READING
お知らせ
「マジックのeスポーツの未来」についてのQ&A
2019年8月15日
先日発表した「マジックのeスポーツの未来」の反響はかなり大きなものでした――私たちは大量のフィードバックとご質問とご意見をいただき、それらをすべて読ませていただきました。そしてご質問に対する回答の一環として、テーブルトップとデジタルそれぞれのプレイ構造を担当するチームのリーダーであるベン・ドラゴ/Ben Dragoとベア・ワトソン/Bear Watsonを交えてライブ配信を行い、できる限り多くの質問にお答えしました。
私たちは配信をご覧になれなかった方にもQ&Aをお届けしたいと考え、こちらの記事をご用意しました。上の動画は先日配信された映像です(英語)。また、その内容のほとんどを書き起こしたものを以下に掲載いたします(スティーヴ・スンウ/Steve Sunuのダジャレやブレイク・ラスムッセン/Blake Rasmussenが青のカードの素晴らしさについて語る部分など、あまり有用でない情報はカットしました)。
何か疑問がある方は、以下の質問集がお役に立つかと思います。
話題の一覧
- MPLへの道:その第一歩
- ミシック・ポイント・チャレンジ
- プレイ構造の一貫性――2021年とか2022年にまた変わるの?
- ハイレベルな舞台に立ち続けることへの報酬
- プレイヤーズツアーと第三者パートナーのイベント
- カバレージ
- ミシック・ポイント
- 今後のコミュニケーション
- 裁量枠での招待
- ポイント
- イベント予定
- フォーマット
- MPL
- ゲーム店の立ち位置
- MPLとライバルズ
- コメントからの質問
MPLへの道:その第一歩
Q: 新規プレイヤーがMTGアリーナからライバルズ・リーグに入るには? 新規からライバルズへの道を教えてください。
ベア:とてもシンプルです。まず、成功を積み重ねてきた自慢のデッキや本当に大好きなデッキ――個人的にはそれが「エスパー」でないことを願いますが――を手にMTGアリーナのランク戦をプレイし、ミシック・ランキング1,200位以内でシーズンを終えます。すると予選イベントや大型大会への道が開かれます。そして1年を通して優れた成績を収めれば、ライバルズ・リーグに招待されます。来年は大型大会への招待数がおよそ倍になるので、今こそ競技の舞台に飛び込み、リーグ入りを目指す絶好のチャンスです。
Q: リミテッドも同じですか? リミテッドのランキングで1,200位以内に入れば同じ道を歩めますか?
ベア:はい。
Q: テーブルトップの方は?
ベン:ライバルズ・リーグ入りへの道は、予選イベントから始まります。私たちの今年の目標は、プレイヤーの皆さんのプレイ機会を広げ、皆さんが近くの大会を見つけやすくすることです。そこで予選イベントは5つご用意することにしました。WPN加盟店舗で行われる「WPNプレイヤーズツアー予選(WPNPTQ)」。それから、WPNPTQより大規模で競争が激しく、その分賞品も豪華な「プレイヤーズツアー予選(PTQ)」もあります。チャレンジ精神旺盛な方にはこちらがおすすめです。そして私たちが最も楽しみにしているのは、「プレミアシリーズ」です。「SCG Tour」や新たに始まる「LATAM Magic series」のような素晴らしいイベントがマジックのプレミアシリーズに組み込まれ、プレイヤーの皆さんが愛するシリーズ・イベントを楽しめるだけでなくプレイヤーズツアーへの参加権利まで授与されるようになるのです。また、「グランプリ」も引き続きマジックフェスト内の大型競技イベントとして開催され、プレイヤーズツアーへの参加権利が授与されます。そしてもちろんMagic Onlineでもさまざまなフォーマット(スタンダード、モダン、リミテッド、パウパー、ヴィンテージ、レガシー)で予選が行われ、参加権利を獲得できます。
Q: プレイヤーズツアーまでの道のりはわかりました。ではそこからライバルズ・リーグに入るには?
ベン:プレイヤーズツアーは地域ごとに行われる新たなトーナメントであり、1年間にアメリカ、ヨーロッパ、アジアの3地域で3回ずつ行われます。プレイヤーの皆さんの旅の負担を減らしながらも、プロツアー/ミシックチャンピオンシップの興奮を味わえるものになるはずです。そして各プレイヤーズツアーで好成績を収めたプレイヤーは、高額賞金を懸けてわずか100人ほどで行われる、ライバルズ・リーグ入りへの最後のステップ――「プレイヤーズツアーファイナル」に招待されます。
ミシック・ポイント・チャレンジ
Q: コメントから質問です――「ミシック・ポイント・チャレンジ」とは?
ベア:ミシック・ポイント・チャレンジはMTGアリーナ内の新たなトーナメントです。通年で行われるこのイベントにはリミテッドまたは構築のミシック・ランキングで1,200位以内に入ったプレイヤーが参加でき、ミシック・ポイントを獲得できます。これはプレイヤーの皆さんのMTGアリーナでの活躍ぶりを、瞬間的なものではなく1年を通して測るための追加要素です。
Q: 再び、「安定した強さ」に報酬を与えるようになるということですか?
ベア:そうです。
Q: ライバルズ・リーグからMPLに入るには?
ベア:ここまでの道のりとほとんど同じです。ライバルズ・リーグ入りを果たすと、テーブルトップでもMTGアリーナでもまた別の予選やトーナメントに参加できるようになります。そして1年間を通して成功を積み重ねれば、MPL選手たちとの直接対決の舞台である「MPLガントレット」への参加権利を得て、MPLの座を奪うチャンスが訪れます。
プレイ構造の一貫性――2021年とか2022年にまた変わるの?
Q: おそらく多くの人がお気づきかと思いますが、新しいシステムでは「NEW」のタグが目立ちます――先日の発表を含めここ数年で多くの変更が行われてきましたが、今後さらなる変更が予想されますか?
ベア:制度をより洗練させるための微調整はあるものと思います。先日私たちの計画を発表してから本当に素晴らしいフィードバックをたくさんいただきましたが、大規模なプログラムの見直しは行いません。この制度は私たちが長期間にわたって整備してきた土台であり、その上によりよいものを築き上げるのを本当に楽しみにしています。
ベン:制度が毎年変わり得ることがストレスを生み出すのは、私たちも理解しています。だからこれらの制度を変える場合は、本当にそれが正しいのだという確信を得てからにします。私たちの(特にテーブルトップの)最大の目標の1つは、今後5年、10年、20年と成長を続けるマジックのプレイヤー人口に合わせて成長できるシステムを作り上げることです。
ベア:私たちは、マジックに多くの人がやって来ても受け入れられる体制を作りたいのです。昨年MTGアリーナが始動し、マジック・コミュニティはこれまでにないほど大きくなっています。それに適応し、ともに進むために必要なシステムが今回の制度なのです。
ハイレベルな舞台に立ち続けることへの報酬
Q: これまでも、例えばグランプリのようなイベントで安定した強さを見せるプレイヤーへの報酬についてさまざまな形で論じられてきました。その点についてはどのような計画ですか?
ベン:それについての背景は何度かご説明しましたが、プレイヤーの皆さんのたくさんプレイしたいという気持ちは私たちも知っています。ですが同時に、「燃え尽き」ないようバランスを取りたいと考えています。私たちは、プレイヤーの皆さんがマジックを楽しめなくなるほど駆り立てるようなことはしません。そして今回の取り組みの中で、そのバランスを測るにはコミュニティの声を聞くことが最善であると理解しました。そこで、数週間後には現在の取り組みをまとめて発表したいと思います。プログラムの全体像を皆さんに共有し、対話と意見交換を経て、重要なことと正しい道を見極めたいのです。私たちは皆さんの声に耳を傾け続けます。ソーシャルメディアの活動を追っている方は、ここ数日にわたって@MagicEsports(英語)のアカウントがかなり活発であることにお気づきでしょう――皆さんの考えをぜひお聞かせください。
Q: プレイヤーズツアーの舞台で安定した強さを見せるプレイヤーへの報酬は?
ベン:非常に複雑なシステムなのでここではあまり詳細には踏み込みませんが、覚えていただきたい大事なことをお伝えします――プレイヤーズツアーで好成績を収めれば次の舞台に招待され、プレイヤーズツアーファイナルで好成績を収めればまた次の舞台に招待されます。この説明では物足りないということはわかりますし、数週間後には詳細を発表する予定です。現時点で私たちが深く検討しているのは、「複数のイベントでかなりの好成績を挙げた場合、それがどのように報われるのか?」についてです。それこそがここでお話ししているテーマであり、フィードバックをいただきたいことであり、好成績が参加権利の継続に結びつくための道であり、そしてグランプリでの活躍を含む内容なのです。
Q: ミシック・ポイント・チャレンジについての質問が来ました。これらのポイントは、「安定した活躍」とどのように関連するのでしょう?
ベア:私たちは、皆さんのMTGアリーナでの1年を通した活躍を測る別のシステムを必要としています。なのでミシック予選やミシックインビテーショナル(今年で言うなら「ミシックチャンピオンシップ(MTGアリーナ)」)のようなイベントとは別に、より多くの人数の中で安定した活躍を見せているプレイヤーを示すイベントが必要なのです。それこそ、ミシック・ポイント・チャレンジが目指すところです。さらなる詳細につきましては、来年のプログラム開始前にお伝えします。
詳細について
Q: プレイヤーがポイント・システムの詳細を知るのはいつですか?
ベン:テーブルトップについては、「2019ミシックチャンピオンシップⅥ(リッチモンド)」がミシックチャンピオンシップからプレイヤーズツアーへの移行タイミングになります。それまでにはすべての詳細を発表予定です。
ベア:私たちデジタル・チームの方は開始時期に多少の柔軟性はありますが、同様のタイミングで移行する予定です。
プレイヤーズツアーと第三者パートナーのイベント
Q: さらなる人口拡大に備え、ともに成長するシステムを築き上げるというお話をしましたが、プレイヤーズツアー(アメリカ)は北米と南米の2地域を見たイベントなのでしょうか? このイベントが南米で開催される可能性はありますか?
ベン:2020年は北米に限り、南米からもアクセスしやすいアメリカ南部のヒューストンを開催地に据える予定です。ですが長期的にはプレイヤーズツアーの開催地候補を増やし、柔軟に場所を決められるよう設計していますので、必要とあればプレイヤーズツアー(南米)やプレイヤーズツアー(オーストラリア)もあり得ます。柔軟性のある設計とは、そういうことです。
Q: 今は3つの地域ですが、今後増える可能性はありますか?
ベン:今まさに検討中です。
Q: 「第三者パートナーのイベント」とは? 「Bazar de Bagda」が主催する「LATAM Magic Series」は?
ベン:この瞬間を楽しみにしていましたよ。「プレミアシリーズ」について発表するこのときを。「Bazar de Bagda」はもともと、素晴らしいトーナメント・シリーズを見事に運営していました。本戦イベントを招待制にしてその参加権利を授与する予選イベントをたくさん開催し、さらに各予選イベントの優勝賞品として、本戦が行われる店舗へのトラベル補助もありました。交通費の支給については、私たちも重視しています。プレミアシリーズに加えて、PTQには優勝賞品の一部としてトラベル補助などが用意される予定です。WPNPTQでも相応のサポートを用意するよう推奨していますので、プレイヤーの皆さんは大舞台への参加権利を目指してみてください。
※訳注:トラベル補助についてはその国の法律などに応じて変更される可能性がございます。あらかじめご了承ください。
Q: 第三者パートナーのイベントとして(テーブルトップで)いくつか名前が挙がりましたが、デジタルの方にも同様のイベントはあるのでしょうか?
ベア:マジックが成長するにつれて、さまざまなコンテンツやトーナメントが必要とされています。「Red Bull Untapped」の盛り上がりには驚きましたし、「Twitch Rivals」や「Fandom Legends」への注目度の高さにも心が躍る思いです。来年は、同様のイベントをさらに多く目にすることでしょう。きっと自身が競技の舞台へ踏み出せていない方も、MPL選手をはじめとしたMTGアリーナのプレイ配信をたっぷり楽しめます。見逃せない放送が目白押しですよ。
Q: これまで各地域の予選についてお話をいただきましたが、先日の発表を読んで「バランス」についての疑問を持ちました。例えば、「Bazar de Bagda」や「SCG」が主催する素晴らしいトーナメント・シリーズは世界中のどこからでも参加できるものではありません。参加権利の授与に関する世界全体のバランスをどのように取るのでしょう?
ベン:誰もが適切な数のトーナメントに参加できるよう、私たちは特に注意を払っています。なのでプレミアシリーズを計画する際は、その種のイベントがない地域に関してもWPNPTQやPTQで補うつもりです。
ベア:またMTGアリーナがデジタルゲームであることを活かし、できる限り多くのプレイヤーに機会を与えたいと思っています。今すぐMTGアリーナをダウンロードしてリミテッドの経験を積み重ねれば、きっと来年には新たな制度のもとで戦えるでしょう。来年は予選イベントに出場できる基準が1,000位以内から1,200位以内になりますし、私たちは今後も見直しを続けるつもりです。招待枠の数も増やして間口を広げ、もっと多くのプレイヤーに予選を通過していただきたいと考えています。
カバレージ
Q: カバレージについての大事な質問を1つ。どのイベントにカバレージがありますか?
ベア:MTGアリーナの方は、今年すでにミシックインビテーショナルと2019ミシックチャンピオンシップⅢ(MTGアリーナ)という華々しいイベントが行われ、その模様をお伝えしました。来年も同様に、3つのミシックインビテーショナルとMPL Weeklyの模様を新たな方法を試しながらお伝えしていく予定です。皆さんもぜひカバレージをご覧いただき、ご意見をお送りください。それから、先ほど言った通りMPL選手による配信や第三者パートナーのイベントもあるため、皆さんの好みに合う配信がたくさん見つかるはずです。
ベン:もう笑ってしまうほど多いですね。「週末」の方が足りないくらい。MTGアリーナのイベントに加えて、プレイヤーズツアー9回、プレイヤーズツアーファイナル3回、そしてそれらに関連する第三者パートナーのイベント。来年はそれこそ毎週マジックを観戦できると思います。毎週観たいと思っていた方にもご満足いただけるかと。
ミシック・ポイント
Q: 今年集めたミシック・ポイントはどうなりますか?
ベア:どこにも行きません。来年2月開催のマジック:ザ・ギャザリング世界選手権2019 でもミシック・ポイントが付与されますし、ライバルズ・リーグ入りを果たすための重要なポイントでもあります。Magic.gg(英語)のスケジュールのページをご覧ください。まだミシック・ポイントが付与されるイベントがたくさんあるはずです――それらを手に入れましょう。
Q: Magic.ggとミシック・ポイントの話が出たのでお聞きしますが、ポイントの配分を変える計画はありますか?
A:それについては現在、各イベントの配分一覧を最終チェック中です。間もなくMagic.gg(英語)に掲載されるかと思います。
今後のコミュニケーション
Q: ソーシャルメディア・チームについてもお話ししましょう。今回の発表に至るまで、私たちは沈黙を貫き、黙々と作業に取り組んでいました。そして発表後は24時間以上にわたり、寄せられた大量の質問に答え続けました。今後のコミュニケーションはどこが担当するのでしょう?
ベア:いやいや、この後私たちがいなくなるわけじゃないんですから。私たちのチームが一丸となって新制度を組み上げている間、辛抱強く待ってくださった皆さんには心より感謝申し上げます。今後はこういった動画やMagic.gg(英語)の定期的な更新で私たちの姿を目にすることになると思います。何かご質問等ございましたら、ぜひお気軽に@MagicEsportsのTwitterアカウントまで(英語で)メッセージをください。マジック・コミュニティの皆さんとともにプログラムを築いていくのが私たちの目標なのです。
ベン:こういった対話の機会を設けることが、私たちにとってとても大切です。私たちの計画を共有するだけでなく、グランプリについてや他のシステムとの相互作用についてのフィードバックをいただけるからです。ぜひ皆さんの意見をお聞かせください。ご質問をいただければすぐにお答えしますし、イベント会場で直接声をかけてくださるのも歓迎です。お気軽に声をかけていただき、あなたにとって大切なことをお伝えください――それは私たちにとっても大切なことなのです。
Q: 私たちは土台となる制度を築き上げましたが、今後はさらにこういった対話の機会を増やし、定期的に皆さんへお届けする予定です。「開発者ノート」という形でしょうか?
ベア:私たちが舞台裏で取り組んでいるプログラムの進捗については、すでに多くのことをお話ししました。これから1か月以内にまた膨大な量の発表をすることはないと思います。
裁量枠での招待
Q: 「裁量枠」とは? ライバルズ・リーグの6人分に加えてミシックインビテーショナルでも見受けられますが、この仕組みを残す理由は?
ベア:理由は単純です。これまで光が当たらなかったマジック・プレイヤーにチャンスを与えるためです。裁量枠はその時々によって、地域を代表するプレイヤーを招待したりプレイヤーの多様性を実現したり、イベントを盛り上げる看板プレイヤーを招待したりするのに使用する予定です。この制度に欠かせない重要なことなのです。
Q: どうすれば裁量枠での招待を獲得できますか?
ベア:裁量枠は獲得するものではありません。新たな競技制度では、参加権利が授与されるさまざまなイベントが行われます。私たちはそれらの動向を見ながら、裁量枠の使用先を決めるつもりです。光が当たっていない特定のグループがあるなら、私たちはそこに注目します。そのグループの人々やコミュニティの意見を聞き、正しい選択を下します。
Q: なぜこの情報をもっと早く発表しなかったのでしょう?
ベア:一番の理由は、ベンが言った通り、このプログラムについて正しい決定を下したかったからです。ここに至るまで果たすべきことがたくさんありましたが、チームは最高の土台を作り上げてくれました。新規プレイヤーの皆さんにとっても適切な制度になるよう熟慮を重ねたというわけです。
ベン:そして昔ながらのプレイヤーの皆さんにとっても。私自身、最初期からマジックをプレイしていて、この制度のもとで戦う長年のプレイヤーたちをサポートしたいという思いがあります。今回初めて、そこにメスを入れることにしたのです。
Q: 舞台裏で動いていたプロ・プレイヤーとのフィードバック・プロセスについて、少しお話を聞かせてくれますか?
ベア:では簡単に要点をお伝えします。私たちは何かアイデアを思いついたり、実行するかどうか悩む仕組みがあったりするとき、プロ・プレイヤーやマジック・コミュニティに相談していました。今回の計画についても、さまざまな部分で何度も相談しています。また、MPL選手とも頻繁に連絡を取っており、私たちがここまで来るのに欠かせない存在でした。
ベン:私たちはMPL選手だけでなく、さまざまな習熟度や経験を持つプレイヤーの皆さんとの意見交換を欠かさないよう心がけています。できる限り広く、さまざまな意見を集めて取り組むつもりです。
ポイント
Q: プロ・ポイントはどうなりますか?
ベン:先ほども少しだけ触れましたが、詳細につきましては数週間後に発表予定です。私たちは、この古くから続く仕組みを尊重すべきだと感じました。そこでプレイヤーズツアーの導入に合わせて、「プレイヤー・ポイント」と名前を変えて継続することにしました(生涯獲得ポイントも維持されます)。プレイヤーズツアーファイナルの導入に伴い付与するポイントの量などに微調整は加えますが、基本的な仕組みは継続したいと思います。ポイントの制度はマジックの歴史に欠かせないものだと、私は考えているのです。
Q: 2019年から2020年へ移行するに際し、保有しているポイントはどうなりますか?
ベア:移行シーズンにおけるMPLとライバルズ・リーグの所属選手を決めるために参照する予定です。その後はシステムを微調整し、シーズンごとに参照する形にします。
Q: プレイヤー・ポイントでグランプリの不戦勝は得られますか?
ベン:良い質問ですが、今ここではお答えできません。不戦勝のトーナメントにおける役割だけでなく、不戦勝がグランプリそのものの進化を制限していることについては、何年にもわたり議論の的になっています。不戦勝を廃止することはありませんが、フィードバックを集めてその扱いを検討したい事項ではあります。不戦勝は正しく機能しているでしょうか? 他にグランプリでの活躍を示す、より良い方法はないでしょうか? そして同時に、特にグランプリのような大型イベントの初日については、別の形式も含めて検討していくつもりです。
Q: 生涯獲得プレイヤー・ポイント(旧生涯獲得プロ・ポイント)は、競技制度とどのように関連しますか?
ベン:今後も、殿堂顕彰以外に直接的な関連はありません。間もなく今年の投票が始まりますが、来年以降は殿堂の制度を見直す予定です。詳細につきましては、随時お知らせします。
イベント予定
Q: イベント予定が発表されるのはいつですか?
ベア:今まさに取り組んでいる最中です。まだ未確定の部分は多くありますが、皆さんが参加権利を持っているイベントや現時点で情報が必要なイベントの詳細は必ずお伝えしますので、今しばらくお待ちください。
Q: 間違っていたらごめんなさい。テーブルトップとMTGアリーナのさまざまなイベントを網羅した素晴らしい予定表があるのですね?
ベン:間もなく完成します。「2019ミシックチャンピオンシップⅥ(リッチモンド)」の詳細から始まり、マジックフェストのスケジュール、プレイヤーズツアーとプレイヤーズツアーファイナルの日程もお知らせする予定です。それだけ確認すれば大丈夫なものに仕上げるつもりです。(特記事項:マジックフェスト・ヘント2019が、新たに始まるプレイヤーズツアーへの参加権利を授与する最初のものになります。)
Q: ハイレベルなイベントは再び、最新セットの発売直後に行われるようになるのでしょうか?
ベン:少しだけ情報を公開しますが、来年のプレイヤーズツアーはすべて、最新エキスパンションの発売直後に行う計画です。きっと新鮮なメタと新しいデッキをお楽しみいただけるでしょう。
フォーマット
Q: スタンダード以外のフォーマットで参加権利を得たいプレイヤーについてはどうですか? スタンダードはマジックの競技フォーマットで最もポピュラーなものですが、他のフォーマットを好むプレイヤーもいます。彼らが参加権利を得るにはどのような道がありますか?
ベン:最もフォーマットの幅が広いのはMagic Online予選でしょう――5つの選択肢があります。WPNPTQやPTQは、おなじみのスタンダード、モダン、シールドデッキで行われます。プレミアシリーズでは、実験的なイベントが期待できるかもしれません。プレミアシリーズ内にエターナル・フォーマットで行われるイベントもあると思われますので、スタンダード以外のフォーマットで皆さんの腕前を見せるチャンスはあるでしょう。
MPL
Q: 今回の制度では世界王者がMPLに入れない可能性がありますよね?
ベア:意図的にそう設計しました。社内でも保守的に過ぎるかどうかで議論が起きています。私たちは、そこを変えることによってメリットが発生するのかどうか、注意深く見守っていくつもりです。チーム内でも会議が行われましたが、プレイヤー側と私たち側の双方にメリットがあるとはいえ、私たちはプレイヤーをいきなりMPLに所属させることはしたくありませんでした。ですがそうなると、MPLに入るには3つのトーナメントで勝つ必要があります。理論的には可能ですが、できれば避けたい状況でもあるため、広くフィードバックを集めてさらなる検討を進めていく予定です。
Q: 大会優勝によって急上昇したプレイヤーが自動的にMPLに所属できるわけではない、ということはわかりました。それを踏まえて、もう少しMPLの理念をお話しください。
ベン:それはバランスの問題であり、このことについては幅広い意見が散見されるものと思われます。私たちの最終的な目標は、ライバルズ・リーグとMPLが「安定した強さ」を示すものとして機能することであり、大会優勝者が自動的に所属できる仕組みは私たちの望みと合致しません。もちろん、世界王者がMPL入りに向けて大きく前進するのは事実です。世界王者やプレイヤーズツアーファイナル王者なら、MPLに到達できるだけの活躍を見せてくれるものと私は信じています。
ゲーム店の立ち位置
Q: 今回の計画では、ゲーム店をどのようにサポートしていきますか?
ベン:多くの変更が行われ、私たちはそれを楽しみにしています。そのうちの1つが、現在のMCQと異なる形式の予選イベント「WPNPTQ」の創設です。WPNPTQでは、店舗の皆さんに招待枠を分け与え、予備予選イベントと予選イベントを開催していただきます。かつてのPPTQ制度と同様のものですが、1つ制限事項があり、予備予選を含めて3~4週間以内に完了しなければなりません。つまりプレイヤーの皆さんは予選結果を何か月も待つ必要がなくなります。普段FNMやプレリリースを楽しんでいる店舗で、競技の舞台の予選イベントを体験できるのです。
Q: WPNチームから追加の質問です。現時点で、世界中の地域から78店舗のWPNPTQ開催申請を受けているそうです。申請数ではブラジルが第2位で、ミシックチャンピオンシップ予選の月間申請数をも上回っています。プレイヤーたちは大量のイベントから、彼らが参加するものをどのように探せばいいでしょう?
ベン:それらのイベントはすべて、「店舗・イベント検索」(全世界版)に掲載されます。
MPLとライバルズ
Q: MPL選手とライバルズ・リーグ選手はミシック予選に参加できますか?
ベア:MPL選手はすでにミシックインビテーショナルへの参加権利を有しているため、ミシック予選には参加できません。ライバルズ・リーグ選手については、別途招待枠を懸けて争われる独自のミシック予選が行われます。なお、ミシック・ポイント・チャレンジにつきましては、MPL選手もライバルズ・リーグ選手も参加できます。
Q: MPL選手とライバルズ・リーグ選手には参加褒賞が用意されていますが、それらの仕組みを教えていただけますか?
ベン:それらのプレイヤー・サポートは、プレイヤーズツアーに参加することで得られます。ライバルズ・リーグ選手もMPL選手も、1年間に3回プレイヤーズツアーへ招待されます。なので皆さんも、会場で彼らの姿を見ることができるでしょう――プレイヤーズツアーは、世界最高のプレイヤーたちとプレイできる舞台なのです。
Q: MPLが32人から24人に減るのはなぜですか?
ベア:まずライバルズ・リーグの創設により、私たちの競技制度におけるトップ・レベルの人数は32人から70人に増加しています。そしてMPLの人数を24人に削減することで、私たちはもう少し柔軟にコンテンツを生み出すことができ、新星の発掘にも力を注げるようになります。非常に重要で必要な変更なのです。
コメントからの質問
こちらの項では、配信コメントからの質問で特定の話題に属さないものを掲載いたします。
これまでの質疑応答であなたの疑問が解決していない場合は、以下をご覧ください。それでもまだご質問などございましたら、@MagicEsportsのTwitterアカウントまで(英語で)お声がけください。
Q: 「Star City Games」のシリーズ・イベントでは、どんなプレイヤーがプレイヤーズツアーへ招待されますか? 「SCG Invitational」の優勝者? 「SCG Open」の優勝者?
ベン:「Star City Games」ともお話をしましたが、間もなくイベント構造についてのプレビューを発表予定とのことです。その発表に招待枠についての内容も含まれるはずなので、もう少々お待ちください。
Q: プレイヤーズツアーは引き続きマジックフェスト内で行われますか?
ベン:はい。プレイヤーズツアーもプレイヤーズツアーファイナルも、マジックフェスト内のイベントとして行われます。プレイヤーズツアーでは、イベント前日にラストチャンス予選が行われます。プレイヤーズツアーへの参加権利がない方も、ぜひ現地で最後のチャンスを狙ってください。それから、プレイヤーズツアーの成績が奮わなかった方も、グランプリをお楽しみいただけます。
Q: あなたのニックネームはありますか?
ベア:「ベア(熊)」で十分では? どうぞお気軽にベアと呼んでください。
Q: WPNPTQは、どんなゲーム店が開催できますか?
A:あまり詳細には踏み込みませんが、私たちは「WPNプレミアムストア」を最高の店舗と位置づけていて、WPNPTQもWPNプレミアムストアの皆さまに優先的に開催していただきます。ですがもちろん、他の多くの店舗も開催可能です。特に強固なプレイヤー基盤を築いていて、プレイヤーの体験に力を入れている店舗は、きっと開催できるはずです。
Q: WPNプレミアムストアは優先されますが、プレミアムストア限定というわけではないんですね?
ベン:その通りです。
Q: 配信者は今回の制度にどのように組み込まれますか? 人気配信者であるという理由で参加権利は授与されますか?
ベア:配信者も他のプレイヤーと同様に、参加権利を獲得しなければいけません。つまり期間内にミシック・ランキング1,200位以内に入り、予選イベントで参加権利を勝ち取る必要があります。ただしこれは、多くの視聴者を集める配信者を裁量枠で招待しないという意味ではありません。
Q: 「Magic Online Championship」の優勝賞品の1つとして、プラチナ・レベルのステータス授与があります。この特典は、来年はライバルズ・リーグ入りになるのでしょうか?
ベン:ライバルズ・リーグ入りにはなりません。Magic Onlineのトップ・プレイヤーはプレイヤーズツアーに招待されます。詳細につきましては、11月に背景と理念をお伝えする発表を行う予定です。
Q: アフリカ地域でプレイヤーズツアーへの参加権利を得る手段はありますか?
ベン:もちろん、さまざまな方法があると思われます。現時点ですでに南アフリカでWPNPTQが行われる予定ですし、特にプレミアシリーズは、まだマジックが活発でない地域にも柔軟に対応できるシリーズ・イベントを作ることを目標としています。さらに、私たちは複数の都市にまたがる複数のイベントを統合するサポートもできます。あとは、素晴らしいイベント主催者や店舗の皆さんのご協力をいただけるかどうかです。新制度では招待枠の数が倍になるため、アフリカのような地域にもチャンスが広がるはずです。
Q: 毎月1,200位以内に入る必要がありますか? それとも予選シーズン中に1回入れば大丈夫ですか?
ベア:ミシックインビテーショナルにも結びつく内容なので、詳細につきましては後日発表します。ミシックインビテーショナル1つにつき予選シーズンが2つあるため、予選突破のチャンスが複数あります。
Q: 新制度では、グランプリの成績は記録されますか?
ベン:グランプリの扱いにつきましては現在検討中ですが、マジックフェスト・リッチモンド2019から新制度が始まるため、その前には皆さんの疑問を解決します。マジックフェスト・リッチモンド2019は、プレイヤーズツアー制度へ移行する分岐点となります。
Q: 国別選手権は? 今回の制度には国別選手権が含まれていませんが、チーム内で議論は行われているのでしょうか? フィードバックは受け取っていますか?
ベン:国別選手権についても多くの議論を重ねました。プレミアシリーズのシステムの素晴らしいところは、その柔軟性の高さにあります。私たちが直接開催するにせよ、第三者のパートナーや他のイベント主催者が開催するにせよ、国別選手権のようなイベントもこのシステムにぴったり収まります。ついでに「ワールド・マジック・カップは?」という質問にもお答えしておきましょう。2020年にワールド・マジック・カップを開催する予定はありません。ですがこのイベントが素晴らしいものであることは私たちも理解しているので、今後も検討を続けていきます。ひとまず来年は、プレイヤーズツアーを中心にした1年にするつもりです。
Q: 複数のプレイヤーズツアーが同じ週末に行われたり、3週連続で行われたりすることはありますか?
ベン:「7人目のベン」によると、3つのプレイヤーズツアーは週末2回で行われる可能性が最も高いそうです。したがって、日程に被りが生じます。それでも各プレイヤーズツアーはそれぞれの地域のタイムゾーンで行われるため、例えばプレイヤーズツアー(アジア)からプレイヤーズツアー(ヨーロッパ)と続けて16時間の観戦も可能です。
Q: なぜこんなに複雑なシステムに?
ベア:他のeスポーツ・タイトルと異なり、2つのプラットフォームでバランスを取る必要があるからだと思います。唯一無二のシステムを築き上げるために、基本的な部分も複雑な部分も大きくなっているのです。私たちは、安定した強さを見せるプレイヤーが報われる制度を作ろうと取り組んでいて、また、皆さんにMPL入りという大きな夢を与えたいと思っています。今こうして、道は通りました。そして私たちは、システムをより効率的なものにするために微調整を加え、洗練させていくつもりです。今回の複雑なシステムは、私たちがサポートしようとしているマジック・プレイヤーの多さと、2つのプラットフォームを同時にサポートすることの難しさを示しているのです。
ベン:特にテーブルトップの話になりますが、現実世界は辛く厳しいこともあります。こういう時代だからこそ、「人々が集まりテーブルを挟んで座り、マジックをプレイする」という最高のゲーム体験が大切なのです。世界中で本当に多くの人々がマジックをプレイしているため、私たちにはさまざまな国のプレイヤーやさまざまな習熟度のプレイヤーの声に応じられるシステムを築くことが求められています。だからこそ、私たちは汎用的なシステム以上のものを作り上げるべく取り組んでいるのです。プレイ歴や競技の舞台での経験に関わらず、誰もが求めているものを実現するために。
Q: 2019ミシックチャンピオンシップⅥ(リッチモンド)以外に、移行シーズン前にミシック・ポイントが付与されるテーブルトップのイベントはありますか?
ベン:ありません。
Q: ハイレベルな舞台でのリミテッドの扱いについての計画は?
ベア:何度か議題に挙げられましたが、現時点ではMTGアリーナの側でリミテッドを扱う予定はありません。さらに検討を進めるには技術面の向上が求められますが、今後も議論は続けると思います。
ベン:来年のイベントのフォーマットをお話しする用意はまだできていませんが、予選イベント、特にPTQやプレミアシリーズではリミテッドの機会を増やしたいと考えています。ただし、ブースタードラフトだけでプレミアシリーズを行うというアイデアは却下しました。繰り返しになりますが、リミテッドをプレイする機会を増やしたいとは考えています。今後実験的に増やし、プレイヤーが本当に求めているものを確かめるつもりです。
Q: プレイヤーズツアーの総参加者数は例年の倍を想定しているとのことですが、ミシックチャンピオンシップ予選と比較して増えた分の招待枠は、どこにあてられますか? PTQやプレミアシリーズ? それとも他のどこか?
ベン:これは「招待枠をどのように配分するのか」という質問でよろしいでしょうか。参加権利獲得の機会はバランスを重視して配分されます。中でも私たちが最も期待しているのはプレミアシリーズですが、先ほども言った通り参加しやすさのバランスに重きを置いて、プレミアシリーズのない地域にはWPNPTQやPTQを増やす予定です。地域によって違いはありますが、すべてを総合して見るとバランスが取れているように仕上げるつもりです。
Q: MTGアリーナの方はその点は明確ですね?
ベア:そうですね。
Q: プレイヤーズツアーは、現在のミシックチャンピオンシップと同様に複合フォーマットで行われますか? それとも単一のフォーマット?
ベン:複合フォーマットで行う計画です。
Q: プレインズウォーカー・ポイントは新制度に何か関連しますか?
ベン:グランプリの不戦勝が戻ってきたら、また関連するようになります。現時点では、競技プレイヤーにとってプレインズウォーカー・ポイントが重要になるのは不戦勝があるときだけです。今後、私たちが不戦勝の扱いを決める際に、プレインズウォーカー・ポイントをどのように絡ませるかも決めることになると思います。
Q: ベアさんに質問です。この新制度で最も楽しみなのは?
ベア:2つあります――1つは、ライバルズ・リーグ。プロになる夢を抱くプレイヤーを少しでもサポートできる場所を提供することが、私は本当に本当に大切なことだと思っています。そして2つ目は、MPLガントレットです。MPL入りを懸けた戦いは観戦して面白いだけでなく、マジック・ファン全員にとって刺激的なイベントとなるでしょう。
ベン:どの仕組みも素晴らしいですが、私はプレミアシリーズが一番楽しみです。実験と革新の機会を得たイベント主催者の皆さんが一体何を見せてくれるのか、楽しみで仕方ありません。「SCG Tour」は素晴らしいイベントですが、それも一例に過ぎません。参加権利を授与できる上に自由度の高いイベントを手にしたとき、皆さんがどんな体験を生み出してくれるのか、それを目にする日が待ちきれません。
Q: Magic.gg(英語)はマジックのeスポーツを取り扱うウェブサイトですが、MPLに加えてライバルズ・リーグのカバレージや情報も掲載されますか?
ベア:はい。ライバルズ・リーグ選手たちは期待の新星ですから、必ず注目していきます。
Q: 各種イベントを網羅した総合カレンダーの公開予定はありますか?
ベア:10種類のOutlookカレンダーを公開するようなことはしたくありませんが、今は月ごとのカレンダーしかありません。すべてのスケジュールが確定したら、Magic.gg(英語)にて公開予定です。
Q: MPLの話題に戻りますが、MPLがほとんど入れ替わらず、昨シーズンと同じプレイヤーが同じイベントでプレイしている様子を配信することになる点については不安を感じませんか?
ベア:入れ替わりについてはあらゆるシステムを検討してきましたが、その結果良いところに着地できたと感じています。フィードバックを精査すると、保守的過ぎると感じる人もいれば、崖っぷちの戦いや予想外の出来事が起きる可能性があると感じる人もいます。微調整が必要なときは再度検討し、変更を行う際は皆さんにそのことをお伝えして、またフィードバックをいただく予定です。
Q: 今年MPLガントレットを開催することは検討しましたか?
ベア:この配信の前半でもお話ししましたが、新システムへの移行に際しては以前のシステムが悩みの種になります。皆さんには短期的な問題が見えているかもしれませんが、実はそれには長期的な解決法が必要なのです。まずは新システムへの移行が必要であり、今年テーブルトップとMTGアリーナそれぞれを熱心にプレイした方々への報奨が必要であり、MPL選手が研鑽を続ける動機を用意する必要があります。その後で、私たちは正式シーズンに取り組む予定です。
Q: 入れ替わりと言えば、MPLとライバルズ・リーグはどれくらい入れ替わることを想定していますか?
ベア:フォーマットやプレイヤー次第というのが正直なところですが、およそ4分の1が入れ替わると私たちは見ています。MPLガントレットの仕組みもさまざまなアイデアがあり、数字の増減も検討し続けます。
Q: MPL選手たちに安定した地位を与えたいという気持ちとMPLガントレットを盛り上げるために入れ替えが必要だという気持ちのバランスは、どのように取っていますか?
ベア:どのeスポーツ・タイトルにも言えることですが、入れ替え戦の仕組みを採用する場合はバランス取りが非常に繊細なものになります。認知度とファン獲得のために十分な安定感を持たせる必要がある一方で、成績不振の選手を外して好成績のプレイヤーにチャンスを与えられるだけの入れ替えも必要だからです。システムの根幹となる部分ですが、今のところは私たちの行きたい場所に行き着けたと感じています。今後も注視を続け、特に直近のフィードバックを精査するつもりです。
Q: エスパー・コントロールがどうだの言ってましたが、MTGアリーナでは今何を使っていますか?
ベア:MPL Weeklyでは吸血鬼の饗宴が開かれていましたが、私もそこに参加しています。私は黒や黒緑を好み、青はそこまで好きじゃありません。
ベン:私はそのときどきで良いなと思ったものを使っています。最近は「恐竜」デッキを手にし、巨大なクリーチャーで対戦相手を打ち倒すのを楽しんでいますよ。古き良き戦略で、満足度が高いです。
ブレイク:何でも手あたり次第に使っています――でも全然勝てなくてフラストレーションが溜まりまくります。マジックがド下手なんですよね。それから、統率者戦をやるとなったらすぐに飛び付きます。
Q: ベンさんの統率者戦のデッキは?
ベン:UPSが私の荷物を見つけてくれれば、いくつかお見せできたのですが……この配信の直前に、ロストしたと連絡がありました。
ベア:頭の中に「ゾンビ」デッキの構想があります。あと「熊の女王」のデッキも。
Q: 私も競技マジックの舞台でプレイしたいのですが、週末を自由に使えるのは1年のうち6か月分くらいです。イベントへの参加が限られる中でも、最終的なゴールを目指せますか?
ベア:6か月分となると、イベントの日程によりますね。それでもポイントを稼ぐ機会はたくさんあります。もちろん他のプレイヤーたちとの競争になりますが、ライバルズ・リーグ入りは間違いなく目指せるでしょう。どこからでも参加できる予選イベントを求める声や、限られた時間の中でも少しずつハイレベルな舞台に進んでいける仕組みを求める声は、少量ながらもいただいています。私たちはそういったところにも注目していくつもりです。
Q: 正式シーズンの期間が1月~12月ではなく、1年の中ごろを区切りにしているのはなせですか?
ベア:8月から次の8月はつまり『基本セット』から次の『基本セット』の期間であり、私たちはそこを中心に1年間の活動予定を作りたいと考えています。そのため、来年は世界選手権と移行シーズンの関係で少々皆さんを混乱させることになるかと思います。今後は、基本セットの発売時期にシーズンが切り替わり、MPLとライバルズ・リーグの入れ替えが行われる予定です。
ベン:世界選手権のようなビッグ・イベントを12月や1月に開催しないのは本当に助かります。その時期はみんな忙しく、家族との時間も大切ですからね。
Q:MPL Weeklyについて質問です。今週末(掲載当時)からまたMPL Weeklyが始まりますが、今回のスプリットにおける変更点を教えてください。
ベア:毎週1つのグループがリーグ戦を行い、トップ4を決める形式にします。これにより、週ごとに伝えたい物語が明確になり、MPL選手たちの戦いを追いやすくなるはずです。また、皆さんが楽しんでいるMPL選手による動画の投稿や解説配信が、より一層興味深いものになるでしょう。ハイレベルな競技の舞台が示そうとしているマジックの奥深さを、もっと味わっていただけるようになることを期待しています。
時間の許す限りお答えしてきましたが、まだすべての質問にはお答えできていません! ご意見やご質問、困っていること、心配していること、嬉しいこと、ずっと言えずに考えていたこと、あるいは既出の質問の確認でも、何でもいいのでお気軽に@MagicEsportsのTwitterアカウントまで(英語で)お声がけください。できればまた、こうした対話の機会を設けたいと思いますが、こういう場でなくても、私たちはいつでもどこでも皆さんのご意見を受け付けています。まずは最初の接点として、Magic.gg(英語)に掲載される情報をお見逃しなく。発表第一弾は9月に公開予定です。その後もMagic.gg(英語)やtwitch.tv/magic(英語)にご注目ください。
※訳注:日本語では、マジック日本公式ウェブサイトおよび@mtgjp、@MTGArenaJPから情報を発信いたします。
これまでご意見をいただいたすべての方に感謝を申し上げます。これからの皆さんとの対話も心待ちにしています。
RANKING ランキング
-
広報室
年末年始もマジックづくし!「お年玉キャンペーン」&「プレマ&スリーブゲット!年末/年始スタンダード」開催決定|こちらマジック広報室!!
-
コラム
スクウェア・エニックスで「マジック体験会」を開催!?『マジック:ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』に向けたインタビューも|企画記事
-
戦略記事
ラクドス・サクリファイス:クリーチャーともう一つの生け贄要員(スタンダード)|岩SHOWの「デイリー・デッキ」
-
戦略記事
ジャンド独創力:プランは複数、独創力のみにあらず(パイオニア)|岩SHOWの「デイリー・デッキ」
-
戦略記事
とことん!スタンダー道!まさかまさかの複製術、コピーされ続ける先駆者(スタンダード)|岩SHOWの「デイリー・デッキ」
NEWEST 最新の読み物
-
2024.12.20戦略記事
今週のCool Deck:ロータス・コンボ、遂にアリーナにて始動!(パイオニア)|岩SHOWの「デイリー・デッキ」
-
2024.12.20読み物
第51回:0から始める統率者戦|クロタカの統率者図書館
-
2024.12.19戦略記事
とことん!スタンダー道!まさかまさかの複製術、コピーされ続ける先駆者(スタンダード)|岩SHOWの「デイリー・デッキ」
-
2024.12.19コラム
スクウェア・エニックスで「マジック体験会」を開催!?『マジック:ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』に向けたインタビューも|企画記事
-
2024.12.18戦略記事
ラクドス・サクリファイス:クリーチャーともう一つの生け贄要員(スタンダード)|岩SHOWの「デイリー・デッキ」
-
2024.12.18広報室
2024年12月18日号|週刊マジックニュース
CATEGORY 読み物カテゴリー
戦略記事
コラム
読み物
BACK NUMBER 連載終了
- Beyond the Basics -上級者への道-
- Latest Developments -デベロップ最先端-
- ReConstructed -デッキ再構築-
- Daily Deck -今日のデッキ-
- Savor the Flavor
- 射場本正巳の「ブロールのススメ」
- 津村健志の「先取り!」スタンダード・アナライズ
- 浅原晃の「プレミアイベント三大チェックポイント!」
- ガフ提督の「ためになる」今日の1枚
- 射場本正巳の「統率者(2017年版)のススメ」
- かねこの!プロツアー食べ歩き!
- ロン・フォスターの統率者日記
- 射場本正巳の「統率者(2016年版)のススメ」
- マアヤのマジックほのぼの日記
- 金子と塚本の「勝てる!マジック」
- 射場本正巳の「統率者(2015年版)のススメ」
- 週刊連載インタビュー「あなたにとってマジックとは?」
- なかしゅー世界一周
- 中村修平の「デイリー・デッキ」
- 射場本正巳の「統率者(2014年版)のススメ」
- 中村修平の「ドラフトの定石!」
- 浅原晃の「プロツアー観戦ガイド」
- 鍛冶友浩の「プロツアー観戦ガイド」
- ウィザーズプレイネットワーク通信
- Formal Magic Quiz
- 週刊デッキ構築劇場
- 木曜マジック・バラエティ
- 鍛冶友浩の「デジタル・マジック通信」
- 鍛冶友浩の「今週のリプレイ!」
- 渡辺雄也の「リミテッドのススメ」
- 「明日から使える!」渡辺リミテッド・コンボ術
- 高橋優太の「このフォーマットを極めろ!」
- 高橋優太の「このデッキを使え!」
- 黒田正城の「エターナルへの招待」
- 三田村リミテッド研究室
- 新セットめった切り!
- シングルカードストラテジー
- プレインズウォーカーレビュー
- メカニズムレビュー
- その他記事