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鍛冶友浩の「今週のリプレイ!」

第22回:Thomas Maの「Hive Mind」をリプレイ!

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鍛冶友浩の「今週のリプレイ!」

2011.06.28

第22回:Thomas Maの「Hive Mind」をリプレイ!


 こんにちは、鍛冶です。

 今週は日本選手権へ向けて変化の激しいスタンダードから離れ、初のLegacyのリプレイに挑戦してみたいと思います!


 以前にもお話したことがあると思うのですが、Magic Online上でのLegacyというフォーマットは、現実世界と少しだけカードプールが異なります。

 MOが始まったのは、今からちょうど9年前のオデッセイがリリースされた時。
 当時は、一つ前のインベイジョン・ブロックも販売されていましたが、それ以前のカードは存在しませんでした。
 新しいセットが発売されれば、オンライン上でもリリースされるので、カードは増えていくのですが、これではどうやっても「デュアルランド」や《Force of Will》といった古のかっこいいカード達を使うことができなかったわけですね。

 そこで、オンライン上でも面白い試みが二つ始まりました。

ME4

 ひとつ目が、日本語版のカードが発売される前のIce AgeやAlliance、Revisedなどのセットからの選りすぐりを再録したものを編成し、Masters Edition(ME)というオンライン上だけの特別セットをリリースするというものです。

 このセットは現在4弾(ME4)まで存在するのですが、ME1には《Force of Will》が、そしてME2,3,4にはすべて黒枠のデュアルランドがレアとして入っているのです!
 それだけでなく、《The Tabernacle at Pendrell Vale》や、《Candelabra of Tawnos》といった有名なカードも多々あります。
 現在、MOのシールドトーナメントでME1234という4パックシールドが盛んに行われています。

 ちなみに、2010年の日本で開催された世界選手権で行われた「Magic Online Championship」の種目に「ME4シールド」がありました。興味が有る方はこちらへ


 そして、もう一つの試みが過去に遡り、ミラージュから改めて順にリリースを行うというものです。
 現在はもうミラージュ・ブロックからウルザ・ブロックまでがすべてリリースとなりましたが、《リシャーダの港》や《誤った指図》などを有するマスクス・ブロックだけが未発売。

 ですので、この試みに漏れてしまったカード達が、残念ながら現行の「Online Legacy」ではプレイできないのです。

 ただ、何事にも例外があり、DuelDeckシリーズの「ジェイスvsチャンドラ」には《目くらまし》が収録されていたりして、ネメシスのカードなのにひと足お先に解禁となっているというワケですね!


 さて、話はリプレイに戻りまして、今回選んだデッキはこちら。
 Thomas Maの「Hive Mind」です。

Thomas Ma "Hive Mind"
StarCityGames.com Legacy Open tournament in Denver (2011-06-12) 優勝[MO] [ARENA]
3 《
2 《Underground Sea
2 《Volcanic Island
3 《古えの墳墓
3 《裏切り者の都
2 《溢れかえる岸辺
4 《汚染された三角州

-土地(19)-


3 《引き裂かれし永劫、エムラクール

-クリーチャー(3)-
3 《厳かなモノリス
4 《否定の契約
3 《タイタンの契約
2 《殺戮の契約
2 《召喚士の契約
4 《渦まく知識
4 《思案
4 《直観
4 《実物提示教育
4 《Force of Will
4 《集団意識

-呪文(38)-
3 《呪文貫き
4 《精神壊しの罠
4 《仕組まれた疫病
4 《神聖の力線

-サイドボード(15)-

 《集団意識》は、M10が発売された当時に《タイタンの契約》といった契約シリーズとの相性で注目されましたが、その6マナという重さからか、ポテンシャルの割にはあまり目立った活躍がされなかったように、個人的には思います。

 しかし、この広いカードプールを持つLegacyでは、《実物提示教育》や《厳かなモノリス》という加速装置がありました。
 新たなるファイレクシア発売後に行われたグランプリ・プロビデンス(リンク先は英語カバレージ)では決勝ラウンドにまで残る活躍を果たし、さらに、プロツアー・名古屋の裏番組だったStarCityGamesのOpenSeriesでは堂々の優勝!

 面白い動きをするコンボデッキですし、ここで紹介するにはもってこいかなと思ったわけです。
 ちなみに、Thomas Maはその優勝したOpenSeriesの前のトーナメントでも同じデッキで3位に入賞していて、デッキの強さはお墨付き!?


☆《集団意識

http://www.youtube.com/watch?v=JLryM2ENLw8


0:00
 《思案》に、《渦まく知識》とフェッチランドと、ライブラリーを掘り進むカードは十分ある。
 さらに、《古えの墳墓》があるので、2ターン目の《実物提示教育》も夢じゃない!

0:36
 現実はそんな甘くなかったが、《思案》のシャッフルからドローに恵まれ、《集団意識》。
 対戦相手はビートダウンなので、妨害されないと考えれば6マナ揃う=ゲームに勝利か!?

1:27
 《渦まく知識》にシャッフルを重ねたが、何故か手札には《引き裂かれし永劫、エムラクール》が2枚。
 多すぎるコンボパーツに、青いカードの足りない《Force of Will》と、なんだかチグハグ感が否めない。
 相手のクロックも大きいし、残るターンはもう僅か?

1:57
 ライフも少なくなった最終ターン、トップデックが《渦まく知識》!
 そこから《実物提示教育》を引きこみ、《集団意識》を戦場へ送り込んだ。
 あとは、契約を完了させるだけ。
 《殺戮の契約》と《タイタンの契約》を唱えれば、《渋面の溶岩使い》を除去しつつのカウンターを構えて終了!


☆《引き裂かれし永劫、エムラクール

http://www.youtube.com/watch?v=0bGM4z6QEfw


0:00
 コンボ要素こそ少ないが、打ち消し呪文に恵まれているのでカードを引くためのターンは十分に確保できそう。
 《集団意識》か、むしろ《引き裂かれし永劫、エムラクール》を引きたい!

0:40
 《Force of Will》は強いが、基本的にカードアドバンテージ面で損をするので3枚はちょっと困る。

1:01
 対戦相手のデッキがセファリッド・ブレックファーストと判明!
 そして、こちらも《引き裂かれし永劫、エムラクール》をドローする。
 ここで、ついokしてしまった《セファリッドの幻術師》を打ち消すべきだったと後悔。
 冷静になって考えると、《実物提示教育》で相手のコンボを揃えかねないじゃないですか(笑)!

1:41
 ここで待っても仕方がないので、《実物提示教育》をキャスト!
 出されたのは《ナルコメーバ》と、命拾いしました。


☆《タイタンの契約

http://www.youtube.com/watch?v=lhxCl1GFTkg


0:00
 見た目、後土地1枚でコンボ成立と、とても良いハンドに見える。
 相手の初動、《霊気の薬瓶》を打ち消したいのだが、《集団意識》をリムーブしてまでする価値はないと判断。

1:00
 《陰謀団式療法》で《集団意識》を落とされてしまう。
 そして、次のドローは《引き裂かれし永劫、エムラクール》と、5枚ある手札が1枚も唱えられない!

2:20
 お互いにぐだぐだのドローを続けているのか、何故か土地を置くだけのターンが続く。
 しかし、このままでは一向に勝てる気配がないと思っていたところに《溢れかえる岸辺》をドロー。
 ここから赤マナを用意すれば、《タイタンの契約》のコストが払える!

3:19
 2体目のタイタンとの契約を果たし、《厳かなモノリス》のお陰で{3}{U}{U}を残しターンを終える。
 《殺戮の契約》も《Underground Sea》から支払い可能なので、実はこのまま行けるかも!?

4:06
 手札をぴったり使い切られてのコンボ成立。
 《俗世の教示者》に《Force of Will》を使っておけば、《陰謀団式療法》で《殺戮の契約》を指定されない限り勝っていたのかも。


 自分は普段、レガシーをプレイしないのですが、スタンダードやエクステンデットとは違った高カロリーなカードの応酬もゲームをしていて楽しいですね。

 しかし、いざやってみるとプレイがとても難しいのもレガシーです。
 昔使っていたカードを整理して、新しいフォーマットに挑戦するなんてどうでしょう?
 それではまた来週!

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