2019年9月19日

（編訳注：記事中に記載の時刻は、特記がない限り日本時間です。）

　マジック・プロリーグ2019年シーズン最後のスプリットである「エルドレイン・スプリット」が、10月6日から始まります。コア・スプリットで導入された「毎週１つのディビジョンの対戦を集中的に行う」形式が成功を収めたため、エルドレイン・スプリットでも引き続きこの形式で行います。世界最高のマジック・プレイヤーたちがそれぞれのディビジョンで繰り広げる、ミシック・ポイント獲得と「2019ミシックチャンピオンシップⅦ（MTGアリーナ）」の２日目進出を懸けた戦いをお楽しみください。

　世界選手権2019への招待が懸かったポイント・レースも大詰めを迎え、試合１つが、そしてミシック・ポイント１点が大きな意味を持ちます。

　スパーク・スプリット後の大きな変更と異なり、エルドレイン・スプリットではコア・スプリットと同様の形式でMPLの試合が行われます。ただし、先日「eスポーツ更新情報」と題して発表しました通り、いくつか重要な変更があります。前スプリットと同様に選手たちは各ディビジョンでラウンド・ロビン（総当たり戦）を行い、上位２名はプレイオフでの有利なポジションが確定します。

　ラウンド・ロビン１位と２位の選手は、勝利側ブラケット(UPPER)で行われる「ファイナル」で敗北してもプレイオフ敗退とはなりません。一方、敗者側ブラケット(LOWER)で行われる「セミファイナル」で敗北したプレイヤーはプレイオフ敗退となります。トップ４によるプレイオフには４人の選手しか進出できませんが、進出する選手はコア・スプリットのときと異なり、ラウンド・ロビンの結果とタイブレークで順位を決めて上から４人という方法では決まりません。今回は、ラウンド・ロビンで４勝３敗以上の成績を収めた選手全員にチャンスがあります。世界最高のプレイヤーたちを相手に４勝３敗というのは、決して簡単に成し遂げられるものではないのですから！

　エルドレイン・スプリットにおけるプレイオフ進出選手の決め方は以下の通りです。

• ４勝３敗以上の成績を収めた選手が４人以下の場合、コア・スプリットと同様にタイブレークで最終順位を決定し、上位４名が進出します。
• ４勝３敗以上の成績を収めた選手が５人以上の場合、まずラウンド・ロビンの成績とタイブレークによって１位～３位を決定します。そして４勝３敗の成績を収めた残りの選手たちによる決定戦で４位が決まります。

　決定戦は、毎週必要に応じて行われます。

　コア・スプリットと同様に、敗者側ブラケットの選手が「グランドファイナル」へ進出するにはセミファイナル、ファイナルと勝ち抜いていく必要があります。そしてグランドファイナルについては、変更点が１つあります――グランドファイナルは「２マッチ先取」の形式になります。先に２マッチ勝利した選手がそのディビジョンの王者です！

　最後にもう１つ、コア・スプリットからの変更点があります。エルドレイン・スプリットでは、ラウンド・ロビンとプレイオフで同じデッキを使用することになります。これまでに増して、メタゲームの読みと備えが重要になるでしょう。

　各ディビジョンのプレイオフの模様は、10月から11月にかけての４週間にわたり、 twitch.tv/magic にて生放送でお届けします。毎週MPL選手をゲスト解説にお呼びしますので、お楽しみに。

　MPLエルドレイン・スプリットのスケジュールは以下の通りです。

• 10月1～4日：サファイア・ディビジョン ラウンド・ロビン
• 10月6日：サファイア・ディビジョン プレイオフ配信（午前４時～）
• 10月22～25日：ルビー・ディビジョン ラウンド・ロビン
• 10月27日：ルビー・ディビジョン プレイオフ配信（午前４時～）
• 10月29日～11月1日：パール・ディビジョン ラウンド・ロビン
• 11月3日：パール・ディビジョン プレイオフ配信（午前４時～）
• 11月12～15日：エメラルド・ディビジョン ラウンド・ロビン
• 11月17日：エメラルド・ディビジョン プレイオフ配信（午前４時～）

　なお、このスプリットでは2019ミシックチャンピオンシップⅤ（MTGアリーナ）と2019ミシックチャンピオンシップⅥ（リッチモンド）のため２週間休みがあります。10月と11月は、世界最高のマジック・プレイヤーたちによる戦いをノンストップでお楽しみいただけるでしょう！

　選手たちは、コア・スプリット終了時のミシック・ポイントにもとづいて新たなディビジョンに分けられます。新たなディビジョンは以下の通りです。

　エルドレイン・スプリットのサファイア・ディビジョンを先導するのは、マジック・プロツアー殿堂選出者にして今シーズンのMPL１位タイの順位に立つリード・デューク/Reid Dukeです。コア・スプリットのプレイオフでそのデュークに敗れたスパーク・スプリットの優勝者、佐藤 レイの姿もあり、再戦に期待が高まります。ピオトル・グロゴウスキ/Piotr Głogowski、マーティン・ジュザ/Martin Jůza、アレクサンダー・ヘイン/Alexander Hayne、ジョン・ロルフ/John Rolf、ルーカス・エスペル・ベルサウド/Lucas Esper Berthoudもこのディビジョンに名を連ね、MPLの中間集団から抜け出すべく戦いに臨みます。そしてジェシカ・エステファン/Jessica Estephanもこのディビジョンで結果を残せば、序盤の遅れを取り戻せるでしょう。

　ルビー・ディビジョンの注目選手は、世界選手権2018王者のハビエル・ドミンゲス/Javier Dominguezと2019ミシックチャンピオンシップⅠ（クリーブランド）王者のオータム・バーチェット/Autumn Burchettでしょう。そこにスパーク・スプリット優勝者である行弘 賢やルイス・サルヴァット/Luis Salvatto、ウィリアム・ジェンセン/William Jensenも加わっています。サルヴァットは、他にもジャン・エマニュエル＝ドゥプラ/Jean Emmanuel-Deprazやエリック・フローリッヒ/Eric Froehlich、グジェゴジェ・コワルスキ/Grzegorz Kowalskiというミシック・ポイント・レースで前を行く選手たちとのタフな戦いに身を投じ、巻き返しを図ります。

　恐怖のパール・ディビジョンで先頭を走るのは、今シーズンのリーグ戦とミシックチャンピオンシップで目覚ましい活躍を見せ、おまけにスパーク・スプリットではディビジョン優勝をも記録し、現在MPL１位タイの順位に立つブライアン・ブラウン＝デュイン/Brain Braun-Duinです。このディビジョンにはアンドレア・メングッチ/Andrea Mengucci、シャハール・シェンハー/Shahar Shenhar、八十岡 翔太、パウロ・ヴィター・ダモ・ダ・ロサ/Paulo Vitor Damo da Rosaと錚々たる名前が並んでいます。そして「Savjz」ことジャン・ミッコネン/Janne Mikkonen、マシュー・ナス/Matthew Nass、アンドリュー・クネオ/Andrew Cuneoも最終スプリットでのさらなるポイント獲得に意気込んでいます。

　エルドレイン・スプリットのエメラルド・ディビジョンには、過去のスプリットでディビジョン優勝を経験しているプレイヤーが集まりました。 セス・マンフィールド/Seth Manfield、ベン・スターク/Ben Stark、カルロス・ロマオ/Carlos Romão、リー・シー・ティエン/Lee Shi Tianはみなコア・スプリットのディビジョン優勝者であり、ブラッド・ネルソン/Brad Nelsonもスパーク・スプリットでディビジョン優勝を成し遂げています。マルシオ・カルヴァリョ/Márcio Carvalhoはマンフィールドと並んで現在MPL４位タイの位置につけており、世界選手権の参加権利を懸けた戦いに注目です。このディビジョンにはクリスティアン・ハウク/Christian Hauckとマイク・シグリスト/Mike Sigristも名を連ね、誰もが順位を上げようと熱意を燃やしています。

　2019年最後のMPLスプリットの配信は、 twitch.tv/magic にて10月6日午前4時よりサファイア・ディビジョンのプレイオフの模様をお伝えします。実況・解説はベッカ・スコット/Becca Scott、マーシャル・サトクリフ/Marshall Sutcliffe、ウィリアム・ジェンセンでお届けします！