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お知らせ

お知らせ

2019年8月26日 禁止制限告知

Ian Duke
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2019年8月26日

 

告知日:2019年8月26日

スタンダード
モダン
ヴィンテージ

発効日:2019年8月30日

Magic Online発効日:2019年8月26日 米国太平洋時間・正午

MTGアリーナ発効日:2019年9月4日

 制限カード、禁止カードのフォーマット別一覧はこちら

次回禁止制限告知日:2019年10月7日


スタンダード

 
暴れ回るフェロキドン》 アート:Jonathan Kuo

 我々はフォーマットに良い影響を与えると思われる解禁可能なカードのために、定期的に禁止制限リストの見直しを行っています。《暴れ回るフェロキドン》は、『イクサラン』の年のスタンダードで赤のアグロ・デッキを弱め、クリーチャーでブロックすることとライフを獲得することでそのデッキへの対抗手段を供給するため、禁止されました。それ以降、アグレッシブな赤のデッキはより強力で多彩な戦略の出現に伴い、メタゲームの中で弱体化していきました。

 『基本セット2020』で現れた新しい2つの人気デッキが《風景の変容》と「オルゾフ吸血鬼」です。どちらのデッキも小型クリーチャーを大量に出すことで勝利を目指し、「オルゾフ吸血鬼」は多数のライフ獲得手段を持っています。《暴れ回るフェロキドン》は赤のアグレッシブなデッキや「ジャンド恐竜」などの他のデッキに、《風景の変容》や「オルゾフ吸血鬼」と戦うための選択肢を1つ追加します。我々は現在のスタンダードのメタゲームの健全さには基本的に満足していますが、《暴れ回るフェロキドン》は、ローテーションの起こる『エルドレインの王権』発売まで続く『基本セット2020』スタンダードの残された期間に、メタゲーム全体のバランスと自己修正機能をさらに良くしてくれると確信しています。

 MTGアリーナで《暴れ回るフェロキドン》が(9月4日に)解禁されるのはBO3スタンダード(2本先取)だけで、BO1(1本先取)では禁止のままであることに注意してください。これは2つのプレイモードのメタゲームの違いによるもので、BO1において赤いアグレッシブな戦略はすでに活躍しています。


モダン

 
甦る死滅都市、ホガーク》 アート:Vincent Proce

 『モダンホライゾン』の発売以降、《甦る死滅都市、ホガーク》を使った墓地デッキはモダンにひどい影響を与えてきました。大量の墓地対策がメインデッキに入れられた後もホガーク・デッキは高い勝率を誇示したというメタゲームが自己修正不能である兆候が見られたため、我々はこのデッキを弱体化するために《黄泉からの橋》を禁止しました。

 それ以降、ミシックチャンピオンシップⅣ(バルセロナ)、およびいくつかのグランプリやその他のトーナメントの結果は、ホガークが高い勝率を維持しメタゲームに抑圧的な影響を与えていることを示しました。このアーキタイプの長期に渡る進化とこのデッキを構築するためのさまざまな成功した手段を見ると、《甦る死滅都市、ホガーク》が問題の核心であることは明確です。よって《甦る死滅都市、ホガーク》を禁止します。

 今期の不健全なモダンのメタゲームを脱して、我々は現在のモダンのメタゲームが自己修正不能な場所に片足を踏み入れている状態から抜け出したいと思います。去年1年間、墓地を基盤とした戦略はモダンのメタゲームの大きな部分を占めていて、デッキ構築の多様性を抑圧していました。これは《外科的摘出》、《虚空の力線》、《安らかなる眠り》といった墓地対策カードの強引なメインデッキ投入となって跳ね返ってきました。我々はゲームプレイを少し、墓地から手札と戦場に戻そうと考えています。

 墓地に焦点を当てたデッキの大半を実行可能にしているキーカードは《信仰無き物あさり》です。Magic Onlineとテーブルトップのトーナメントから収集したデータでは、ここ1年の間で最も勝っているモダンのデッキは、どの時点を切り取ってみても基本的に《信仰無き物あさり》デッキです。これには「ホロウワン」、「イゼット・フェニックス」、「ドレッジ」と「ブリッジ・ヴァイン」のバリエーションが(ホガークの登場の前も後も)含まれます。墓地、カードを捨てること、軽い呪文を唱えることに相互作用を持った新しいカードデザインが発売されるにつれて、効果的に手札と墓地を整える《信仰無き物あさり》の強さは増大し続けてきました。現在のホガークの影響を別にしても、《信仰無き物あさり》は近い将来禁止リストに追加されてしまう可能性が高かったのです。メタゲームが《信仰無き物あさり》墓地デッキの支配下に再び戻らないことを確実にするために、我々は今こそこの変更を行うべき時だと確信しています。このような理由により、我々は今回《黄泉からの橋》を解禁しないことを選びました。

 これらの変更がメタゲームを揺るがすものであることは分かっていますが、我々はこれが現在禁止リストに載っているカードを見直すいい機会だと考えました。去年《精神を刻む者、ジェイス》と《血編み髪のエルフ》を解禁した理念と同じく、我々はモダンのカードパワーがカードプールの増加につれて時間とともに自然に上がっていくことを認識しています。純粋なカードパワーにより禁止リストに加えられたカードは、より強力なメタゲームの中では適切なものになるかもしれません。我々はモダンのメタゲームとパワーレベルが、今《石鍛冶の神秘家》がそのカードプールに入るのに適切なところに来ていると確信しています。

 《石鍛冶の神秘家》の危険性、そして今まで禁止リストに残っていた理由とは、戦場に向かってプレイする素直なデッキの戦略に対して最も強いからです。我々はないと考えていますが、《石鍛冶の神秘家》がこのタイプのゲームプレイを抑圧する状況も考えられ、その場合は(モダンでの《ゴルガリの墓トロール》の歴史のように)《石鍛冶の神秘家》の妥当性を再検討します。そうではなく、我々の希望はゲームプレイが墓地中心ではなくなることであり、《石鍛冶の神秘家》が戦場とクリーチャーの戦闘とカード・アドバンテージに焦点を当てたデッキにとっての魅力的な呼び水としての役割を果たすことです。


ヴィンテージ

 
大いなる創造者、カーン》 アート:Wisnu Tan

 『灯争大戦』『モダンホライゾン』『基本セット2020』は、ここ数年で最もヴィンテージに影響を与えたセットです。我々はメタゲームが落ち着き始めたここ数ヶ月に渡り、ヴィンテージの進化の監視と聞き取りを行ってきました。ロンドン・マリガンが公式ルールとなり、データとトーナメントの結果を見直す時間を持ったので、我々はいくつかの問題のあるプレイパターンを解決するための行動を起こすことにします。

 我々のデータによると、ヴィンテージのデッキ上位10個はほぼ全てが47~53%の勝率に収まり、バランスは客観的に見て良い状態にあるのですが、1~2ターン目の効果的な勝利の増加とゲームプレイのやり取りの減少に対する懸念をコミュニティから耳にしました。我々はそれに同意し、複数の段階と長い時間がかかってもこのフォーマットをコミュニティが満足するところに戻していきます。

 現在、《大いなる創造者、カーン》と《神秘の炉》は「Shops」デッキに(カーンの常在型能力による)序盤でのロック、(カーンの[-2]能力で《Time Vault》と《通電式キー》か《多用途の鍵》を持ってくる)サーチできる勝ち手段、(特に《神秘の炉》が)長引いたゲームでのカード・アドバンテージを与えることで超加速させています。カーンの常在型能力に関連して、ヴィンテージはプレイヤーがモックス、《太陽の指輪》、《Black Lotus》といった超強力なアーティファクトのマナを楽しむことができる唯一のフォーマットです。我々はすぐにカーンがやってきて対戦相手が呪文を唱えることを妨げるゲームの数を減らしたいと考えています。

 よって、「Shops」デッキをより序盤にやり取りをして長引いたゲームでも攻略可能なものにするために、《大いなる創造者、カーン》と《神秘の炉》を制限します。さらなる段階として《抵抗の宝球》の制限を考えましたが、小さな段階を最初にしてデータとコミュニティの反応に基づいて再検討をすることにしました。

 《Bazaar of Baghdad》を本拠地とする「ドレッジ」デッキは、ロンドン・マリガンと最近の《活性の力》のような相手の墓地対策に対抗するカードの追加によりさらに強力になりました。これらのデッキを低速化し、やり取りをする時間を増やすために、《ゴルガリの墓トロール》を制限します。

 《精神的つまづき》はここ数年、ヴィンテージのコミュニティの間で意見の分かれるカードでした。これはやり取りをするより多くの機会をもたらしますが、最もやり取りをするデッキに対して最も強くなります。その上、《精神的つまづき》が採用される理由の大部分が、相手の《精神的つまづき》を打ち消すためです。これは多くのデッキに「Shops」デッキに対して弱くなるという出費をして、お互いに戦うために納める「税金」スロットという状況を作り出しています。さらに、「ドレッジ」デッキは自分の墓地エンジンをを守るためや相手を妨害するために《精神的つまづき》をよく使います。我々は《精神的つまづき》の制限がデッキ構築の多様性を広げ、やり取りをするデッキの「Shops」に対する相性を強化し、「ドレッジ」を弱くすると確信しています。

 我々の理念では、ヴィンテージとはマジックのすべてにアクセスしてプレイするものであるべきなので、新しいデッキやプレイパターンを作り出せるカードがあれば、ある程度リスクが伴っても定期的に制限リストを再検査します。現在、多くのプレイヤーが《Fastbond》は4枚デッキに入れると楽しいカードなのではないかと考えています。ヴィンテージのデッキのほとんどはアーティファクトのマナに大きく依存し土地の枚数が少ないので、現在のメタゲームのいずれとも大きく異なる《Fastbond》を軸にしたデッキを組むチャンスがあります。他にも《意外な授かり物》と《ネクロポーテンス》の解禁について議論が行われました。

 我々はヴィンテージのコミュニティがこれらの変更をどう思っているか、そしてその先の段階は必要なのかどうか強い関心を持っています。北米のエターナル・ウィークエンドまでに複数の変更機会が残されており、我々は進んで変更を行うつもりなので、ぜひこれまでと同じように意見を聞かせていただきたいと思います。

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