。早速始めましょう。
コンタクト・アザー・プレイン
ここ数年、毎年夏は基本セットが発売されていましたが、今年は違います。『フォーゴトン・レルム探訪』で、フェイルーンへの旅をお楽しみください。今回は「ダンジョンズ&ドラゴンズ」の世界をマジック:ザ・ギャザリングへ組み込みました。もちろん、新たなメカニズムや強力な新カード、最高のリミテッド体験など、いつものマジックらしさもすべて味わえます。そしてD&Dの経験がある方やこのゲームについて聞いたことがある方は、馴染み深いものに多く出会えるでしょう――ダンジョンもドラゴンも、ダイスもありますし、新しい切り口のものや昔ながらのものもたくさん登場しますよ。
ダンジョンズ
「ダンジョン探索」はD&Dのキャンペーンにおける古典的な要素であり、『フォーゴトン・レルム探訪』にてマジックにも登場します。マジックにおける「ダンジョン」は新しいカード・タイプです。このカードはデッキやサイドボードに入れるものではありません。ゲーム開始時にはゲームの外部にあり、「ダンジョン探索をする」と指示されたときに盤面に現れます。
今回のセットでは3つのダンジョンが登場し、ダンジョンに関わるカードを確認する際にそれらのダンジョンも確認できます。デスクトップ版ではカードにマウスカーソルを合わせて右クリックするとダンジョンの確認画面に切り替わります。モバイル版ではカードを長押しするとダンジョンの一覧を確認できます(「変容」で重なっているカードの確認と同様に機能します。)
まだダンジョンに入っていないときに「ダンジョン探索をする」と、あなたはこのセットで登場する3つのダンジョンから1つ選んで入ります。
最初は入り口、つまり一番上にある最初の部屋から始まり、その部屋の能力が誘発します。その後ダンジョン探索が進むにつれて、次にどちらの部屋へ入り能力を誘発させるか選ぶことになります。
そしてダンジョンの最下層にたどり着くと、そのダンジョンを踏破したことになります。次にダンジョン探索をする場合、あなたは先ほど入ったばかりの同じダンジョンも選べますし、別の新しいダンジョンに挑戦することもできます。ダンジョン探索についてもっと詳しく知りたい方は、メカニズム記事をご確認ください。
このセットにはダンジョン探索をするカードが多種多様に存在し、ダンジョンを踏破していればボーナスがつくカードもたくさんあります。それらを戦略にどう活かすかは、プレイヤーの皆さん次第です。
そしてもちろん、ダンジョンには強力な敵がつきものですよね。中でも特に恐ろしいのは……
ドラゴンズ
ドラゴンもまたD&Dの冒険に欠かせない存在であり、マジックにおいても古くからゲームの一部になっています(《チビ・ドラゴン》や《シヴ山のドラゴン》、《ニコル・ボーラス》はご存知ですよね)。『フォーゴトン・レルム探訪』ではエボンデスのような伝説級の敵からレッド・ドラゴンやドラゴンの女王ティアマトまで、さまざまなドラゴンが登場します。
そしてこれに負けじと、プレオーダー・セットやマスタリー・パスでも色彩豊かなドラゴンのペットたちが登場します。
ダイス
ダンジョンやドラゴンがD&Dプレイヤーにとって印象的で馴染み深いものであるのは間違いありませんが、愛されながらも恐れられるものと言えばダイスをおいて他にないでしょう。『フォーゴトン・レルム探訪』では、黒枠カードで初めてd20(20面ダイス)が使われます(銀枠ではずばり《Sword of Dungeons & Dragons》がありました)。
このセットには、20面ダイスの出た目によってさまざまな効果を持つカードがいくつかあります。それらには、出た目によって何が起こるかが書かれた「結果表」が印刷されており、多くは「20」を出したときに強力なボーナスがつくようになっています。もちろんMTGアリーナでもダイスを振りますし、結果表も書いてありますので、出た目で一喜一憂するのをお楽しみください。もっと詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
発見
D&Dのプレイの真髄は、物語を紡ぐことにあります。『フォーゴトン・レルム探訪』では、カードによって物語をさらに伝えられる新たな要素が登場します。
例えば、今回は基本土地にもフレイバー・テキストがつき、冒険の様子や有名な場所が表現されています。
MTGアリーナでもこのフレイバー・テキストを味わっていただけるよう、フレイバー・テキストの表示方法に微調整を加えました。ルール・テキストを持たないカードについては、カードに直接フレイバー・テキストが表示されるようになります。
それから、能力や選択肢にフレイバーに満ちた言葉がついているカードもあります。それらの言葉はメカニズム上の意味を持ちませんが、そのカードの特性や能力をわかりやすく伝え、あるいはそのカードの物語を伝えます。
フェイルーンもまた歴史に富んだ世界であり、多くのキャラクターにその物語や冒険の旅、他のゲームを通してファンがついています。『フォーゴトン・レルム探訪』ではそれらの人気キャラクターたちがマジックに登場し、長年の友人たち(や敵たち)とともに戦い、また新たな出会いを楽しむことができます。
カード・スタイルもD&Dファンの皆さんに馴染み深いものになっています。クリーチャーは「モンスターマニュアル」を思い起こすイラストで、土地にはモジュールを彷彿とさせるスタイルが用意されます。
(そう、左の画像は土地なのです!)MTGアリーナではこれまでと同様に、イベントの賞品やストアでのセット購入でこれらのカード・スタイルが手に入ります。
デック・オヴ・メニー・シングズ(横並び版)
私たちは『フォーゴトン・レルム探訪』の実装に加えて、特にモバイル版における使いやすさや快適さの改善を続けてきました。
今回の更新における大きな改善点として、モバイル版でもデッキを横並び表示にできるようになります。皆さんにとって馴染み深い、デッキのカードを重ねて並べる方法です。
さらに、デッキ構築モードにおける横並び表示時のカードの増減についても、新たなインターフェイスを追加しました。カードをクリックすると1枚ずつ抜けるのではなく、枚数を増減できるインターフェイスが表示されます。また、(PC版のみですが)カードをデッキ外へドラッグすれば全枚数一気に抜くこともできます。
このインターフェイスは自由にカードを追加できる場面にのみ適用されます。つまり通常の構築デッキを作るときのみで、リミテッドやシングルトンのイベントでは土地にしか適用されません。これまでと同様に、カードをクリックするとそのカードが抜けます。
君は林に差し掛かった
デッキ構築に関する更新の他にも、私たちはモバイル版におけるユーザー体験の改善に取り組んできました。フル操作モードへの切り替えがやりやすくなり(アバターかフェイズ表示バーを長押しで切り替えられます)、手札のカードやタブレット端末でドラフトをする際のカードの表示が少し大きくなります。また、内部パフォーマンスの向上により、高性能端末において影の表現をつけることもできました。
そしてすべての端末において、「ブロックをやめる」ボタンを追加しました。このボタンは戦闘時にブロック・クリーチャーを宣言する際に表示され、「攻撃をやめる」ボタンと同様に機能します。ブロックの割り当てをボタン1つでキャンセルし、新しいプランに切り替えることができるのです。
それから、「土地を提案」ボタンが100枚デッキでも適切に機能するようになるなど、その他小さな改善もあります。『フォーゴトン・レルム探訪』実装に伴うアップデートについての詳細は、そのときに公開となるパッチノートをご確認ください。
夢の円環のドルイド
最後に、今後の展望や変更をお知らせします。
「ミッドウィーク・マジック」――MTGアリーナで行われる、「自宅でFNM」に代わるイベント
私たちが2020年の3月に「自宅でFNM」を創設したのは、当時世界中のプレイヤーの皆さんがいつもの方法で行きつけのゲーム店とのつながりを保つことができなかったためです。「集まること」ができなくてもフライデー・ナイト・マジックの楽しさを味わっていただきたいと考えて始まったのが、このイベントなのです。幸いなことに、現在は多くの地域で店舗イベントが再開され、店舗でのFNMを開催する店舗も増えています。
そのことを鑑みて、私たちはFNMを店舗ならではの体験に戻したいと思いましたが、MTGアリーナでの「自宅でFNM」イベントの楽しさも残したいと考えました。
そこで私たちは「自宅でFNM」イベントを変更し、火曜日と水曜日に開催することにしました。少しですが開催期間が長くなるのでより参加しやすくなり、イベント名も「ミッドウィーク・マジック」に変更されます。イベント形式はこれまでと同じで、参加費無料で賞品として個別カード報酬が2枚手に入ります。装飾アイテムが手に入るコードも引き続き配布され、オンラインでも(安全な地域では)直接店頭でももらえます。今はまだ金曜日をMTGアリーナのイベントで楽しむことができますし、行きつけの店舗で友人たちとの楽しい時間を過ごすこともできます。
「ミッドウィーク・マジック」は7月13日より開催予定です。
『パイオニアマスターズ』実装の作業を一時停止
この1年ほどでヒストリックは急激な成長と変化を見せ、ユニークで魅力的なフォーマットになっています。ヒストリックの独自性を感じられることに私たちは心を躍らせており、引き続きその独自性を発展させていきたいと思っています。
しかし残念ながら、ヒストリックの独自性を高めながらパイオニアへの対応をするには、私たちのスケジュールに余裕がありません。今後もヒストリックの成長にともないパイオニアの導入に向けて前進しますが、当面の間は『パイオニアマスターズ』実装の作業を停止させていただきます。したがって、『パイオニアマスターズ』の来年のリリースは見込めません。このセットをリリースするという確かな計画はありますが、今はヒストリックの拡張に注力していきたいと思います。
ローテーションの準備
『フォーゴトン・レルム探訪』は、今年9月のスタンダード・ローテーション前の最後のセットでもあります。9月には『イニストラード:真夜中の狩り』がMTGアリーナに実装され、それにともない古い方から4つのセットがスタンダードを去り、環境は生まれ変わるのです。
今回のローテーションでは、『エルドレインの王権』、『テーロス還魂記』、『イコリア:巨獣の棲処』、『基本セット2021』の4セットがヒストリックでのみ使用可能なセットになります。『ゼンディカーの夜明け』、『カルドハイム』、『ストリクスヘイヴン:魔法学院』、『フォーゴトン・レルム探訪』、『イニストラード:真夜中の狩り』はスタンダードで使用可能です。
これまでと同様に、MTGアリーナではローテーション後の環境への移行を手助けするべく、いくつかの調整が行われます。まず『フォーゴトン・レルム探訪』の実装にともない、カラー・チャレンジで獲得できる2色デッキをローテーション後も使えるものに変更します。(すでにカラー・チャレンジを完了しているプレイヤーには、来月デッキを配布予定です。収録カードもすべて含まれます。)
同時に、「プレイ:スタンダード2022」と「ランク戦:スタンダード2022」のモードも追加されます。「スタンダード2022」では、ローテーションするセットのカードが使えず、『ゼンディカーの夜明け』以降のカードのみ使用可能です。ローテーション後のスタンダード環境を覗いてみる良い機会ですし、ちょっと違うスタンダードを試してみるのにも良いでしょう。2つの「スタンダード2022」モードは『フォーゴトン・レルム探訪』の実装時に始まり、9月のスタンダード・ローテーションまで続きます。
ローテーションについてはお伝えしたいことがたくさんありますので、今後も追加の情報をゲーム内でもお知らせし、また7月後半に改めて、ローテーションの情報を含めMTGアリーナの今後をお伝えする機会をご用意します。
クリンナップ・ステップ
『フォーゴトン・レルム探訪』を迎える前にお伝えしておきたいことは以上です。間もなく、ダンジョンにドラゴン、ダイスなどが、これまでにない形でマジックにやって来るでしょう。近いうちにまた新しい情報をお伝えしますが、それまでMTGアリーナに関する最新情報は、毎週更新されるMTGアリーナニュースをご確認ください。
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