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鍛冶友浩の「今週のリプレイ!」

第21回:カバレージ編その2 鍛冶友浩の「マジックウィークエンド・名古屋の裏側」をリプレイ!?

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鍛冶友浩の「今週のリプレイ!」

2011.06.21

第21回:カバレージ編その2 鍛冶友浩の「マジックウィークエンド・名古屋の裏側」をリプレイ!?


 こんにちは、鍛冶です。
 今回も、先週に引き続きマジックウィークエンド・名古屋のお話をしたいと思っていたのですが、ちょっとその前に触れておきたい話題があります。

 みなさんもう既にご存知かもしれませんが、スタンダードでの禁止カードが昨日発表されました

 《精神を刻む者、ジェイス》についてはワールドウェイク発売直後から賛否両論あり、「ジェイスの話」という翻訳記事もあったことなので、あまり触れませんが、
 今振り返ってみると、ミラディンの包囲戦発売直後のプロツアー・パリから、《石鍛冶の神秘家》が流行する兆候が強くありました。
(参考:プロツアー・パリ Top 8 デッキリスト

 さらに新たなるファイレクシアの登場で得た強力な生体武器、かの青緑マッドネスの《尊大なワーム》もびっくりな3ターン目《殴打頭蓋》は、PVがグランプリ・シンガポール(リンク先は英語)を制する原動力になっていたのは明らかではないでしょうか。
(参考:第19回:Paulo Vitor Damo da Rosaの「Caw-Blade」をリプレイ!

 今回のことは、ある意味新しいセットが発売されるよりも大きな衝撃となりそうですし、来月行われる日本選手権にはさらにM12が加わります。
 日本代表を決める舞台、世界選手権へと続く道で、プレイヤー達がどんなデッキを構築してくるのか。非常に楽しみですね。


 では、ここからマジックウィークエンド・名古屋の裏側をお伝えしたいと思います!
 前回の続きとなるので、そちらもあわせてご覧ください。

 第20回:カバレージ編その1 鍛冶友浩の「マジックウィークエンド・名古屋の裏側」をリプレイ!?


☆プロツアー二日目

 初日のブロック構築5回戦にドラフト3回戦、あわせて8回戦を5-3以上の成績でクリアしなければ、この二日目でプレイすることは許されません。

 勝ち越せればOKな条件に、案外簡単なんじゃないかな?と思われる方もいるかも知れませんが、さすがは世界最高レベルのプレイヤーが集まるイベント、プロツアー。
 中村 修平や、大礒 正嗣といったプレイヤーもこの条件を満たせずに、初日落ちとなってしまっていました。非常に残念。

 しかし、この両名は急遽、カバレージ班のBOSSの一声でライターとして一緒に仕事ができることになり、そこから津村との合作で、最強のチームとしてトーナメントを勝ちまくっている、というか勝ちすぎ!?な集団を分析する記事が実現したのです。

「世界最強」Channel Fireballの面々

「世界最強」Channel Fireballの面々

 『Channel Fireball』とは、何だ?

 この記事は、世界的に友人が多い中村と津村でなければ成立しなかったように思いますし、みささんの興味とも合致したのではないでしょうか。

 個人的にも、『Channel Fireball』はとても気になる存在で、メンバー全員から最近の日本勢のデッキ構築能力を指摘されていますが、LSV(Luis Scott-Vargas)はブロック構築部門で9-0-1(IDでtop8確定)と、ぶっちぎりの成績を残していますし、反論する余地がありませんね。

 デッキ構築劇場からも、何か力作が生まれればいいのですが・・・

 ちなみに、この週末に行われていたグランプリ・カンザスシティー(リンク先は英語)も、LSVの優勝で幕を下ろしています。

 LSVの決勝の対戦相手は、週刊連載の月曜日担当、リミテッド記事でおなじみの渡辺雄也。
 最後の1ゲームに勝てば優勝だったのですが、惜しくも逃してしまいました。

 そんな渡辺の書いたプロツアー・名古屋決勝ドラフトの分析が、週刊連載でとても分かりやすく紹介されていますので、まだ読まれていない方は、是非カバレージと一緒にどうぞ。

 渡辺雄也の「リミテッドのススメ」第21回:Meisters; Pick
 渡辺雄也の「リミテッドのススメ」第22回:LSV & Kaddy


 っと、話しがかなり脱線してしまいましたが、この日の最大トピックといえば、やはりTop8に二人の日本人が残ったことでしょう。

藤田 剛史 角岡 利幸
藤田 剛史 角岡 利幸

 カバレージ班のいるバックヤードには、大会の進行具合や、勝ち残っているプレイヤーの成績などが書きこまれているホワイトボードがあります。
 そこへ、今大会初めて'赤'のペンでの書き込みがありました!

貫禄の予選ラウンド一位通過!

貫禄の予選ラウンド一位通過!

 Round 15: 角岡 利幸(東京) vs. Yong Han Choo(シンガポール)


 そして会場を後にし、夕食を食べながら優勝者予想の図。

ooiso nakashu

 決勝へ残るための、Top8がかかったマッチを間近で見てしまうと、どうしても熱くなってしまいますね(笑)

8人ドラフトが2回も! 全勝はヤソ!

8人ドラフトが2回も! 全勝はヤソ!


☆プロツアー三日目とこぼれ話

 さて、残すところは決勝の3回戦のみ。

 8人のピックがビデオで中継され、バックヤードに映る画面からも彼らの緊張が伝わってきました。

 ドラフトビュアーで、彼らのピックの思考を垣間見られるかもしれないので、興味が有る方はこちらからどうぞ。

 Draft Viewer: Top 8 Draft


 日曜日の試合の模様は、カバレージニコニコ生放送ととても充実していたので、ここでは紹介を避けようと思います。

 ここでは試合からは離れて、小耳に挟んだ面白い話を少し。

 Michael Jacob(アメリカ)は、いつも対戦時にNARUTOのプレイマットを使用するほどの、日本のアニメフリークなのです。
 そんな彼、プロツアー本戦中に対戦相手が試合時間に遅刻したため、とても険しい表情でジャッジを呼んだそうなんです。

Jacob 「ジャッジ、対戦相手が来ないんだが、なんたらかんたら。」

 そこへ遅れてやってきた対戦相手。

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 某アニメのキャラクターのコスプレした格好を見て、Jacobは目を輝かせてものっすごい笑顔で彼に(彼女に?)握手を求めた、とのこと。
 以上、目撃情報でした(笑)


 大礒 正嗣は、このマジックウィークエンド・名古屋の直前までアメリカの学会に参加していたらしく、その時の発表のポスターを見せてくれました。
 写真を撮らせて!、と言ってこの1枚をお願いしたのですが、まさかここで紹介されるとは思わなかったでしょう(笑)

難しそうですねー。

難しそうですねー。


 プロツアーが終わり、翌日の中村 修平。

翌日の中村 修平

 ちょっとお疲れな表情ですが、Martin Juzaの誕生日パーティを日曜日の夜に開催し、それを仕切ってくれていました。

 自分は参加できなかったので、写真の用意がないのですが、60人でカラオケに行ったとかで大盛り上がりだったようです。
 あのPVがポルトガル語で熱唱しり、Juzaはフライドチキンが辛くて食べられないってことや、LSVは奥さんに頭が上がらない話、Marijn Lybaertは来月結婚を控えていて、友人達が会場でおめでとうビデオを作っていたりな話をしてくれました。

 ご飯に出かければ、ちらほら見かける関係者の方々。
 Brian Kiblerにも会ったのですが、二日酔いで写真NGでした(笑)


 プロツアーは、勝つことも大事ですが、こういった裏側の楽しみもたくさんあるのですね。
 書いていてキリがないことに気がついたので、ここらへんでおしまい!

 今回は脱線に続く脱線でしたが、お祭りに参加していた人たちの熱気が少しでも伝わればと思います。

 それではまた来週!


2011年日本選手権予選

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